バルミューダ株式会社について

・ バルミューダ株式会社は、2003年設立のプロダクトメーカーで、自らを「クリエイティブとテクノロジーの会社」と称する。創業者は、代表取締役の寺尾玄氏。当初は、寺尾氏が自ら設計・製作したパソコン周辺機器を扱っていたが、2010年より家電にシフトした。現在は、扇風機や空気清浄機、トースターなどを取り扱っている。

・ 2010年にバルミューダが発売した扇風機「Green Fan」は、扇風機業界の革命とまで呼ばれて注目を浴びた、高級扇風機の先駆け。1890年代に発明されて以降100年以上経つ扇風機は、風にあたり続けると疲れるという暗黙の課題を抱えたまま、基本的な構造には全く変化なく現代に至っていた。寺尾氏はそこにビジネスチャンスを見出し、風に当たっても疲れない、自然界と同じそよ風を吹かせるための扇風機をつくるために研究を重ね、独自の二重構造の羽を持つ扇風機「Green Fan」を開発した。当初の発売価格が33,800円という高価格扇風機であったにもかかわらず、初年度で12,000台を売上げ、高級扇風機市場を生み出した。

・ バルミューダが現在大きな話題を起こしているのは、2015年6月に発売したトースター「BALMUDA The Toaster」。独自のスチームと温度調節機能で、パンを焦がすことなく、外はさっくりと、中はふっくら、もっちりとした「最高の状態」に焼き上げる高機能トースター。従来のトースターが数千円で購入できる中、約25,000円(当初)という高価格にも関わらず、発売から約2カ月で、初回ロットの2万台を完売(先行予約で完売)。焼き上げたパンの美味しさを評価する声が急速に広まり、2015年のヒット家電となった。

高級トースター「BALMUDA The Toaster」について

・ 普通の食パンや、上に具の乗った食パン、クロワッサンなどでは、パンの内部が温まる温度や表面が色づく温度などが異なる。そこでBALMUDA The Toasterには、独自のスチーム技術と温度調節機能によって実現した、パンの種類別の5つのモードが用意されている。適宜モードを選択してパンを焼くことで、様々なパンを種類ごとに最適な状態に焼き上げることができる。

‐ トーストモード:表面はさっくり、中は水分と香りを残しつつアツアツに仕上げる。
‐ チーズトーストモード:チーズを溶かし、少し焦げた絶妙な状態で焼き上げる。チーズの水分や風味を保つ。
‐ フランスパンモード:上を焦がすことなく、焼きたてクロワッサンを再現する。
‐ クロワッサンモード:水分を保ったまま、表面の歯ごたえと中の柔らかさを実現する。
‐ クラシックモード:グラタンや餅、冷凍食品の調理など、従来のトースターと同じように使える機能。

・ バルミューダが「最高の香りと食感を実現する感動のトースター」であると謳っている通り、バルミューダで焼いたパンは絶品であるとの声が多く見受けられる。消費者の中には、BALMUDA The Toasterで焼き上げるパンの美味しさにはまる人が多く、BALMUDA The Toasterを使って様々なパンを焼く様子やアレンジトーストのレシピが、ブログやTwitterなどで公開されている。

・ また、トーストやチーズトーストの類を上手に焼くだけでなく、パン屋で購入したパンを、まるで焼きたてのような状態を再現するために温め直す使い方もできる。

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画像引用:バルミューダ公式サイト http://www.balmuda.com

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BALMUDA The Toaster開発エピソード

・ バルミューダがトースターを開発したきっかけは、寺尾氏のチーズトースト好きに由来する。

上に具材が乗っているときは、そこに合わせて火を通すと下が焦げてしまうので、トーストモードとは制御を変えないといけないな……と開発段階で言い合うくらい、代表がチーズトーストが好きで(笑)。

(引用元:Woman Insight|2万円超でも売れるトースターはどう生まれた?「バルミューダ」の秘密に迫る

・ BALMUDA The Toasterにスチーム機能を搭載するに至ったのは、偶然の発見からだった。

会社でバーベキューをしたときに、開発陣がパンを持ってきて焼いたら、すごくおいしく焼けたんです。でもそれを再現しようと思って会社の裏庭で焼いてみても、なんだかうまくいかない。で、「そういえばバーベキューの日はどしゃぶりの雨の日だったね」というところにたどりつき、もしかしたら湿気がパンにおいしさをもたらすんじゃないか……と気づいて、そこからです。

(引用元:同上)

・ 寺尾氏は、五感をすべて使う「食べる」という行為から、素晴らしい体験を生み出したいと考えている。

五感を通じて人々の体験をよくするのが『電気を使う道具』の役割なんじゃないか。そこで思い至ったのが“食べる”という五感すべてを使う行為だ。食事は、目で見て、耳で聞き、鼻でかぎ、食器で口に運び、舌で味わう。五感のすべてを使う“食べる”というフィールドで良い体験を表現できないかと

(引用元:週刊アスキー|めちゃうめええええ!パン焼きたての味 すげーぞバルミューダThe Toaster

・ BALMUDA The Toasterは、消費者に「可能性」をも提供する商品である。

空調製品は、買った人のゴールまでが近いですよね。空気をきれいにしたり、部屋を暖かくしたり、涼しくしたり。その点、キッチンツールは、トースターに限らず、鍋でもなんでも、1つ買うとそのあとに何ができるかは、その人次第。できることを考えて、わくわくする。その可能性を買う。

(引用元:日経トレンディネット|2万円のトースターで売るのは“可能性”!? バルミューダ、次の一手とは

(参考)
バルミューダ株式会社
Woman Insight|2万円超でも売れるトースターはどう生まれた?「バルミューダ」の秘密に迫る
PRESIDENT Online|毎朝食べるトーストが“素晴らしい体験”に変わる「バルミューダ ザ・トースター」
週刊アスキー|めちゃうめええええ!パン焼きたての味 すげーぞバルミューダThe Toaster
日経トレンディネット|2万円のトースターで売るのは“可能性”!? バルミューダ、次の一手とは
WIRED|焼きたてよりおいしい? バルミューダが提案する「リベイク」という新習慣
T-SITE Lifestyle|バルミューダの大ヒットトースターは「家電ではない」。社長が語るクリエイティブ哲学とは?
ITmedia LifeStyle|変えようとして変わらなかった奇跡の羽根――バルミューダ「GreenFan Japan」の真の価値