Google Classroomとは

・ Google Classroomは、Googleが2015年に提供を開始した教育機関向けの無料サポートツール。課題や資料等の管理や生徒との連絡を簡単に行えるよう教員を支援することが目的のツールであり、Googleのサイトには「クラスの管制センター」と表現されている。教員が授業や生徒に関する情報や資料の管理を一括で行うことができるほか、課題の作成や提出管理を簡単に行うことができたり、生徒とのコミュニケーションを活発に行えたりする。

・ Googleは、GmailやGoogleカレンダー、Googleドライブ、Googleドキュメントなどのサービスを、教育機関向けにパッケージ型サービスGoogle Apps for Educationとして無料で提供している。Google ClassroomはGoogle Apps for Educationのサービスの一つとして新たに加わったもの。

・ Google Classroomでは、次のようなことが可能。

- 教員はクラスの作成や生徒の追加、成績チェック、カリキュラム作成などのクラス管理が簡易にできる。

- 教員が課題を作成するところから、対象となる生徒へ配布し、提出管理、採点するまでを、ペーパーレスかつ1か所で行える。

- 教員から生徒へのお知らせや、1対1のコミュニケーションが簡単に行える。伝え漏れなどのミスが減らせたり、生徒の状況に応じて適切なタイミングでの声掛けができたりする。

- 生徒はワンクリックでクラスに参加でき、教材にもスムーズにアクセスできる。課題の提出がGoogle Classroom上で行えるだけでなく、課題の有無や締め切りなどを自身の端末で確認することができる。

- 生徒は教員とのやり取りだけでなく、クラスでの質問、クラス間でのコミュニケーションもGoogle Classroom上で行うことができる。

- GoogleドライブやGmailなどGoogleの各種サービスと連携しているため、教員間での情報共有もスムーズになる。

・ Google Classroomが作られた目的は、煩雑なペーパーワークをツールによって削減し、教員をより教育に集中させるため。Google ClassroomのプロダクトマネージャーであるZach Yeskel氏は、Google Classroomのリリースが発表となった2014年5月に、次のように語っている。

「高校の数学教員だった経験から、教員が生徒を教えること以外の業務に貴重な時間のあまりに多くを費やしていることを、私は十分すぎるほど知っている。早起きして試験を採点したり、山のようにある紙の課題を集めて返却したり、コピー機の紙詰まりと格闘したりといったことだ。しかし、現在の技術をもってすれば、このようなやり方である必要はないはずだ」
(中略)
「われわれはこの1年間、多くの教育関係者と緊密に協力し、教員の作業量を軽減するために使用するシステムについて理解を深めた。これはつまり、教員が本当にやりたいことである、学生を教える業務に戻れるようにするためのものだ」

(引用元:CNET Japan|グーグル、教員支援ツール「Classroom」を発表–宿題の管理などが容易に

Google Classroomの導入事例

・ 世界で5,000万人のユーザーが「Google Apps for Education」を利用し、1,000万人が「Google Classroom」を利用している(2016年3月の資料による)。日本でも全国の大学・高校・中学で利用されている。インフラ等の事情から私立学校での利用が多く見られ、ICT(情報・通信技術)に強い教員から使われ始め、広まっていくケースが多い。

・ 日本におけるGoogle Classroomの導入事例:鎌倉学園中学校・高等学校(神奈川県)

- 同校は、まずGoogle Apps for Educationを導入したのち、2016年にGoogle Classroomを導入した。導入の背景にあるのは、生徒のスマホ所持率の上昇。実際にGoogle Classroomを導入したクラスでは、91%の生徒がスマホを所持し、残る9%も自宅にはインターネット環境があるためネット利用が100%可能となったことから、導入に踏み切った。

- Google Classroomを導入したクラスの授業では、課題を配布する際にYouTubeの解説動画を添えたり、PDFで資料を配布したりするなど、紙に頼らない授業を展開している。

- また、Google Classroomとスマホを活用することで、提出物の状況が簡単に把握できるようになった。課題への取り組み結果を写真に撮ってGoogle Classroom内に提出させることで、提出が早いか遅いかがリアルタイムで確認し、提出のタイミングに応じて点数を与えたり、メッセージを送ったりしている。

- 同校の教員である小林勇輔氏は、

子どもにとって遊び道具でしかないスマホが、Classroomのアプリが入っているだけで、スマホを見直して勉強のきっかけになってくれればいい

(引用元:リセマム|教育現場のための「Google Classroom」導入校に聞く活用術と効果

と話し、実際、

(授業の)50分ボーっとしてたような子も、今は自分から動いてくれるようになりました。

(引用元:同上)

といったように、学習意欲を高める成果が出始めていると語っている。

(参考)
CNET Japan|グーグル、教員支援ツール「Classroom」を発表–宿題の管理などが容易に
リセマム|先生にもっと便利を…世界で拡がる「Google Classroom」の機能と利便性
リセマム|10分で理解できるシンプルな「Google Classroom」その狙いは?
リセマム|教育現場のための「Google Classroom」導入校に聞く活用術と効果
IT Search+|教育界の黒船、日本で本格展開を目指すGoogle for Education
マイナビニュース|最大の特徴は「シンプル」。Google Classroomの魅力 – Google Atmosphere Tokyo 2016
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