イチメーターとは

・ イチメーター(ICHI-METER)とは、米国の大リーグで活躍するイチロー選手の大ファンであるエイミー・フランツさんが手作りした、イチロー選手の安打数をカウントするボード。フランツさんは、イチロー選手が出場する主な試合にイチメーターを持ち込んで応援することで知られている。しかし、現地時間で2018年5月3日、イチロー選手が所属球団シアトル・マリナーズの会長付特別補佐に就任し、当該シーズンは選手として試合に出場しないことが発表された。そこで、イチロー選手が記録を更新するのを長年見守ってきたフランツさんの同行に注目が集まっている。

・ スポーツニッポンによると、2018年3月までにフランツさんが使っていたイチメーターは5代目。「相当使い古している」ものだが、イチロー選手の日米通算4,000安打を見届けたものなので、自宅で大切に保存するという。フランツさんは同月、新たなイチメーターを製作しようとする様子をTwitter上に投稿。6代目のイチメーターは黒地のボードで、蛍光色の数字を差し替えられるようになっており、日米の国旗があしらわれている。同月31日の試合で使われ、イチロー選手の大リーグ通算3,081安打目を記録した。

イチメーターの歴史

・ フランツさんが最初にイチメーターを製作したのは2004年。2001年からマリナーズで活躍しているイチロー選手が、シーズン最多安打記録を更新しようとしているときだった。そこで、「ヒットを楽しく記録する」ためにイチメーターを作ってみたという。フランツさんは、マリナーズの本拠地であるセーフコ・フィールドのライトスタンド最前列席の年間パスを所持しており、右翼手に近い位置で観戦するため、右翼手のファンになりやすいとのこと。イチロー選手も長年、右翼でプレーしていた。イチロー選手をテレビが映すと、その背後で観戦しているフランツさんのイチメーターも画面に入るため、イチメーターは多くの人の目を引いた。

・ 2012年、イチロー選手がニューヨーク・ヤンキースに移籍したとき、フランツさんはショックを受けたものの、イチロー選手を応援しつづけると決めた。2013年にイチロー選手が日米通算4,000安打を達成したときも、遠征してイチメーターとともに記録の達成を見届けた

・ 2018年、イチロー選手がマリナーズに復帰したものの、当該シーズンは試合に出ないことが発表されたことに関して、フランツさんは毎日新聞に対し「少し悲しいけど、彼はこれからもチームの一員」「まだ復帰できる」と語った。フランツさんは2016年、「BuzzFeed Japan」に対し、「(イチロー選手は)50歳まで野球をやると言っているから、それまでずっとヒットを数え続けます」と話している。

・ 2018年5月5日、フランツさんはTwitter上で、イチメーターを流用した「プホルスメーター」の写真を公開した。この日、マリナーズの本拠地でロサンゼルス・エンゼルスとの試合が行われ、エンゼルスのアルバート・プホルス選手が大リーグ通算3,000安打を達成。プホルスメーターは3,000を指しており、これまで「ICHI-」と書かれていた部分は「PUJOLS」に変わっていた。

yamamoto-800-ec
社会人に最短距離の学習戦略を。わずか60日でTOEIC®300点アップの秘訣は、英語の「学び順」にあり。
人気記事

イチメーターへの反響

・ 長年イチメーターを更新しつづけたフランツさんの活動は、イチロー選手にとって大きな励みになったという。イチロー選手がヤンキーズに移籍してから数カ月後、フランツさんはイチロー選手から、マリナーズ時代のスパイクシューズと感謝の手紙を贈られた。2014年には、フランツさんの誕生日祝いとしてメッセージ入りのボールを投げ渡された。2016年にイチロー選手が大リーグ通算3,000安打を達成した記念として、マリナーズ側の打診により始球式で投球したこともある。

・ イチメーターの更新活動は、多くの野球ファンに応援されている。2016年、イチロー選手が大リーグ通算3,000安打を達成する瞬間に立ち会うため、フランツさんは遠征に必要な費用をクラウドファンディング募集した。飛行機代や宿泊代として計3,000ドル(約33万円)を目標金額に掲げていたが、実際には11,500ドル(約126万円)が集まった。寄付には多くの日本人が加わったという。

(参考)
BuzzFeed News|イチローの励みとなった特別なファン イチメーターのエイミーさんの思い
Sponichi Annex|エイミーさん イチロー復帰に歓喜 イチ・メーターは「新しいのを作る」
SANSPO.COM|イチロー(マリナーズ)
毎日新聞|「イチメーター」エイミーさん 復帰まで見守る
日刊スポーツ|プホルスが3000安打達成 史上32人目/一覧
Twitter|Amy Franz