ボーディングスクールとは

・ ボーディングスクールとは全寮制の学校のこと。ボーディング(boarding)は寄宿・下宿の意味で、親元を離れ寮で暮らしながら学校生活を送る。主に中学生・高校生向けのボーディングスクールが多いが、小学生を対象としたボーディングスクールもある。男子校、女子校、共学校、スポーツや芸術など特定の分野に秀でた学校など、さまざまな種類がある。

・ ボーディングスクールは、少人数教育のもと質の高い教育を受けることができるだけでなく、規律正しい寮生活により自立心や礼儀作法を身につけられるなど、心身がともに鍛えられる全人教育の場である。

・ 伝統や実績のあるスイス、イギリス、アメリカ、カナダなど欧米諸国のボーディングスクールが有名。それらの国では上流階級の多くの家庭が、子どもをボーディングスクールで学ばせている。例えば、古くから王侯貴族の子弟たちが通う教育機関として発展してきたイギリスのボーディングスクールは、オックスフォード大学やケンブリッジ大学のような名門大学に卒業生を送り込むエリート養成機関として、欧米各地のなかでも特に人気が高い。ロンドンにあるイートン・カレッジ(1440年創立)には、イギリス王室のウィリアム王子やヘンリー王子も通った。

ボーディングスクールの特徴

・ ボーディングスクールは、特に富裕層の子女教育の手段のひとつとして選ばれることが多い。学費も高額で、例えばイートン・カレッジの年間学費は約450万円。年間学費が500万円以上のボーディングスクールも珍しくはなく、世界で最も学費の高いボーディングスクールであるスイスのル・ロゼ学院の年間学費は約1,440万円。

・ ボーディングスクールは、世界の富裕層の子女たちの留学先としても注目されており、世界各国から学生が集まっている。そのため、様々な文化に対する理解を深められる点、交渉力や問題解決能力、コミュニケーション能力などを養える点、世界中の富裕層との多様な人脈を深められたりする点などがボーディングスクールの特徴と言える。日本でも、子どもに受けさせる教育のひとつとしてボーディングスクールは注目されている。子どもを日本の受験競争にさらす代わりに、世界に通用する各種能力を身につけグローバルに活躍するエリート人材に成長するよう、ボーディングスクールを選ぶ親もいる。ZUU社長兼CEOで、富裕層の事情に詳しい冨田和成氏は次のように解説する。

幼い頃からグローバル社会を視野に入れ、子供に語学や海外でも通用する教養を身に付けさせることは、高い学力の獲得だけでなく、世界中に人脈のネットワークを作ることにもつながります。富裕層はそうした教育環境に子供を置くことの重要性を強く理解し、高度な子女教育が得られる環境を世界中から選択しています。

(引用元:NIKKEI STYLE|富裕層最大の投資は「教育」 海外で語学と人脈づくり

・ 近年では、欧米の名門校がアジアに分校を開校する例が増えている。なかでもマレーシアやシンガポールが注目されており、例えば、イギリスのマルボロカレッジ(イギリス王室キャサリン妃の母校)やエプソムカレッジは、マレーシアにボーディングスクールを開校した。欧米の富裕層の中には、アジアの潜在性に注目して子女を送り込む例も増えているが、日本の富裕層はまだ欧米のボーディングスクールを選ぶことのほうが多い。また、日本国内のボーディングスクールの例としては、2014年に長野県軽井沢に「インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)」が開校し、話題となった。

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ボーディングスクールに入る方法と卒業後の進路

・ ボーディングスクールの多くは、全世界から生徒を募集している。英語を母国語としない場合、英語力を身に着けTOEFLなどの試験を受けておく必要はあるが、英語力だけが重視されるわけではない。海外留学に関するコンサルティングを手掛ける株式会社海外教育研究所によると、ボーディングスクールへの合否は次のように判断される。

出願書類には、成績証明書や英語力証明資格の他、過去の課外活動実績や将来の抱負、ご家族の留学に対する考えをまとめたエッセイや、複数の教師からの推薦状を提出する事もあります。入学選考において面接を実施している学校も多く、学生の資質や能力、学校が求める学生像とマッチするか多角度から判断していきます。

(引用元:株式会社海外教育研究所|ボーディングスクールとは

・ ボーディングスクールの中には、国際バカロレア(※)認定校も多く、ボーディングスクールに留学する人の多くは、世界中の名門大学への進学を目指す。その結果、政財界の有力者、医師や金融関係者などに、ボーディングスクールの出身者が多いと言われている。(※国際バカロレアとは、世界100か国以上の大学に共通の大学入学資格として認められるディプロマ(認定証書)が得られる国際的な教育プログラムのこと。)

・ イギリスで教育に携わるコーシア郁実氏の解説によれば、イギリスのボーディングスクール出身者の進路の例には次のようなものがある。

職業は、英国人ならパブリックスクール出身者でないと実質的になるのが難しい法廷弁護士、BBCなどの放送局、ロンドンの金融街シティーで働く金融関係者といった感じでしょうか。留学生なら医者や、国連をはじめとする国際組織の職員を目指すお子様が多いですね。

(引用元:日経DUAL|英国への小学校留学 授業料と寮費で年300万円~

(参考)
Wikipedia|ボーディングスクール
株式会社海外教育研究所|ボーディングスクールとは
NIKKEI STYLE|富裕層最大の投資は「教育」 海外で語学と人脈づくり
ZUU online|子女のグローバル教育の最高峰?〜海外ボーディングスクールの世界〜
ZUU online|富裕層の教育マインド 子には財産ではなく「◯◯する力」を残す
dot.|アジアの全寮制スクールが熱い「将来の役に立つと確信」と13歳
大和ネクスト銀行|富裕層の教育事情「ボーディングスクール」とは ?
THE INTERNATIONAL SCHOOL TIMES|ボーディングスクールのスゴイ学費。世界トップに人脈を作るには、やはりお金がかかる?
日経DUAL|英国への小学校留学 授業料と寮費で年300万円~
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STUDY HACKER|国際バカロレア