エフェメラルSNSとは

・ エフェメラルSNSとは、閲覧後の情報が残らずに消えてしまうSNS。エフェメラルとは、つかの間の、刹那の、短命なという意味の英語ephemeral。英語では、メッセージが消えるアプリをephemeral appと呼ぶ。日本語の場合、消えるSNSとも表現される。代表的なサービスはSnapchat

・ 若者の間でエフェメラルSNSが流行している背景を、ソーシャルメディアに詳しい作家・フリーライターの高橋暁子氏は次のように解説している。

「SNSの投稿が批判的に拡散されて“炎上”したり、過去の投稿が掘り起こされて晒されたりすることは海外でもよくあります。こうした状況を受けて、『ログを残したくないけど、SNSで楽しくやり取りがしたい』と感じる人が利用しているようです。10代から20代前半のスマホネイティブ世代が中心ですね」

(引用元:R25スマホ情報局|消えるSNS「スタンプ代わりに変顔」流行中

・ また、インターネット関連マーケティングを手掛ける株式会社オプトは、次のように分析している。

若年層間で流行しているエフェメラルSNSの特徴として、①投稿内容が一定時間を経過すると消えてしまう ②写真・動画の撮影時に画像加工が行われるため面倒な加工が不要 という2つの特性があり、過度に”“リア充”を演出する必要がありません。また、リアクション(いいね!、返信、コメントなど)はなくても良いという前提で利用されることが多く、SNS疲れと言われる若者の現状により適した形で利用されています。

(引用元:オプト|オプト、「エフェメラルSNSラボ」をスタート ~SnapchatやSNOWなどの新規メディアの情報発信を強化~

・ 2016年3月に、スマートフォンを所有する10~20代の日本の男女1,000名を対象に行われた調査によると、エフェメラルSNSを使ったことがあるユーザーは約17%で、利用したことはないが興味はあるユーザーは20.5%であった。エフェメラルSNSのユーザーの7割はSnapchatを使っている。またエフェメラルSNSを利用しての感想については、「疲れない」「不要な気遣いを感じない」「思い切った投稿ができる」と答えたユーザーがそれぞれ約半数にのぼった。

エフェメラルSNSの例

・ エフェメラルSNSは、代表的なサービスのSnapchatに加え、スナップチャットと同じく米国発のWickrや、韓国発のSNOWなどがある(SnapchatとSNOWには日本語版もある)。世界から始まったエフェメラルSNSの流行が、日本にもやってきた形で広がりを見せている。なお、Snapchatのリリース以後いくつかの日本発エフェメラルSNSサービスが登場したが、中にはすでに終了しているものもあり、生き残りが容易でないことが伺える。

・ Snapchat

エフェメラルSNSの中では古く、2011年9月にサービスが開始された。日本では2015年頃から知られ始め、使われるようになった。2016年7月時点での1日当たりアクティブユーザー数は、Twitterを超える1億5000万人。読んだメッセージは最大で10秒間の間に消えてしまう。自撮りした画像を面白く加工できる機能も人気。

・ Wickr

2014年3月にリリースされた。Snapchat同様若者に人気がある。セキュリティが非常に強く、機密性が高いことが特徴で、メッセージの暗号化やスクリーンショットを防止する機能がある。機密情報や、他人に絶対知られたくない画像、本音のメッセージをやり取りするのに使われているとみられる。

・ SNOW

2015年9月に韓国でサービスが始まった。人気のiPhoneアプリをランキング形式にしたApp Storeランキングで上位を維持し続けるほど人気がある。画像や動画を楽しく加工できる機能が充実していることが人気の理由とみられる。送り合った写真や動画は24時間後に自動で消去される。

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注目が集まるエフェメラルマーケティング

・ エフェメラルSNSの隆盛に合わせ、「エフェメラルマーケティング」という言葉も生まれた。エフェメラルマーケティングとは、エフェメラルSNSを活用したマーケティングで、消えてしまうコンテンツを取り扱ったマーケティングのこと。

・ メッセージが一定時間内に削除されてしまうという緊急性があるため、エフェメラルSNSからのプッシュ通知は開封率が高い。この利用頻度の高さを活かしたマーケティングが今後活発になるとみられる。施策の一例として考えられるのは、期間限定というエフェメラルSNSの特性を生かし、企業が消費者に送ったコンテンツを店舗で表示すれば割引するというサービスで来店を促進するといったもの。なお、エフェメラルマーケティングそのものは、まだ始まったばかりの段階にあり、業界内でも明確な定義は固まっていない。

・ すでに、以下のようなエフェメラルマーケティングが行われている。

ESPNViceの様なコメディコンテンツを扱うWebサイトは、若い世代の顧客と繋がるために1度見たら消えるという期限付き特性を活かしてコンテンツを作成し、ユーザーの興味をひいている。さらに、スナップチャットはコカ・コーラやマクドナルド、サムソンの様なブランドと10秒間のストーリー性のあるビデオ広告の取り組みを始めている。

(リンクは編集部にて付した)
(引用元:KOBIT|スナップチャットなどの「エフェメラルマーケティング」を解説してみた

(参考)
日本経済新聞|消えるSNSとは 閲覧後は情報残らず
オプト|オプト、「エフェメラルSNSラボ」をスタート ~SnapchatやSNOWなどの新規メディアの情報発信を強化~
PRTIMES|SNSの新潮流!「エフェメラル(消える)系」は「疲れない」?
kakeru|消える系SNS、オワコン化させないカギは「場面」で「自撮り」!?|エフェメラルSNSラボ(連載01)
RBB TODAY|隠れた大流行!「消えるSNS」ってなんだ? 人気アプリを紹介
R25スマホ情報局|消えるSNS「スタンプ代わりに変顔」流行中
freshtrax|2016年デジタルマーケティングトレンド予測
KOBIT|スナップチャットなどの「エフェメラルマーケティング」を解説してみた
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