ひきこもり女子会とは

・ ひきこもり女子会とは、一般社団法人・ひきこもりUX会議が開催している、ひきこもりの女性たちが集まって自身の体験を共有する会。UXとはunique experience(固有の体験)の略であり、以下のような思いが込められている。

ひきこもり女子会は、「ひとりじゃない」ということを伝えるためにあります。誰かの「固有の体験」が、いつの間にか誰かの励ましや安らぎになったり、新たな関係性を生んでいく。そんな、多様な「わたし」が集まる場の可能性を、私たちは信じています。

(引用元:一般社団法人ひきこもりUX会議 オフィシャルブログ|イベント告知:2/25ひきこもりUXフェスVOL.2開催!第一弾情報発表!

・ 2018年1月29日、NHKのニュース番組『けさのクローズアップ』が「女性のひきこもり」を特集し、ひきこもり女子会の活動を紹介したことで話題となった。中高年のひきこもりが問題視される昨今、女性のひきこもりは見逃されてきたとして番組内で問題提起が行われた。

ひきこもる女性の実態

・ 2015年12月、ひきこもる若者についての実態調査が行われ、その結果が内閣府の「若者の生活に関する調査報告書」として公開された。調査対象は全国の15~39歳で、調査結果から「広義のひきこもり」は全国に54.1万人いると推計された。「広義のひきこもり」とは、外出頻度に関して「趣味の用事のときだけ外出する」「近所のコンビニなどには出かける」「自室からは出るが、家からは出ない」「自室からほとんど出ない」のいずれかに該当し、「現在の状態」が6カ月以上続く者である。ただし、「現在の状態」になったきっかけが病気や妊娠、自宅での仕事であるか、専業主婦・主夫である者、自宅で家事・育児を行っている者はひきこもりに含まれない。そのため、自身がひきこもりであると感じていても、専業主婦やいわゆる家事手伝いである女性は、内閣府の統計においてひきこもりとはみなされないのである。

・ ひきこもりUX会議が実施した「女性のひきこもり・生きづらさについての実態調査2017」によると、同調査に回答した人の半分は主婦・家事手伝いだという。同調査の結果は2018年2月25日の「ひきこもりUXフェス VOL.2」において発表される予定で、『けさのクローズアップ』内でその一部が紹介された。不登校やひきこもりを研究する精神科医の斎藤環教授(筑波大学)によれば、女性が家に閉じこもっていても、専業主婦や家事手伝いという言葉によって、ひきこもりという問題が覆い隠されてしまうのだという。

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ひきこもり女子会に参加する人々

・ ひきこもりUX会議によるひきこもり女子会は、2016年以来およそ40回、東京・神奈川・岩手・北海道・京都などで開催されている。性自認が女性であれば誰でも参加でき、参加者は自らの経験を話したり聞き役に徹したりすることによって、ひきこもりに関する思いを共有する。ひきこもり女子会は基本的に2部構成で、第1部ではスタッフ自らがひきこもり体験を打ち明け、ひきこもりの苦しみを経験した仲間であることを伝える。そして第2部は、参加者を少人数のグループに分けての交流会となる。このとき、相手の言うことを否定しないというルールが決められている。

・ 語り合う場を求めて、ひきこもり女子会に繰り返し参加する人は多いという。参加者からは「自分と同じ立場の人がいっぱいいて、胸を開いて話せる」「気持ちが明るくなった」などの声が上がっており、ほかの人の話を聞いて就職する勇気がわいたという人もいる。

・ ひきこもりUX会議スタッフの恩田夏絵氏は、ひきこもり女子会のように、女性に特化した支援の重要さを以下のように強調する。

これまで、ひきこもりの自助会は参加者の9割が男性で、女性が本音で交流できる居心地のよい場所ではありませんでした。特にひきこもりの女性は、父親や学生時代の教師との関係にトラウマがあるなど、男性恐怖症の人も多いのです

(引用元:女性自身|「“ひきこもり女子会”で勇気と仲間得た」…参加者密着ルポ

(参考)
一般社団法人ひきこもりUX会議 オフィシャルブログ
Twitter|ひきこもりUX会議
NHKオンライン|なぜ“女性のひきこもり”は見過ごされてきたのか
女性自身|「“ひきこもり女子会”で勇気と仲間得た」…参加者密着ルポ
毎日新聞|ひきこもり:中高年、調査へ 40~59歳 内閣府・来年度
内閣府|若者の生活に関する調査報告書 (PDF版)