キャリアパスとは

・ キャリアパスとは、ある職務・職位に就任するために必要な業務経験やスキルなどを示す道筋。近年では企業がwebサイト上でキャリアパスを公開することも珍しくなく、求職者が事前にキャリアパスを知ることで、その企業での活躍をイメージできるようにしている。

・ すでに活躍している社員が、入社からどのような経験をしてきたのかを、キャリアパスとして提示する企業もある。この場合のキャリアパスには個人差があるものの、社員の成功例を示すことで求職者に興味を持ってもらう狙いがあると考えられる。

キャリアパスの例

・ たとえば、宇宙航空分野で日本唯一の研究開発機関である宇宙航空研究開発機構のwebサイトでは、技術系と事務系に分けたキャリアパスを樹形図にして提示している。このキャリアパスを見れば、自分が目指している職務・職位に就くためにどのような経験を積めばよいのかわかるようになっている。研究開発をしたいのであれば最初から技術系の道を選ぶ必要があるが、「プロジェクトマネージャ」になりたいのであれば、技術系と事務系のいずれの道を選んでもたどりつくことができる。

・ 一方、コンサルティング会社においては、キャリアパスは枝分かれせず直線的になることが多い。株式会社アットストリームは、webサイト上で「コンサルタント/シニアコンサルタント」→「マネジャー/シニアマネジャー」→「ディレクター/パートナー」といった昇進順序を提示するだけでなく、スキルアップに必要な研修制度の概要も公開している。

・ また、外資系コンサルティング会社であるA.T.カーニーが公開しているキャリアパスも、同じく直線状になっており、新卒で採用された社員は「ビジネスアナリスト」からキャリアが始まる。その一段階上の職位である「シニア・ビジネスアナリスト」の条件は、「ビジネスアナリストとしてのスキルを身に付けたコンサルタント、もしくは3年以上の実務経験を積んで入社した方」であり、「ビジネスアナリスト以上に積極的に学ぶこと、課題解決に向けたアイデア・意見・新しい情報を提供することを期待」されているとする。

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キャリアパスのメリット

・ このようなキャリアパスを明示することは、企業と求職者の双方にとってメリットがある。企業にとっては、求職者が抱く企業のイメージと実態のギャップを少なくすることで、入社後のモチベーションの低下や不本意な退職を防ぐことができる。また、重要な職務・職位へのキャリアパスを作成しておくことで、有能な人材の育成を計画的に行える。

・ 求職者にとっても、キャリアパスを把握することで、自分が目標とする職務・職位に就くには何が必要か、どのような努力をすればよいのか知ることができ、モチベーションの向上につながる。また、目的意識が明確になることで、昇進に必要なスキルを身につけようと意識するので、目の前の仕事に一生懸命取り組むことができる。そのため、就職や転職の際は、その企業のキャリアパスを事前に確認してみるのがよい。就職・転職の予定がなくとも、自分が現在所属している企業でキャリアパスが提示されているかどうかを確認し、自分のこれからのキャリアを俯瞰してみるとよいだろう。

(参考)
エン転職|キャリアパスとはどういう意味なの?|転職活動はじめの一歩
エン転職|キャリアパスって何のこと?|転職活動の基礎知識
HRプロ|キャリアパス
東京三菱UFJ銀行|キャリアパス
株式会社アットストリーム|キャリアパス
宇宙航空研究開発機構|研修制度・キャリアパス
ATKearney|キャリアパス