ドローンレースとは

・ ドローンレースとは、複数の人数でドローン(無人飛行機)を飛行させてスピードを競うこと。近年、新たなスポーツの一種として世界的に注目されている。

・ ドローンレースには、FPVレースと目視レースがある。FPV(First Person Viewの略。一人称視点)とは、専用のゴーグルを装着し、ドローンに取り付けたカメラからの映像をリアルタイムで見ながら操縦すること。一方、目視レースとは、FPV用のゴーグルを装着することなく、飛行するドローンを目視で確認しながら操縦することを指す。

・ 欧米やオーストラリアなどでは、2014年頃からFPVレースが開催されてきた。海外でドローンレースと言えばこのFPVレースを指し、2015年頃からは世界大会も開催されている。FPVレースの操縦者は、時速100km~150kmにもなるドローンのパイロットになったかのような視点を味わうことができ、その迫力ある映像はYouTubeなどでも話題。それによってFPVレースは、操縦者だけでなく多くの観客も引き付け、世界的に人気が高まっている。

・ 日本でも、海外でFPVによるドローンレースが注目されるようになったのと同じ2014年頃から、目視のドローンレースが開催され始めた。日本でFPVではなく目視のレースが先行して行われるようになったのは、FPVレースへの参加は個人にとって敷居が高いため。FPVでは、ドローンに取り付けられたカメラで撮影した映像を、周波数5.8GHz帯を利用して、リアルタイムでゴーグルに送信する仕組みとなっているが、日本ではアマチュア無線免許を取得した者でないとこの周波数を使うことができない決まりになっている。

・ 2014~2015年頃から日本の各地で、目視によるドローンの障害物レースやスピードレースが開催されるようになったほか、既製品ドローンだけでなく自作のドローンを使ってレースに参戦する参加者も現れ始めた。国内でのドローンレースへの関心が次第に高まるなか、2015年2月には、ドローンレースの大会や練習会などを行う日本ドローンレース協会が設立。また、同年9月には政府が、ドローンの実証実験が行える地方創生特区の秋田県仙北市で国際的なドローンレースを開催する方針を表明。このようにして、日本におけるドローンレース普及の気運は高まった。

・ FPVレースについては、有志らによって、一般の個人がFPVレースに参加するために必要な手続きや免許の取得に関する情報共有がされるようになり、それまでより多くの人がFPVレースに参戦しやすくなった。2015年11月に国内初のFPVドローンレースが開催され、以後、FPVレースは各地に広まっている。

ドローンの準備と練習について

・ ドローンレースに参加するには、ドローンの機体を準備する必要がある。既製のドローンを購入するだけでなく、パーツを準備して自作することも可能。既製のドローンは、家電量販店や専門店(店舗、インターネット通販)などで販売されているほか、百貨店でドローンの展示・販売会が行われることもある。例えば、伊勢丹新宿本店(東京)のメンズ館では、2016年8月下旬から期間限定でドローンの展示・販売会が実施された。ドローンの価格は様々で、既製品の場合、室内でも飛行可能な軽量型は1万円前後から購入が可能。

・ ドローンの操縦練習は、ドローン専用の屋内・屋外練習場や、ドローン飛行用に開放された各種施設などで行うことができる。首都圏の屋内練習場の例は、「ドローン・サーキットSPLASH 横浜ベース」(神奈川・2016年5月オープン)や、「アクロプラス」(埼玉・2016年6月オープン)など。こうした練習場ではドローン教室を開催していることもある。また、ドローンの飛行を目的として借りられる屋内のフットサルコート(例:東京の「ミズノフットサルプラザ千住」)や、スキーシーズン以外の季節にドローンの飛行が可能なスキー場などもある。

・ 近年、このようなドローン飛行用の施設が増えている。その背景には、法規制のため屋外では自由にドローンを飛ばすことができないという事情がある。2015年12月に施行された改正航空法により、重量200g以上の機体(※)は、家屋の密集している地域などでは事前に国土交通省に届け出て許可を得ることなく飛行させることはできない。ドローンメーカーのDJIが公開しているフライトマップで確認すると、東京都心とその近郊で、屋外でドローンを飛ばせる場所はほとんどない。(※法規制にかからい200g未満の機体も販売されてはいる)

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ドローンレースの大会について

・ ドローンレースの大会は、目視レース、FPVレースともに全国各地で開催されており、大会が定める条件を満たせば一般参加が可能である。ドローンレースは、観戦のみでの参加も可能で、レースの模様(特にFPVの迫力ある飛行映像)をインターネットで中継する大会もある。ドローンレースは、競技者・参加者が共に楽しむことができるスポーツである。

・ ドローンレースの大会の一例として、ドローン技術による社会創造への貢献を目指す団体であるDrone Impact Challengeは、2015年以降千葉・秋田・福島の複数会場でドローンレースを開催している。2016年12月には東京サマーランドで都内初のドローンレースを開催。2017年3月には幕張メッセ(千葉)で「Drone Impact Challenge 2017 幕張メッセ」を開催予定である。

・ また、ドローン技術を活用した新たな取り組みとしてドローンレースに乗り出す企業もある。テーマパーク運営のハウステンボス(長崎)は2017年2月、日本ドローンレース協会と共に、日本初の夜間ドローンレース「ジャパン・ドローン・チャンピオンシップinハウステンボス」を開催する。イルミネーションが施された幻想的な園内で行うFPVレースが目玉(昼間に行われる目視レースもある)で、レースの模様はインターネットで生中継される。このようにドローンレースは、新しいエンターテインメントにもなり得るものとして注目されている。

(参考)
CNET Japan|盛り上がる「ドローンレース」–日本と海外の状況は
DRONE explore the future|[ドローンレースへの道]Vol.04 日本各地で開催が実現!?ドローンレースの過去と未来
日経ビジネスONLINE|東京23区内でもドローンで遊べる
日経トレンディネット|京商の“クルマみたいに動く”ドローンに業界騒然!
日本経済新聞|政府、秋田の特区で「ドローンレース」開催へ
College Cafe by NIKKEI|ドローン解放区 屋内で伸び伸び
CNET Japan|KDDIとハウステンボス、来園者に“新たな体験”を提供するパートナーシップを締結
PRTIMES|2月17日(金)から3日間開催!日本初夜間ドローンレース“ニコ生”が独占配信イルミネーションと大迫力レースが融合する激光映像
JDRA|第3回 ジャパン・ドローン・チャンピオンシップ in ハウステンボス
西多摩経済新聞|東京サマーランドで都内初のドローンレース 児童対象にドローン教室も
BE INTO DRONE|FPVドローンレース〜新しいスポーツエンターテイメント〜
DJI|安全飛行フライングエリアの制限
Facebook|【公式】Drone Impact Challenge