越境学習とは

・ 越境学習とは、ビジネスパーソンが自分の職場以外で、勉強会やビジネススクールといった学びの場に参加すること。越境学習で企業間・業界間の境界を越えた様々な立場の人たちと相互に交流し、意見を聞くことによって、考え方の幅が広がり、人材としての自身の価値を高めることができる。専門知識を活かしたボランティア活動(プロボノ)に参加することも、実践的な越境学習といえる。

・ 現代社会のIT化・グローバル化にともない、「越境」という概念がさまざまな分野で議論されている。ビジネスの分野では、終身雇用制度の崩壊した社会において人材としての自身の価値を高めるため、また新たな知見を得てイノベーションを生むため、越境学習の意義に注目が集まっている。

・ 人材開発などにかかわる株式会社リクルートマネージメントソリューションズは、2016年12月、「越境による学びとそのメカニズム」という特集記事を公開した。同社の研究員である藤澤理恵氏はビジネスにおける「越境」について以下のように述べている。

社会環境が大きく変化するなかでイノベーションの必要性が叫ばれ、組織や部門、専門性や職能間の境界を越えて変革や創造を起こしていくことが期待されている。また、転職や新事業の立ち上げ、職場外のワークショップや勉強会への参加など、共通の関心やテーマのもとに多様な人が繋がり、文脈を横断しながら生きることが市民権を得てきている。

(引用元:リクルートマネージメントソリューションズ|越境による学びとそのメカニズム

越境学習で得られるもの

・ 社外の勉強会に自ら参加することは時間も費用も余分にかかるものの、越境学習には手間をかけるだけの見返りがある。まず、自身をふだん取り巻いている会社や業界とは異なる出身の人々に出会うことで、自分の業務やこれまでのキャリアを客観的に見つめなおすことができる。自分が当たり前に行っていることを、初めて会った人に言葉で説明することを通して、自己や企業・業界への新たな気づきが得られるのである。

・ また、越境学習で出会った人々と意見を交換することによって、ビジネスに関する新しいアイディアが浮かぶこともある。同じ環境に身を置きつづけていては思いつかなかったような考えが浮かび、これまで悩んでいた問題を解決できるかもしれない。自分の企業・業界の外に目を向けることで、大きなイノベーションにつながる可能性もある。

yoko815
苦手の文法を克服! TOEIC815点を獲得し、国際会議でスピーチ。英語力を大きく変えた3ヶ月の科学的トレーニング。
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越境学習の場

・ 越境学習を始めるなら、まずは自身と同じ業界の人々が集まるような勉強会が参加しやすい。たとえば株式会社インテリジェンスの運営するイベント情報サイト「dots.」には、ITに関連する勉強会の情報が集まっている。プログラミングやwebサイト作成など、勉強会のジャンルは多岐にわたり、自分がなじみやすいイベントを見つけることができる。また、旅行関連産業の女性のために結成された「日本旅行業女性の会」では、年に複数回の勉強会や交流会が開催され、同業他社で働く人と知り合って交友を深めることができる。

・ ストリートアカデミー株式会社の運営する「ストアカ」ならば、ビジネスから趣味まで幅広いジャンルのセミナー・ワークショップを探すことができる。ストアカ上では企業や個人がさまざまな講座の開催を案内しており、閲覧者は投稿された口コミによって講座の価値を吟味することができる。

・ 上記情報サイトのほか、Facebookにおける個別のページでも、多くのセミナー・ワークショップの開催が案内されている。自分が興味のあるキーワードで検索し、口コミを参考にして選ぶのがよいだろう。

(参考)
日本の人事部|越境学習
リクルートマネージメントソリューションズ|越境による学びとそのメカニズム
リクルートマネージメントソリューションズ|「越境」は新しい自分になる絶好のチャンス
人材育成マネジメント研究会|社外で学ぶビジネスパーソンの実態「越境学習」
ダイヤモンド・オンライン|第3回 転職ドリーマーから抜け出す7つの成功法則
ダイヤモンド・オンライン|第5回 切り札は「越境学習」
東洋経済オンライン|ビジネスパーソン総クリエーター時代の到来 ITの進化で変わる、ラーニングのかたち(上)
dots.
ストアカ
日本旅行業女性の会