アリゲーターガーとは

・ アリゲーターガー(alligator gar、学名Atractosteus spatula)とは、北米原産の巨大な肉食魚。成魚は体長3m、体重100kgにも及ぶ。元来は日本に生息していなかったものの、近年、ペットとして飼われていたが捨てられたとみられるアリゲーターガーが日本各地の池や川で発見されており、生態系を乱すとして問題になっている。アリゲーターガーは、2018年4月から特定外来生物(※)として規制され、飼育・販売が制限される予定(※海外起源の外来種で、生態系や農林水産業に被害を及ぼす生物)。

・ アリゲーターガーの目撃が特に相次いでいるのは、愛知県の名古屋城外堀である。2009年に初めて存在が確認されて以来、名古屋市や市民団体が何度もアリゲーターガーの捕獲を試みていたが、外堀での釣りが禁止されていることや、石垣が崩れる懸念があるため外堀の水抜きが不可能なことなどから、失敗が続いていた。しかし、2017年5月、1匹のアリゲーターガーがわなにかかったことが名古屋市から発表された。体長は1.4m、体重は30kg以上だという。名古屋城外堀にはアリゲーターガーがもう1匹生息しているとみられており、捕獲の試みは今後も続けられる。

ペットとしてのアリゲーターガー

・ アリゲーターガーは、ガーパイクと呼ばれる淡水魚の種類のなかで最も大きい。口がワニのように細長く、鋭い歯を持っており、体は硬いウロコで覆われている。見た目の珍しさからペットとして人気があるものの、巨大な水槽や大量のエサを確保する必要から、飼育には困難をともなうため、ペット関連事業を手がける株式会社ペットペットによれば、「アマチュアレベルで手がける魚ではない」。

・ 稚魚のアリゲーターガーは買い求めやすい値段で取り引きされており、「熱帯魚通販フォレスト」は1匹598円(税別)で販売している。また、全身が真っ白な「プラチナアリゲーターガー」も人気があり、熊本県で大型魚を中心に扱っている「アクアルームボス」では、体長95cmの個体が150万円で、70cmの個体が「完品個体」として170万円で販売されている。

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水族館におけるアリゲーターガー

・ アリゲーターガーは、生きた化石ともいえる「古代魚(※)」に分類され、その生物学的価値から一部の水族館で展示されている(※古生代から中生代[約5億4400年前~約6500万年前]にかけて出現し、現代まであまり変化することなく生き残っている魚類。シーラカンス、アロワナなど)。

・ 神奈川県の横浜・八景島シーパラダイスはアリゲーターガーを展示しており、ときたまアリゲーターガーが興奮すると、「ものすごい水しぶき」が上がるという。また、三重県の鳥羽水族館では、「古代の海」と名づけられたコーナーの個水槽でアリゲーターガーが展示されており、アリゲーターガーの専用水槽は珍しいとして、アリゲーターガーファンのあいだで人気がある。

(参考)
コトバンク|アリゲーターガー
コトバンク|ガーパイク
朝日新聞デジタル|巨大な外来肉食魚「アリゲーターガー」
毎日新聞|特定外来生物22種に アリゲーターガーなど追加
鳥羽水族館|Cコーナー 古代の海
横浜・八景島シーパラダイス|アリゲーターガー
Monsters Pro Shop|本当にそんなに危険なの? アリゲーターガーとはどんな魚か
ペットペット|アリゲーター・ガー
アクアルームボス|プラチナアリゲーターガー
環境省|ガー科
環境省|外来生物法の概要
トロピランド ネットショップ|太古の世界から生き抜いてきた古代魚たち