アブーとは

・ アブーとは、岡山県の渋川動物公園で飼育されているアルダブラゾウガメ。推定30歳のメスで、体長は約1m。渋川動物公園では2006年から飼われていたが、2017年8月に園から脱走し、50万円の賞金がかけられたことで話題となった。

・ アブーが脱走したのは8月1日。アブーは園内で放し飼いにされており、地元の山陽新聞による報道では、午前7時に職員が小屋の鍵を開けた。午前11半頃、アブーの姿が見えないことに職員が気づいて探したが見つけられなかった。防犯カメラには、8時45分頃にゲートから園外に出るアブーの姿が映っていたという。

・ 渋川動物公園スタッフは、連日にわたってアブーの捜索を続けたものの見つけられず、8月14日、50万円の賞金を用意して協力を呼びかけた。16日、岡山市在住の親子がアブーを探しに訪れたところ、渋川動物公園周辺の茂みでアブーを発見した。賞金を受け取った親子は、賞金を貯金するほか、アブーのエサ代として使いたいと話したという。

アブーが生活する様子

・ 渋川動物公園の公式ブログによると、アブーは野菜や果物を好んで食べる。アブーが発見された日には、スイカとピオーネ(ブドウの一種)が買い与えられた。2013年10月のエントリーでは、近隣の保育園から譲られた巨大カボチャを、アブーがほかのカメたちとおいしそうに食べている姿が紹介された。

・ 渋川動物公園の説明によれば、アブーは「とても優しくてふれあい上手」な性格。首をなでるとリラックスし、首が伸びるという。2013年9月に投稿されたブログのエントリーでは、アブーとポニーの「クール」が仲むつまじく過ごす様子が紹介された。クールはアブーの足・首・頭をべろべろとなめ、アブーはリラックスして首と足を伸ばしていたという。

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渋川動物公園とは

・ アブーの暮らす渋川動物公園が開業したのは1989年。「自然のままの野山を散歩する感じ、散歩しながら動物達との、ふれあいを楽しんでもらいたい」という思いから、園内の道は舗装されていない。園の面積はおよそ3万坪で、その全域が「完全無農薬地帯」だという。創設者で園長の宮本純男氏がショベルカーで切り開いた土地は、これまでに化学肥料が使われたことがない。園内には約2,000本の果樹が植えられており、宮本氏は木についた虫を素手でつぶして回っていたという。

・ 2017年5月、宮本氏が自身の生い立ちと渋川動物公園立ち上げの経緯について語った書籍『世界でたったひとつの動物園 渋川動物公園ができるまで』を自費出版したことが報道された。出版時、宮本氏は79歳。3年前に脳血栓をわずらったことから、動物に対する自分の思いを残したいと思うようになったという。本は園内もしくは岡山県内のホテルなどで購入することができる。

(参考)
渋川動物公園
山陽新聞デジタル|不明ゾウガメ 15日ぶり発見 渋川動物公園近くで捜索の親子
山陽新聞デジタル|渋川動物公園のゾウガメ行方不明 玉野、防犯カメラに園外出る映像
山陽新聞デジタル|世界に一つだけ 動物園設立の軌跡 玉野・渋川動物公園園長が本出版
ハフポスト|「ゾウガメのアブーが見つかった」 懸賞金50万円、家族が発見。 どこにいたの?
産経WEST|55kgゾウガメが2度目の「脱走」、大捜索 防犯カメラにゲートから出る姿…岡山県玉野市の動物園
sippo|「世界でたった一つの動物園」 渋川動物公園の誕生秘話、園長が出版