ギークガールとは

・ ギークガール(geek girl)とは、ITに精通している女性。かつて、英語のgeekはネガティブなニュアンスを持っており、日本語の「オタク」に相当した。しかし、社会にITの浸透した現在では、コンピューターに詳しいことは「暗い」「オタク的趣味」とみなされなくなり、ギークという言葉は称賛の意味を持つようになった。

・ 独立行政法人情報処理推進機構が2014年に行った調査で、企業のIT部門の女性正社員割合を尋ねたところ、「11~30%」との回答が54.3%で最も多かった。このように、SEやプログラマーといったIT関連の職業には女性が比較的少なかったが、最近では女性が増えつつあるとされる。子どもを持つ女性にとってIT関連の職業は、勤務時間を調整できたり在宅勤務が可能であったりと、働きやすい要素が多い。そのため、IT業界において今後も女性は増えつづけるとみられており、ギークガールは貴重な人材として注目されている。

ギークガールの例

・ 2015年の日刊SPA!は、女子高校生の山本文子さんをギークガールとして紹介した。山本さんは、中高生向けのプログラミングスクール「Life is Tech!」に参加したことをきっかけに、スマートフォンのアプリケーション開発に目覚めた。半年以上学んだあとに山本さんが開発したゲームのアプリケーション「OCTAGON」は、同スクールが主催する2014年の「アプリ甲子園」で優勝した。山本さんは、アプリ開発を続けるうち、特にデザインに力が入るようになったため、大学ではメディアアートを研究してみたいと語っている。

・ また、女性向けファッション雑誌『GINZA』では、「GINZA GEEK GIRL」と銘打ったコーナーで、ライターやデザイナー、アーティストなど、SEやプログラマーといった専門職でなくとも、ITを駆使した活動を行っている女性たちを紹介している。紹介されている女性たちは、仕事やプライベートでIT技術を使いこなすと同時にファッションにもこだわりを持っており、ギークガールがファッショナブルな存在としてとらえられていることがわかる。

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ギークガールに関連するイベント

・ IT業界を担う貴重な人材として、企業や団体は、ギークガールを支援するイベントを開催している。たとえば、前述の「Life is Tech!」と同系列の「Code Girls」は、女子中高生向けのITワークショップである。「Code Girls」はSONYやTwitterといった企業とコラボレーションし、オフィスを見学したり、プログラムの開発を教わったりといった貴重な体験を少女たちに提供している。

・ また、国際的な団体である「Geek Girls Carrots」は、女性にIT知識・技術を提供することを目的とし、世界中で会合やワークショップを開いている。これまで東京では、2015年4月、2015年7月、2016年1月に会合が開催され、懇親会および講演が行われた。

・ このように、ギークガールは世界中で注目され、人材として期待されている。男性が主だと考えられてきたIT業界に女性が増えることで、多様性が強化され、新たな視点による製品やサービスが生まれることも予想されるだろう。

(参考)
GINZA|GINZA GEEK GIRL おしゃれでギークな彼女たち バイオアーティスト 福原志保
GINZA|GINZA GEEK GIRL おしゃれでギークな彼女たち ソフトウェア系ギーク女子会に潜入
マイナビニュース|リケジョ、ドボジョ、ギークガール…いまどきの女性はいろんな業界に
日刊SPA!|アプリ開発の魅力にハマった16歳女子高生の挑戦
日刊SPA!|ギークガールたちがIT業界を席巻する日はそう遠くない!?
Geek Girls Carrots
アノオト|「ギークガール」の次は「ギークマム」!? ―テクノロジーと女性の新しい結びつき方
WIRED|英語の「オタク」:ギークとナードの違いは?
情報処理推進機構|IT人材白書2015
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