エメラダ・エクイティとは

・ エメラダ・エクイティとは、エメラダ株式会社が2017年11月にリリースした、株式投資型クラウドファンディングサービス。個人投資家がベンチャー企業に対し、1社につき49万円まで投資ができる。従来、一般の個人投資家がベンチャー企業に関わる機会は限られていたが、エメラダ・エクイティによって情報が得られ投資しやすくなるため、個人投資家のあいだで注目されている。

・ エメラダ・エクイティは同サービスに登録した個人投資家に対し、審査をクリアしたベンチャー企業のみを厳選して紹介する。第1号として2017年11月9日に紹介されたのは、クラフトビールを製造するFar Yeast Brewing株式会社だ。Far Yeast Brewingにはエメラダ・エクイティを通して174人が投資し、目標額の4,200万円が達成されたため、応募は締め切られた。

・ 仮想通貨や資産運用などについての情報を発信しているプロブロガー・イケダハヤト氏も、エメラダ・エクイティへの興味を示している。Far Yeast Brewingへの投資には間に合わなかったものの、次にベンチャー企業が紹介されたときに備えてエメラダ・エクイティに登録した旨を、12月6日付のエントリーで述べた。

・ エメラダ社は、日本証券業協会公式サイト上に掲載されたあいさつ文において、エメラダ・エクイティを通して金融市場に「透明性」をもたらしたいと主張している。また、「『エメラルドグリーン』のような透明の海を、未上場企業の資金調達や投資の世界に作りあげたい」とも述べているため、エメラダという社名は透明性を表していると思われる。なお、エクイティとは返済義務のない資金を意味する。

エメラダ・エクイティの仕組み

・ 個人投資家は、エメラダ・エクイティを通してベンチャー企業に出資すると、新株予約権を得る。新株予約権とは、行使することによって当該企業の株式を取得できる権利。しかし、エメラダ・エクイティで採用されている「エメラダ型新株予約権」については、以下のように定められている。

一般的な新株予約権とは異なり、発行者が上場を承認された場合もしくは発行から10年間が経過する最後の1ヵ月の間のみ権利を行使することができ、権利を行使した後に発行者が上場した場合には、権利行使により取得した株式を市場で売却することができます。また、発行者がM&Aにより売却されたときは、取得条項の発動により新株予約権が譲渡され発行者から金銭を取得することができます。

(引用元:エメラダ・エクイティ|エメラダ型新株予約権とは

・ つまり、エメラダ・エクイティを利用した個人投資家が利益を得るには、投資したベンチャー企業が上場するか、当該企業の価値が認められて他企業に買収される必要がある。なお、上場も買収も起こらないまま10年が経過するか、当該企業が解散した場合には、個人投資家にとって損失となる。そのため、エメラダ代表取締役の澤村帝我氏は、ある企業への投資が失敗しても全体としては利益が出るよう、複数のベンチャー企業に分散して投資することを推奨している。

miyauchi-980
TOEIC980点獲得! 「読むのが遅い」を乗り越えるために、トレーナーが課した意外な方法。
人気記事

エメラダ・エクイティの特徴

・ エメラダ・エクイティと先行する類似サービスとの大きな違いは、紹介するベンチャー企業を、ベンチャー・キャピタル(ベンチャー企業への投資・経営コンサルティングを行い、当該企業が成長したあとに株式を売却して利益を得る団体)やエンジェル投資家(創業間もない企業に投資・支援を行う個人)から出資を受けている未上場の企業に限定していることだ。「プロの投資家から出資を受けている企業は、一般的に成長への期待があると考えられる」ためだという。

・ また、紹介するベンチャー企業の経営者が熱意や展望などを語るインタビュー動画を掲載しているのもエメラダ・エクイティの特徴だ。経営者の「顔」を見せることで、個人投資家は経営者の資質を判断することができる。

・ エメラダ・エクイティを利用する個人投資家には、投資先の企業を「応援」することが期待されている。経済・金融メディア「ZUU online」によるインタビューで、澤村氏は以下のように語った。

たとえば投資してもらったスタートアップ側から個人投資家に連絡があって、「われわれはこういう事業を今後やりたいと思ってる。こういう人を探しています。採用したいと思っている」とか、「こういう企業を紹介して欲しい」、「こういう情報をSNSとか身の回りで拡散して欲しい」といったお願いがあるかもしれません。そういう採用や顧客紹介、PR、こういう観点でサポートをして欲しいと思っています。

投資家人がコミットする、サポートする、企業や人材を紹介する、何かをシェアをする……。そういうサポートが、投資がただお金を投じる行為にとどまらず、何か暖かさを持ったものになり、その暖かさが、新しいFacebookとかGoogle、もしかしたらメルカリとか、そういった大きく成長する企業の誕生につながるかもしれません。

(引用元:ZUU online|株式投資型クラウドファンディングで「熱量」のある投資を エメラダが今日からサービス開始

(参考)
エメラダ・エクイティ
日本証券業協会|エメラダ株式会社
TechCrunch Japan|スタートアップに新たな資金調達手段を提供する日本版AngelList「エメラダ・エクイティ」が本日ローンチ
ZUU online|株式投資型クラウドファンディングで「熱量」のある投資を エメラダが今日からサービス開始
CROWD PORT|「未上場企業への投資機会を」ーーエメラダ澤村社長インタビュー
まだ仮想通貨持ってないの?|仮想通貨もいいけど、エンジェル投資も熱い!「エメラダ」で口座開設したよ。
銀行員ドットコム|エクイティ