FISHERMAN CALLとは

・ FISHERMAN CALL(フィッシャーマンコール)とは、宮城県石巻市の一般社団法人フィッシャーマン・ジャパンが企画・運営している、漁師が電話で起こしてくれるモーニングコールサービス。サービスを受けるには抽選に応募して当選する必要があり、募集は2017年5月8日~31日の期間に公式サイト上で行われている。同期間には、フィッシャーマン・ジャパンのTwitterアカウントをフォローしてFISHERMAN CALLについてのツイートを投稿すると、抽選で10名に銀鮭が当たるというキャンペーンが開催されていることもあり、FISHERMAN CALLはインターネットを中心に知られはじめている。

・ FISHERMAN CALLのコンセプトムービーでは、就職活動で朝早く起きなければならない男子学生がFISHERMAN CALLのサービスに申し込み、漁師からモーニングコールを受けて起床し、晴れ晴れとした表情で自宅を出るまでの様子が描かれている。ムービー内で、男子学生が起こしてもらいたい時刻と漁師をサイト上で登録すると、翌朝の6時ちょうどに漁師が漁船の上から電話をかけてくれる。両者が「目覚めはどう?」「はい、おかげさまで」などと言葉を交わしているあいだ、寝ぼけまなこだった男子学生の表情がだんだんと明るくなっていく。男子学生がスーツに着替えて自宅を出ると、漁師から「でっけぇ魚の写真、添付すっから」と、巨大な魚を持ち上げている合成写真がスマートフォンに送信され、男子学生が「ウソつけ!」と顔をほころばせる内容になっている。

FISHERMAN CALLの狙い

・ FISHERMAN CALLの公式サイト上では、漁師がモーニングコールサービスを提供する理由について「未来の担い手でもある若者に、少しでも漁師との接点をもってほしいから」としている。同サイト上では、漁師を希望する人への求人情報も紹介されており、FISHERMAN CALLが漁師に対する若者の興味をかき立てる目的で行われていることがわかる。

・ FISHERMAN CALLの公式サイト上では、モーニングコールをしてくれる5人の漁師の人間性が想像できるようなプロフィールや一日のスケジュールが紹介され、肉声を聞くこともできる。たとえば、コンセプトムービーに登場した阿部誠二さんは、朝5時に起床して10時に帰港し、夕方まで作業をするという。漁師たちの人となりに触れることで、普段は漁師という職業に縁がない人でも興味を抱けるようになっている。

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フィッシャーマン・ジャパンの活動

・ FISHERMAN CALLを企画・運営しているフィッシャーマン・ジャパンは、「2024年までに、三陸に多様な能力を持つ新しい職種“フィッシャーマン”を1000人増やす」ことを目標とし、2014年に設立された。フィッシャーマン・ジャパンの提唱する「フィッシャーマン」とは、漁師だけでなく、水産物の加工・流通をはじめとした水産業に関わるあらゆる職業の人と、プロジェクトで協働するデザイナーやカメラマンをも含んでいる。フィッシャーマン・ジャパン事務局の長谷川琢也さんは、「多種多様な人を巻き込まないといけない」と話す。

日本が大量生産して経済大国になっていく過程で置いてきてしまった魚や漁師に対する敬意。そうしたものが、少しずつ復活していくと思うんです。同じ思いのフィッシャーマンが1000人いれば、確実に変わります

(引用元:colocal|三陸から始まる1000人の“フィッシャーマン”をつくるプロジェクト。フィッシャーマン・ジャパン前編

・ フィッシャーマン・ジャパンは、FISHERMAN CALLのような新しい企画を打ち出すほか、クラウドファンディングによって漁師直営居酒屋「宮城漁師酒場 魚谷屋」をオープンしたり、流通事業などを手がける株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティングを設立したりするなど、複数のプロジェクトを展開している。上記のように、ITを活用して漁業を身近な存在にしようというフィッシャーマン・ジャパンの試みは、国内だけでなく海外からも注目されはじめている。

(参考)
FISHERMAN CALL
フィッシャーマンジャパン 公式サイト|早起きな漁師たちが起こしてくれるモーニングサービスが登場!
ハフィントンポスト|モーニングコールは石巻の漁師に任せなさい!夢のサービス、本当のねらいを聞いた。
河北新報|漁師の声で「さあ朝だ」 若者と交流PR
Twitter|FISHERMAN JAPAN
colocal|三陸から始まる1000人の“フィッシャーマン”をつくるプロジェクト。フィッシャーマン・ジャパン前編