『ブラタモリ』とは

・ 『ブラタモリ』とは、著名タレントのタモリ氏が出演する、NHKの人気バラエティ番組。番組内では、タモリ氏と女性アナウンサーが全国各地を訪れ、その土地の成り立ちや特徴を専門家の解説をとおして学ぶ。

町歩きの達人・タモリさんが、“ブラブラ”歩きながら知られざる町の歴史や人々の暮らしに迫る「ブラタモリ」。ある土地のナゾに導かれ、それを解明しようと、今話題の出来事や町に残された様々な痕跡にタモリさんが出会いながら、町の新たな魅力や歴史・文化などを再発見していきます。

(引用元:NHK|出演者&番組紹介

・ 『ブラタモリ』では、その土地に対する説明が地学的な観点で提供されることが多い。たとえば、2017年4月22日に放送された「#71 箱根~箱根の地獄が 極楽を生んだ!?~」では、火山噴火によって箱根の山や湖が形成される過程が解説された。説明には専門的な内容も含まれるが、タモリ氏の巧みなトークやわかりやすい図解によって、地学に興味のある人もない人も楽しめる内容となっている。このため、2017年6月、日本地質学会は『ブラタモリ』が「地質学の社会への普及」に貢献したとして、理由を以下のように説明しつつ、同番組の制作チームを表彰した。『ブラタモリ』が表彰されたことはインターネット上を中心に話題となり、同番組の魅力にあらためて注目が集まっている。

現在,土曜日の夜という多くの人が聴取可能な時間帯にNHKで放送されている「ブラタモリ」ではゲストとして地学の普及に関わる学芸員・研究者などが出演して,地学的な概念や地形・地質発達過程をイラストやアニメーションを効果的に用いて説明し,視聴者の理解を助けている.タモリ氏の地理・地質好きというキャラクターに負う面も大きいが,それ以上に,訪問地や番組構成,解説する専門家などを決定する番組スタッフの地理・地質の重要性の理解がこの番組を成功に導いていると考えられる.そしてこの番組が地質学の普及に貢献しているのは明らかである.この番組が今後も長く続くことへの期待も込めて,NHK「ブラタモリ」制作チームを学会表彰に推薦する.

(引用元:日本地質学会|2017年度各賞受賞者 受賞理由

『ブラタモリ』におけるタモリ氏の魅力

・ タモリ氏は「土地の高低差を大好物とする」とされており、『ブラタモリ』内でも、しばしば坂や谷に着目してコメントする。『ブラタモリ』人気の理由のひとつには、こうしたタモリ氏独自の視点が番組に反映されていることが挙げられる。また、タモリ氏は土地に対する好奇心が強く、「この先、もうちょっと行ってみよう」と、予定にはなかった場所に向かうことがあり、その先で新たな発見が生まれることも『ブラタモリ』の面白さにつながっている。

・ 『ブラタモリ』ディレクターの浜崎智史氏は、『ブラタモリ』にタモリ氏は欠かせないと考えている。番組名に名前が使われているだけではなく、タモリ氏は豊富な知識をもっていると同時に、その自由な言動が多くの人の目に魅力的に映るからだ。

仮にこの進行役がタモリさんではなく、別のタレントさんや案内人だけが登場する番組だったら、きっとここまで面白くないんだろうなって思います。そもそも番組の企画会議で、“古地図を持って、日本の街を歩く”なんて企画書を出しても、「それの何が面白いの?」って却下されるでしょうし。“タモリさん”という人間を介するから、何気ない街でもいろんな発見が生まれ、魅力的に見える。これは本当にすごいことだと思います。

(引用元:GetNavi web|「ブラタモリ」人気の秘密は徹底的な下調べにあり! 綿密な制作背景をディレクターに直撃

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『ブラタモリ』を歓迎する地元

・ 人気番組である『ブラタモリ』で取り上げられるのを喜ぶ地方自治体は多い。2017年6月10日・17日の放送では名古屋が特集され、10日に放送された「#75 名古屋~尾張名古屋は 家康でもつ?~」の平均視聴率は、名古屋地区で17.5%、関東地区で13.9%、関西地区で11.8%だったという。名古屋市は、『ブラタモリ』で特集されることをあらかじめ宣伝しており、市の中心部にあるテレビ塔でイルミネーションを行ったり、全面を広告で覆った「ラッピングバス」を走らせたりした。積極的な広報の背景には、2016年に名古屋市が行った「最も魅力的に感じる都市」に関する調査において、国内主要8都市のうち名古屋が最も不人気だったことなどがあり、名古屋市はイメージ回復を狙ったとみられる。

・ 7月1日には、埼玉県さいたま市内の地域である大宮を特集した「#77 大宮 ~なぜ大宮は 鉄道の町になったのか?~」が放送される予定。JR大宮駅などでは、「タモリ、大宮を歩く」と文字が入った『ブラタモリ』のポスターが目撃されているほか、さいたま市広報課もTwitter上で告知を行っており、住民の期待は高まりつつある。7月1日の放送回では、2000年以上の歴史があるといわれる氷川神社やJRの鉄道整備工場などをタモリ氏たちが訪れると予定されている。

(参考)
NHK|ブラタモリ
NHK|近江アナに突撃! タモリさんの素顔や番組の裏話
日本地質学会|2017年度各賞受賞者 受賞理由
Yahoo!ニュース|なぜ『ブラタモリ』名古屋編はこんなに話題沸騰したのか?
Yahoo!ニュース|「ブラタモリ」わかりやすさで「地質学の普及に貢献」 学会表彰へ
現代ビジネス|『ブラタモリ』が僕らの「知的興奮」をくすぐる理由
マイナビニュース|タモリ、『ブラタモリ』は”無謀な行為” – NHK放送文化賞受賞で自虐連発
アサ芸プラス|高視聴率を連発!「ブラタモリ」を大人気番組に押し上げた「タモリの視点」
GetNavi web|「ブラタモリ」人気の秘密は徹底的な下調べにあり! 綿密な制作背景をディレクターに直撃
朝日新聞デジタル|「行きたくない街」は名古屋 市自ら調査、つらい結果に