雑談力とは

・ 雑談力とは、雑談によって話し相手との心理的距離を縮め、良好な関係を築くことを可能にする能力・技術。近年では、雑談力の向上を目的とした研修を行う企業もあり、雑談力はビジネスパーソンにとって重要な能力・技術だとみなされている。

・ 雑談力を扱う書籍は数多く出版されており、明治大学教授の齋藤孝氏による『雑談力が上がる話し方 30秒でうちとける会話のルール』が2013年のベストセラーに、法人向けの研修を手がける株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役である安田正氏の『超一流の雑談力』が2016年のベストセラーになった(トーハン調べ)。雑談力は、多くの人に注目されているといえる。

「話下手」でも高められる雑談力

・ 『内向型営業マンの売り方にはコツがある』などの著書をもち、法人・個人向けのコンサルティングを行っている渡瀬謙氏によると、雑談力を発揮するのに必要なのは「巧みな話術」ではないという。いわゆる「話下手」な人でも、相手の話をよく聞き、誠実に受け答えすることで、相手から信頼を得ることができるのである。この際、相手と目を合わせたり、相づちを打って同意を示すことで、好意を抱かれやすくなる。

・ また、渡瀬氏は「営業の達人ほど準備を念入りにする」と話す。相手が所属する企業のwebサイトや、相手のSNSアカウントを事前にチェックして情報を得ることで、質問の「ネタ」を仕入れることができるためだ。まったく知らない相手に対してうまく質問を投げかけることは難しいが、相手の企業に関する最新ニュースや、相手の趣味がある程度わかっていれば、相手が興味をもって自ら話を広げてくれそうな話題を思いつくことができる。このような事前準備によって、話下手や人見知りの傾向がある人でも、雑談力を高めることが可能になるのである。

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別れの印象を左右する雑談力

・ 以上のようにして相手との雑談を楽しみ、場が温まっても、最後には雑談を終わらせる必要がある。たとえば、仕事中の息抜きとして同僚と雑談を始めたのであれば、仕事に戻らなければならないし、同じ電車で帰る途中に雑談をしていたならば、目的の駅で降りなければならないからである。

・ 前述した斎藤氏によれば、「雑談力の肝」とは、上手に雑談を切り上げることなのだという。雑談を終えるべきタイミングが訪れたら、話が途中でも「じゃあ、また」「では、お先に」などと告げて潔く別れる。そうして互いに「もっと話していたかったな」という気持ちになることで、「また話したい」という欲求が生まれ、次の会話の機会につなげることができるのだと、斎藤氏は語っている。

(参考)
Study Hacker|『雑談力』——ちょっとした時間で関係性をつくる、大人の “コミュ力”
Study Hacker|引っ込み思案じゃ仕事にならない! 複数相手でも上手に話せる『雑談力』の磨き方。
NIKKEI STYLE|口べたでもOK 「雑談力」高める3つのステップ
パンネーションズ|ビジネス営業力研修
ダイヤモンド・オンライン|ビジネスになぜ雑談力が必要なのか
ダイヤモンド・オンライン|雑談力が高い人ほど会話の「終わらせ方」がうまい
株式会社トーハン|年間ベストセラーアーカイブ
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