Crowbarとは

・ Crowbar(クローバー)とは、オランダのグループ・Crowded Cities(クラウデッド・シティーズ)が開発している、野生のカラスにタバコの吸殻を集めさせる装置。街中にCrowbarを設置し、カラスがタバコの吸殻をCrowbarに持ってくると、装置が吸殻の画像を認識してカラスにエサを与える仕組み。2017年10月、Crowbarは英語メディアを中心に取り上げられ、画期的な発想やデザインが話題となった。

・ Crowded Citiesの公式サイト上の説明では、オランダでは毎年60億本以上のタバコが路上にポイ捨てされているという。日本の外務省によると、オランダの人口は約1,710万人。一人あたり、1年に約350本ポイ捨てしている計算になる。そこでCrowded Citiesは、都市に住むカラスに目をつけた。

・ カラスは高い知能を持つことで知られている。2017年7月の朝日新聞による報道では、カラスが将来を予測して道具を使えることを証明したスウェーデンの論文が紹介された。報道によれば、カラスの知能は人間の4歳児以上に相当するという。

Crowbarの仕組み

・ 公式サイトの説明によると、Crowbarは以下のような仕組みである。

1. 吸殻をくわえたカラスがCrowbarを訪れ、Crowbar内部に吸殻を落とす。
2. Crowbarのカメラが吸殻を認識すると、カラスの眼前にエサが排出される。
3. カラスはエサを持ち去り、ほかのカラスにCrowbarのことを教える。もしくは自分だけの秘密にする。

・ デザインやアートに関するwebマガジン「designboom magazine」によれば、Crowbarの使い方をカラスに覚えさせるまでに4つのステップが必要とされる。

1.  Crowbarのトレーにエサを置いておくことで、Crowbarに来ればエサがもらえるとカラスに認識させる。
2. エサをタバコの吸殻の横に置き、カラスを吸殻に慣れさせる。
3. エサをCrowbarから取り除き、タバコの吸殻のみを置いておく。カラスはやがて、タバコの吸殻をCrowbarに入れるとエサが出てくることに気づく。
4. Crowbarの周囲にタバコの吸殻を巻き散らし、実際の路上のような状況を作る。

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Crowbarに対する意見

・ Crowbarを紹介した「designboom magazine」の記事には、読者からの賛否両論が寄せられた。アイディアを純粋に賞賛する人もいれば、カラスを訓練できるのに「なぜポイ捨てをしないよう人間を訓練できないのだろう」と嘆く人もいた。

・ また、カラスがCrowbarの使い方を理解すれば、人の手や口からタバコを奪っていくのではと考える人もいた。そのほか、タバコの成分がわずかでもカラスの口に入れば、病気になったり死に至るとして、「最も残酷な考え」とCrowbarを批判する人もいた。2017年10月時点で、Crowbarは設計途中であるため、どれほどの効果を発揮するかは今後の実験で明らかになるだろう。

(参考)
Crowded Cities
Daily Mail Online|The bizarre project to teach CROWS to clean up city streets by collecting cigarette butts in exchange for treats
designboom magazine|dutch start-up crowded cities wants to train crows to pick up cigarette butts
外務省|オランダ基礎データ
朝日新聞デジタル|ワタリガラス、4歳児相当の知能 将来見越して行動