「ハック」とは。近年流行している「ハック」のルーツ

・ 近年「ハック」、およびこの派生語(○○ハック、ハックする、○○ハッカーなど)がよく聞かれるようになったが、そのルーツは2004年に「ライフハック」という言葉が考案されたことに遡る。「ライフハック」という言葉を作ったのはアメリカのテクニカルライターであるダニー・オブライエン氏。ITプログラマーや技術者が、仕事の質、効率、生産性を上げたり、高く維持したりするために行う工夫や取り組みのことを指して「ライフハック」と呼んだ。

・ 「ハック」という言葉は、もともとIT技術の分野で使われる言葉。現在、「ハッカー」「ハッキング」といった言葉は悪い意味で使われることが多いが、本来の「ハック」の意味は、高い技術力を駆使してシステムを操ること。近年流行している「ハック」は、この本来の良い意味を引き継ぐ言葉である。

・ したがい、「ライフハック」とは単なる技術ではなく、「確かな技術に支えられた気の利いた手段で、より簡単に、より効率よく、より快適に、仕事の質や生産性を高めるようなテクニック」を意味する。

・ 「ハック」は、テクニックやコツ、小ワザを指す名詞。「ハッカー」は、ハックを実践する人。「ハックする」は、ハックを行う、実践する、という動詞。「ハッキング」は、ハックすることという動名詞。

「ライフハック」から「○○ハック」へ

・ 日本で「ライフハック」という言葉が話題になり始めたのは2005年のこと。当時、仕事の生産性の向上に関心を持つIT技術者を中心に注目されるようになった。現在では、「ライフハック」が意味する範囲はIT分野の仕事にとどまらず日常生活やライフスタイルにまで広がり、あらゆる「生活術」を意味する言葉となっている。

・ ライフハックは人により多種多様だが、例えば次のようなものがライフハックである。

例:ブロガー・コラムニスト長山竜氏のライフハック

・GTD(スケジュールやタスクの管理をして仕事を効率化させる方法)
・断捨離(部屋を片づけることで心も同時に整理する生活術)
・目標のための新習慣(朝ラン・朝ワーク・夜ワーク・週末の過ごし方など)
・生活全般管理(クラウド技術を用いて一日の行動を記録して、無駄な時間や習慣を減らしていく)

(引用元:茅ヶ崎の竜さん|【はじめてのライフハック】「Lifehackってそもそも何だったっけ?」をまとめてみました

・ さらに、「○○ハック」という言葉が多く生まれている。もともとの「ハック」「ライフハック」の意味を引き継ぎ「○○を効率よく行うためのテクニック、○○術」を指す言葉として、近年流行している。例えば以下のようなものがある。

- グロースハック
ユーザーの動向やデータを分析し、製品やサービスの成長を促すこと。2010年にアメリカで生まれた言葉で、従来のマーケティング担当者の枠におさまらない、IT技術やデータ分析による成長牽引の役割を担う。近年、グロースハックを職業とするグロースハッカーというIT人材のニーズが高まっている。

- バイオハック
「ハック」を健康管理やダイエットに取り入れること。シリコンバレーの起業家デーブ・アスプレー氏が、自身のダイエット経験を元に考案した手法。

カロリー摂取の割合を、脂肪から50〜70%、タンパク質からは20%、野菜から20%、そして果物とデンプン質から5%に調整して食事を取るようにする。これによって減量とともに、高いパフォーマンスを発揮することができる

(引用元:GQ|シリコンバレー発、体をバイオハックする「防弾コーヒー」とは?

- STUDY HACKER
効率よく質の高い成果をあげることをめざす勉強法について情報を提供する、教育系ベンチャー企業が運営するメディア。

スマホやタブレット、PCを使った勉強があたりまえになりつつある今、本当に効果のある勉強法を大学受験生、若手社会人、英語の学ぶ人など、学ぶことを欲するたくさんの人にお伝えする「勉強法のハッキングメディア」です。

(引用元:STUDY HACKER|STUDY HACKERとは

・ どんな言葉にも「ハック」を付けてしまえば、いかにも格好良く「○○ハック」と言うことはできるが、何かを行う方法を何でも「○○ハック」と呼べばよいのではなく、本来の意味を踏まえた用法であることが望ましい。

(参考)
日経トレンディネット|来年の“流行語大賞”はコレ!? 「ライフハック」ってどういう意味?
Wikipedia|Lifehack
IT用語辞典e-Words|ハッキング
コトバンク|ライフハック
GQ|シリコンバレー発、体をバイオハックする「防弾コーヒー」とは?
茅ヶ崎の竜さん|【はじめてのライフハック】「Lifehackってそもそも何だったっけ?」をまとめてみました
STUDY HACKER|STUDY HACKERとは