外出離れとは

・ 外出離れとは、外に出かける頻度が下がること。近年、特に若者に関して外出離れの傾向があるといわれている。2017年11月21日、国土交通省による第6回全国都市交通特性調査の結果が公表され、若者の外出が少なくなったと報じられると、「外出離れ」としてインターネット上で話題となった。同22日にYahoo!ニュースで配信された「若者の『外出離れ』が判明 『貧困化』を『○○離れ』って言うな、と怒りの声も」には、翌23日までに約2,800件のコメントが寄せられ、「外出離れ」がTwitterのトレンドに入るほどの反響があった。

・ 全国都市交通特性調査は、地域別の特性や経年変化に着目して都市交通政策に活用することを目的とし、国民の移動実態を調べるもの。1987年に第1回調査が実施されて以来、およそ5年に1回の頻度で行われてきた。第6回調査は2015年に実施され、翌2016年に調査結果の速報版が公表されていた。2017年11月に公開された資料には、個人属性や世帯構成などのデータも含まれ、調査結果の要因が分析されている。

若者の外出離れを示すデータ

・ 第6回全国都市交通特性調査結果のなかで特に注目されているのは、外出率(調査対象日に外出した人の割合)および一日あたりの移動回数が、1987年の調査開始以来で最低だったことである。平日の外出率は1987年に86.3%だったのが、2015年には80.9%。休日については1987年に69.5%だったのが2015年には59.9%と、平日・休日のいずれにおいても外出する人の割合が減っていた。また、移動回数(たとえば、出かけない場合は0回、家と出先を往復すれば2回)も、平日については2.63回から2.17回に、休日では2.14回から1.68回に減少した。

・ 移動回数については、20代の若者が特に少ない。平日は1.96回、休日は1.43回と、年齢別に見たときに80代以上の高齢者に次いで2番目に少なかった。なお、70代の移動回数は平日に2.1回、休日に1.6回と、20代より多い。このため、第6回全国都市交通特性調査の結果は一部のメディアで「若者の外出離れ」として報じられた。

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外出離れの原因

・ Yahoo!ニュースには、外出離れに関して「お給料が少ないので、外出を控えています」「休日は金を使いたくないので、外食しないですし家で過ごすことが多い」など、金銭的な事情で外出できないというコメントが見られた。事実、第6回全国都市交通特性調査の結果にも、外出と経済状態の関連が見られる。休日の移動回数を就業形態別に集計すると、「正規」の人が1.9回、「非正規」が1.84回、「非就業」が1.45回だった。20代のみではさらに少なく、それぞれ1.56回、1.35回、1.12回だった。

・ 外出離れの原因については、第6回全国都市交通特性調査結果の資料中に、参考として「インターネット・スマートフォンの普及・保有状況の推移」似」関するデータが引用されている。それによると、スマートフォンの世帯保有率は2010年の9.7%から2015年の72%に急増した。しかし、スマートフォンの普及を外出離れと関連づけることについては賛否両論だ。「今はスマホがあれば事足りるから、外出離れも間違いではないと思う」「外界とはネットを通じてつながっていれば、無理に外出する必要ない」と納得する人もいれば、「お金無くて出掛けたくても出来なくて、平日激務過ぎて休日は静養しないと体が保たない若者が増えたからでしょ」「何でもかんでもPCやスマホのせいにしたがる傾向はホントやめた方が良い」と反発する人もいる。

(参考)
国土交通省|20代男性、休日の外出が30年間で半減
国土交通省|「平成27年度 全国都市交通特性調査」にご協力ください
Yahoo!ニュース|若者の「外出離れ」が判明 「貧困化」を「○○離れ」って言うな、と怒りの声も
Twitterトレンド速報|外出離れ
Twitter|外出離れ