アリババとは

・ アリババとは、中国のインターネット通販大手アリババグループのこと。略してアリババと言われることが多い。中国語では阿里巴巴集団。アリババは、電子商取引を中心とするサービスを複数手掛け、世界中でビジネスを展開する巨大企業として注目されている。喩えとして、Amazonや楽天をより大きくした企業と表現される。

アリババグループは、世界中の人々が、 簡単にオンラインでの取引を実現できる サービスを提供しています。

インターネットをすべての人にとってより身近で、信頼できるものにするという志を抱いたジャック・マーによって1999年に設立されたアリババグループは、現在ではBtoB(企業間取引)、BtoC(企業と消費者の取引)、CtoC(消費者間の取引)のオンライン取引プラットフォーム、決済サービス、クラウド・コンピューティング等のサービスを提供しています。中国全土およびインド、日本、韓国、イギリス、アメリカの70を超える拠点に24,000名以上の社員を有し、190の国にインターネットを通じてサービスを提供しています。

(引用元:アリババ株式会社|アリババグループについて

・ アリババは、中国の電子商取引の8割を占める。また、2015年4月~2016年3月の流通総額(約51兆円)は米ウォールマートを上回り、流通総額で世界第1位の企業となった。アマゾンとの比較では、2013年の取扱総額でアリババが25兆円、アマゾンが約7.5兆円という規模の違いがある。

・ アリババの主なサービスは次のようなもの。他に、クラウドコンピューティングサービスや、金融機関としてのビジネスも展開している。

- アリババドットコム

1999年の創業以来続くサービス。国際取引向け、中国国内取引向け、小口取引向けのサービスを展開し、世界中のバイヤーとサプライヤーの取引をサポートしている。世界のBtoB商取引を牽引するサービスとして、国際サイトは190カ国約3,670万、中国サイトは約7,770万のユーザーが利用している。

- タオバオマーケットプレイス

中国最大級のCtoCマーケットプレイス。2003年にオープンした。掲載されている商品点数は8億点以上、会員数は5億人以上。アクセス数の多いサイトとして、世界でトップ20にランクインした。

- アリペイ

2004年設立。中国最大のエスクロー決済サービス(買い手と売り手の間に第三者として事業者が入り、取引の安全性を保証すること)。アリペイを利用すると、買い手は決済完了前に商品を受け取ることができ、売り手は代金未回収リスクを回避することができる。

アリババの創業から拡大の経緯と、日本との関わり

・ アリババは、元英語教師であったジャック・マー氏(現・会長)が1999年に創業した企業。当初の事業は、BtoB電子商取引をサポートするアリババドットコムであったが、インターネットの普及を背景に、次々と事業を拡大した。タオバオマーケットプレイスとアリペイが支持されて人気を得、中国最大のインターネット通販企業へと成長した。

・ アリババは、2007年11月に香港証券取引所、2014年9月にニューヨーク証券取引所に上場した。2014年の上場時の規模は、史上最大の約250億ドル(約2.7兆円)で、時価総額は約2,300億ドル(約25兆円)。マー氏は中国一の富豪となった。

・ マー氏は、小さな規模のビジネスから始めて大富豪になるまで成功したことや、奇抜なファッション、メディア受けするパフォーマンスから、中国では「時代の風雲児」「カリスマ経営者」と称されている。

・ アリババは、ソフトバンクとの関係が深い。アリババの創業間もない頃、ソフトバンクグループ社長の孫正義氏が、20万ドルの投資を求めたマー氏に対し200万ドルを投資。この投資がきっかけで、アリババは今のような巨大企業に成長したと言われる。ソフトバンクはアリババの株式の約3割を保有しており、上述のニューヨーク証券取引所への上場によって約8兆円もの含み益を得ることとなり、1,000社を超えるソフトバンクの出資先の中でも最大の成功例となった。アリババの日本での事業は、2008年に、ソフトバンクが出資するアリババの日本法人・アリババ株式会社によって本格的に開始された。アリババ株式会社はソフトバンクグループ企業である。

・ 現在、中国のネットユーザー数は中国の総人口の半分程度であることから、アリババは今後さらなる利用者数の増加を見込んでいる。さらに、中国以外への拡大も強く期待されており、そのひとつの手段が「越境EC」。

・ 越境ECとは、国境を越えたインターネット通販。中国では日本の化粧品・日用品などの品質や安全性への評価が高いため、日本の商品を購入したい中国の消費者は多く、今後もそのニーズは高まり続けると見られている。これを背景に、2016年8月、アリババは日本通運との提携を開始。中国の消費者がアリババ経由で日本の商品を購入する場合に、現状主流となっている国際郵便よりも送料を3割安く抑えられるようになった。今後越境ECの取引がさらに増え、アリババのビジネスが拡大していくことが予想される。

(参考)
アリババ株式会社|アリババグループについて
アリババ株式会社|アリババグループの主な事業紹介
IT用語辞典e-Words|エスクロー 【 escrow 】 エスクロウ
コトバンク|アリババ
キャリアパーク!|トヨタを超えた中国IT企業アリババの成功の歴史
起業.tv|アリババ(阿里巴巴)ってどんな会社?日本でも就職できるの?
ASCII.jp|時価総額25兆円 中国の怪物アリババとは
ネットショップ担当者フォーラム|アリババグループの一人勝ちは続く? 抱える課題と成長戦略とは
東京新聞|「爆買い」から「越境通販」へ 数年後3兆円規模に
日本経済新聞|日通、アリババと国際ネット通販で提携