エアリプとは

・ エアリプとは、Twitterにおいて、特定のユーザーに向けて発信しながらも「@+ユーザーID」を意図的につけないリプライ。Twitterでの発言は、140字以内で入力・投稿され、これはツイート(つぶやき)と呼ばれる。そして、特定のユーザーに宛てたツイートを送信する際は、140字以内で「@+ユーザーID」とメッセージを入力し、これはリプライと呼ばれる。エアは英単語のair(空気)を意味するため、エアリプは「空中リプライ」とも呼ばれる。エアリプは2014年に雑誌に取り上げられ話題になって以降、10~20代の若者のあいだで用語として定着した。

・ リプライを受信したユーザーには、基本的にTwitterからのリプライ通知が届くため、ユーザーは受け取ったリプライを見逃しにくい。しかし、エアリプは実質的なリプライであるにもかかわらず、「@+ユーザーID」がつけられていないことから通知機能が働かないため、宛てられたユーザーが気づかない場合がある。これによって、コミュニケーション上のさまざまな問題が生じる。

エアリプを投稿する心理的背景

・ そもそも、意図的に「@+ユーザーID」をつけず、回りくどいエアリプを投稿するのには、複雑な心理がある。エアリプを投稿する目的として最も多いのは、嫌味や当てこすりといった悪口を言うことだと考えられている。たとえば、自分がフォロー(他のユーザーの投稿が自分のホーム画面に表示されるよう、登録すること)しているユーザーのツイートに納得できず、その内容を批判したくなるとき、通常のリプライを送信して直接批判すれば、けんかになることが考えられる。そこで、「@+ユーザーID」をつけずにエアリプとして投稿することで、面と向かった批判というかたちをとらなくとも自分の主張をツイートできるのである。この場合、誰を批判しているのか暗に伝わってしまう場合も少なくないが、「あなたのことではない。ほかの人を指していた」と言い逃れする余地を作ることができる。

・ また、「友だちなのだから気づいてくれるだろう」という期待から、エアリプを投稿する人もいる。この場合、ユーザー同士が互いに気づいていれば、エアリプを投稿し合うことで会話の成立が可能となる。これによって、「@+ユーザーID」をつけなくても伝わる仲なのだ、ということを確認でき、それを周囲にアピールすることもできる。

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エアリプをめぐる問題

・ しかし、上記のような回りくどさから、エアリプを投稿することによってむしろ人間関係が悪化してしまう可能性が指摘されている。たとえば、エアリプによる嫌味や当てこすりは、直接リプライを送信しなくとも、人の気分を大いに害する。暗に言及されている当人が気づくのはもちろん、ほかのユーザーをも「自分のことではないか」と疑心暗鬼にさせるため、エアリプによる嫌味や当てこすりは、リプライで直接批判するよりも多くのあつれきを生むと言える。

・ また、友人に気づいてもらえることを期待したエアリプも、やはり無用なあつれきを生む。宛てられたユーザーが自分のことだと気づかないことがあるし、気づいても「ほかの人を意図しているのかもしれない」と遠慮して、エアリプに反応しないことがあるためである。この場合、エアリプを投稿した側は、反応されなかったことに気分を害したり、寂しさを感じたりして、反応しなかった側に悪感情を抱くことがある。

・ このように、エアリプを投稿することは、発信者側にとって通常のリプライより気軽かもしれないが、他のユーザーの気分を害する可能性を大いにはらんでいる。そのため、Twitterで誰かに伝えたいことがある場合は、素直に「@+ユーザーID」を入力し、リプライで会話するのがよいといえるだろう。

(参考)
マイナビニュース|Twitterで使われてる「フォロバ」とか「エアリプ」ってどういう意味?
みんなのツイート アンテナ|場合によっては、直接伝えるより効果的なことも。エアリプをしたことがある?
CNET JAPAN|「エアリプ」で無責任に言いたい放題–安全圏をキープする高校生たち
産経ニュース|ツイッターの「エアリプ」って?
シェアしたくなる法律相談所|「空中リプライ」で中傷…宛先不明でも法律上問題になる?