「ケイパビリティ」の用法

・ ケイパビリティは、英語ではcapabilityと書き、「有能な」「~の才能がある」を意味するcapableの名詞形。個人についての質的な能力を指す。「ITケイパビリティ(ITを活用する能力)」のように使うこともあれば、「ケイパビリティを高める」のように、その人の才能・能力を包括的に表す表現として使うこともある。

・ ビジネスにおいては、企業という組織についての能力を指して使われる。企業が成長するための原動力として、経営戦略を考える上での重要な概念であると考えられており、ケイパビリティとは企業が独自に持つ、競争に勝つための強みである。企業独自のケイパビリティの例として、次のようなものがある。

コンピューター市場で競合するアップル社とデル社はいずれも異なったケイパビリティで成功を収めました。アップル社は、商品とサービスに対する徹底的な革新や、人とテクノロジーの関係性についての深い理解と新しい生活スタイルの創造が大きな勝因です。これに対するデル社は、スピーディーな納品や商品の低価格化、質の高いカスタマーサービスの提供で成功しました。

(引用元:HRpro|ケイパビリティ

能力を表す「ケイパビリティ」と「キャパシティ」の違い

・ ケイパビリティと同じく「能力」と訳される単語で、似ている表現に「キャパシティ」があるが、キャパシティ(capacity)は収容能力を意味する言葉であり、ケイパビリティとは意味するところが違う。

「キャパシティ」は、一定時間内にできる仕事の量。これを拡大すれば、同じ時間内でより多くの仕事ができるようになる。
「ケイパビリティ」はその人の質的な能力。これを拡大すれば、出来ることが著しく増すことになる。

(引用元:For the future|キャパシティとケイパビリティ

・ 例えば、外回りの営業マンについて。

営業マンAの1日当たりの外回り件数が3件、営業マンBが5件である場合、外回り件数についてのキャパシティはAよりBのほうがまさる。

しかし、営業マンAが顧客訪問を受注に結び付ける確率が、営業マンBに比べて高いとしたら、顧客訪問~受注までの能力はAのほうが高いと言える。Aのほうが営業マンとしてのケイパビリティは高い。

(参考)
Weblio辞書|ケイパビリティ
HRpro|ケイパビリティ
For the future|キャパシティとケイパビリティ
Weblio 英和辞典・和英辞典|capacity