「ギガが減る」とは

・ 「ギガが減る」とは、スマートフォンなどの端末でデータ通信を行う際、通常の速度で通信を行える「データ通信量」の残りが減ることを意味するスラング。データ通信量はGB(ギガバイト)単位での表示が多いことから、「ギガが減る」という言い回しが生まれたと考えられる。2017年6月、「ギガが減る」は新たな若者言葉として複数のwebメディアやキュレーションサイトで取り上げられ、インターネット上で話題となった。

・ 通信事業者が提供しているデータ通信の料金プランは月ごとの定額制である場合が多く、その場合、通常速度でやりとりできるデータ通信量は制限される。たとえば、NTTドコモによるスマートフォンのデータ通信定額サービス「ウルトラデータLパック(20GB)」においては、ひと月あたり20GBまでのデータ通信量を、最大247Mbps(エムビーピーエス、Megabit per second、メガビット毎秒)の通常速度で利用できる。しかし、ひと月あたりのデータ通信量が20GBを超過して以降、通信速度は最大128kbps(ケービーピーエス、kilobit per second、キロビット毎秒)にまで低下してしまい、データ通信を行う際により長い時間がかかるようになる。そのため、データ通信量が規定値を超過して通信速度が低下しないよう、その月にどれだけの量のデータ通信を行い、通常速度で使えるデータ通信量がどれだけ残っているのかを確認しながらデータ通信を利用する人は少なくない。そして、通常速度で使えるデータ通信量の残りが減っていくのを見て、その様子を「ギガが減る」と表現する人がいるのである。

「ギカが減る」への否定的な視点

・ インターネット上では、「ギガが減る」というスラングについて、よくない印象を持つ人も見られる。Twitter上では、「アホっぽい日本語」「ちょっと笑っちゃう表現」など、「ギガが減る」という表現を否定的にとらえる人が少なからずいた。その理由のひとつに、「ギガ」とは10の9乗を意味する接頭辞で、それ単体では単位として機能しないことがある。貨幣でたとえると、買い物の際に10万円支払ったことを、「円」という通貨単位を省略して「10万で買った」と表すことに似ている。

・ また、「ギガが減る」という言い回しに違和感を覚えると主張する人には、データ通信を行えば行うほどにデータ通信量は増えていくにもかかわらず、反対に「減る」と表現されていることを挙げる人もいる。このような考え方を「面白い」「慣れない」と感じる人はTwitter上で多く見られる。

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「ギガが減る」への中立的・肯定的な視点

・ 一方、「ギガが減る」という表現を問題視せず、むしろ自然だと感じる人もいる。生物学研究者で作家の柞刈湯葉(いすかりゆば)氏はTwitter上で、ギガは単位ではないという理由で「ギガが減る」を批判する人でも「体重が3キロ増えた」という言い回しを用いていることを指摘し、単位でない言葉が日常的に単位として使われていることを暗に示した。

・ また、「ギガ」だけでは単位として機能しなくとも、それが「ギガバイト」を意味していることは文脈から読み取れるため、「意図は伝わるので口頭表現としてはなんら問題ない」という考える人もいた。そのほか、「言葉は変わるもの」「短文で効率よく内容を伝えることが出来る」など、必要に応じて新しい言葉が生まれるのは自然だと感じる人も多かった。

(参考)
コトバンク|ギガが減る
コトバンク|ギガ
All About|「ギガが減る」ってなに?スマホ通信量の超基礎知識
Itmedia NEWS|若者はみんな使っている? 謎のワード「ギガが減る」とは
かみあぷ|Twitterでもトレンド入り!おっさんは知らない「ギガが減る」の意味
Twitter|ギガが減る
NTTドコモ|ウルトラパック
NTTドコモ|実効速度計測結果
NTTドコモ|128kbps通信解除
Broad WiMAX 通信|WiMAXの通信速度は何Mbps?通信速度の単位Mbpsとは