「第4の携帯電話会社」とは

・ 「第4の携帯電話会社」とは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクグループに続いて「携帯キャリア事業」に参入することが報道された楽天株式会社を指す表現。2017年12月14日朝、日本経済新聞などが「関係筋からの情報」として楽天が同事業に参入する旨を報道すると、多くの人が注目し、「第4の携帯電話会社」はTwitterのトレンドに入った。また、同事業への参入は多額の投資を必要とすることから株主に懸念が生じたためか、楽天の株価は一時50円以上下がった。

・ 楽天は2014年、いわゆる「格安スマホ事業」として「楽天モバイル」というサービスを始めた。このような事業を行う者は「MVNO」(Mobile Virtual Network Operator、仮想移動通信業者)と呼称され、「キャリア」(移動体通信事業者)と呼ばれる他社から基地局などの無線通信インフラを借りてサービスを安く提供する。楽天モバイルの場合、NTTドコモのインフラが使用されている。

・ 携帯電話・スマートフォンのシェアは、MVNO各社を圧倒してキャリア3社がほぼ独占している状態だ。マーケティングリサーチを手がけるMMD研究所が2017年9月に行った調査において、調査対象者のうちdocomoを利用している人は32.3%、au(KDDI)は28.9%、Softbankは23.2%、MVNOは8.5%だった。MVNO内でのシェア第1位は楽天モバイルだが、20.5%に留まった。このように、「格安スマホ」を利用している人はキャリアと契約している人に比べて少ない上、1契約あたりの収入も低い。そこで、楽天は携帯キャリア事業に参入することにより、自社のシェアを拡大するものと思われる。

「第4の携帯電話会社」に関する報道

・ 日本経済新聞の報道「楽天、第4の携帯会社に 回線に最大6000億円投資」によると、2018年1月に楽天によって新会社が設立され、2019年度にサービスを開始する。楽天は2025年までに最大で6,000億円を調達し、基地局などの整備に投資するという。

・ 2017年12月14日に日本経済新聞などが行った報道に対し、楽天側は「当該情報は当社から発表したものではありません」とする文書を発表した。しかし、携帯キャリア事業への参入を検討していることは「事実」であり、正確な情報は後日あらためて公表されるという。

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「第4の携帯電話会社」をめぐる反応

・ 楽天が携帯キャリア事業に参入し、「第4の携帯電話会社」になるという報道がソーシャルメディアなどを通じて拡散されると、多くの人が歓迎した。「競合が増えて通信費が下がるならけっこうなこと」「3社独占だと競争にならない」と、楽天の参入をきっかけにキャリア全体の料金低下やサービス向上を期待する人が目立った。

・ その一方、「楽天モバイル使ってるけど、まさかキャリアと同じ料金設定にしないよね?」など、既存の格安スマホ事業への影響を懸念する人もいた。楽天が通信キャリア事業に参入すればNTTドコモと競合することになるが、NTTドコモからネットワークを借りることで成り立っている楽天モバイルが今後どうなるかは明らかになっていない。

(参考)
楽天株式会社|本日の一部報道について
Twitterトレンド速報|第4の携帯電話会社
Yahoo!ニュース|楽天が第4の携帯電話会社に名乗り、来年電波申請へ=関係筋
日本経済新聞 電子版|楽天、第4の携帯会社に 回線に最大6000億円投資
一般社団法人 電気通信事業者協会|事業者別契約数
ITmedia NEWS|楽天、第4の携帯キャリアに名乗り 参入検討は「事実」
Yahoo!ファイナンス|楽天(株)
楽天モバイル|教えて!格安スマホ/SIM MVNOって何?
MMD研究所|2017年9月格安SIMサービスの利用動向調査