CSEスコアとは

・ CSEスコアとは、一般財団法人・日本生涯学習総合研究所によって開発された、英語4技能(Listening、Reading、Speaking、Writing)を測定する独自の尺度「Common Scale for English」(英語の共通尺度)の通称。CSEスコアにおいて、英語4技能はそれぞれ1,000点を満点として測定され、合計は4,000点満点となる。

・ 高等学校で英語4技能をバランスよく伸ばす授業を行わせることなどを目的に、2020年度から大学受験制度の大幅な変更が予定されている。従来の大学入試では、英語4技能のうちReadingにばかり比重が置かれていたことが省みられ、新たな受験制度では、実用英語技能検定(英検)などの民間試験を利用することで受験者の英語4技能が総合的に評価される見通し。2020年度を待たず、前倒しで民間試験を入試に採用している大学もあるため、入試突破に必要な英語4技能を測るのに必須の資料として、CSEスコアは教育関係者や親たちのあいだで注目されている。

・ 2016年度から、英検の合否はCSEスコアによって判定されるよう変更が行われた。従来は試験の合計点のみで英検の合否が判定されていたが、CSEスコアの導入後は、英語4技能のそれぞれでバランスよくCSEスコアを獲得しないと英検に合格できなくなった。合格の具体的な目安は公表されていないものの、公式サイトにおける説明では、2016年度第1回一次試験において、1級・準1級では英語4技能でそれぞれ7割程度、2級以下ではそれぞれ6割程度正答した人の多くが合格したとされている。

CSEスコア開発の経緯

・ 2014年以来、文部科学省が設置した「英語教育の在り方に関する有識者会議」で英語教育改革について審議が繰り返された結果、英語4技能を評価する民間の試験を大学入試に導入することが提言された。また、英語教育界においても、学習者が自身の強みと弱みを知ることでより効果的な学習を行えるよう、英語4技能それぞれのスコアを把握する必要があるという認識が広まりつつあった。

・ このような状況を踏まえ、公益財団法人・日本英語検定協会は、実用英語の普及促進に貢献するという見地から、「英語のテスト結果を比較可能とする、ユニバーサルなスコア尺度」の研究・開発を日本生涯学習総合研究所に委託した。その結果、CEFRと呼ばれる国際的な指標に対応したCSEスコアが誕生し、2016年度から英検の合否判定に取り入れられた。

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CSEスコアの活用

・ 2016年度以降、英検の成績表にCSEスコアが記載されるようになった。4級・5級では、ListeningおよびReadingのCSEスコアが850~1,000点満点で、1級~3級では、英語4技能のCSEスコアが2,200~3,400点満点で表示される。これにより、受験者は英検の合否を知るだけでなく、自身の英語4技能を数値で把握することができるため、生涯を通した英語の継続学習に役立てることができる。

・ また、上述したようにCSEスコアはCEFRに対応しているため、英語に関する自分の実力を国際的な基準で知ることができる。たとえばCEFRは、熟練している順に上からC2・C1・B2・B1・A2・A1の6段階に分かれている。そのうちB2は「母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができる」とされており、CSEスコアでは2,300点~2,600点に該当する。

・ 日本英語検定協会は、CSEスコアの利点として、英語4技能のうち自分の苦手な部分がわかることや、TOEIC(Test of English for International Communication、国際コミュニケーションのための英語試験)のように具体的な数値目標を設定できることを挙げている。CSEスコアは英語学習の目安になるほか、大学入試にも使用されるため、今後は英語教育の分野でCSEスコアを無視することは難しいといえる。

(参考)
STUDY HACKER|英語4技能
公益財団法人 日本英語検定協会|英検CSEスコアTOP
公益財団法人 日本英語検定協会|英検CSEスコアでの合否判定方法について
公益財団法人 日本英語検定協会|日本初、英語の 4技能テスト結果を比較可能とするユニバーサルなスコア尺度 (CSE) の研究・開発と、新スコアのマッピングサービスのご提供について
英語4技能試験情報サイト|CEFRについて