『池の水ぜんぶ抜く』とは

・ 『池の水ぜんぶ抜く』とは、テレビ東京が放送する人気特番シリーズ。汚れが溜まった池から水を抜き、特定外来生物(※)を駆除したりヘドロを除去したりすることで、池を綺麗にするバラエティ番組(※海外起源の外来種で、生態系や農林水産業に被害を及ぼす生物)。初めて放送されたのは、『緊急SOS危険生物から日本を守れ!池の水を全部抜いて全滅大作戦』(2017年1月15日)。池の水を抜くという斬新な企画が好評を博し、第2弾の『緊急SOS!“池の水ぜんぶ抜いて”迷惑○○を全滅させよ!』(4月23日)、第3弾の『池の水ぜんぶ抜く&駆除の達人 緊急SOS!ヤバイ現場に行ってみた!』(6月25日)も製作された。お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳氏、お笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹氏が司会を担当している。

・ 2017年8月7日、番組第4弾『緊急SOS!巨大怪物が出た!出た!池の水ぜんぶ抜く大作戦4』(9月3日)の放送が発表され、SNSを中心に話題となっている。水抜きの対象となるのは、東京都千代田区の日比谷公園内にある、鶴の形をした噴水で有名な雲形池。公益財団法人・東京都公園協会によると、鶴の噴水は都市公園の噴水として日本で3番目に古いという。日比谷公園の池の水を「ぜんぶ抜く」ことで何が現れるのか、多くの人が期待を寄せている。

『池の水ぜんぶ抜く』第3弾の内容

・ 2017年6月25日に放送された、シリーズ第3弾『池の水ぜんぶ抜く&駆除の達人 緊急SOS!ヤバイ現場に行ってみた!』では、千葉県習志野市の市長・宮本泰介氏からの依頼により、習志野市にある森林公園内の池の水が抜かれた。習志野市の公式サイトによると、池の水を抜いたのは5月28日。町会のメンバーや高校生・大学生などのボランティアが約90人集まり、外来生物の捕獲やゴミの除去といった作業を行った。外来生物としては、ニホンイシガメを駆逐するとされるミシシッピアカミミガメ(通称ミドリガメ)が多く捕獲された。習志野市議会議員の谷岡隆氏によれば、コイはプールに確保された一方、ブルーギルのような特定外来生物は殺処分されたという。谷岡氏の話では、千葉県生物多様性センター職員が立ち会った。

・ 森林公園の人工池には上流側と下流側があり、『池の水ぜんぶ抜く』の対象となったのは下流側のみ。谷岡氏によれば、池の水が抜かれたのは40年前に造られて以来初めてのことで、「想像以上にヘドロが堆積して」いたという。本来の水深は1m程度のはずが、ヘドロの堆積によって40~50cm程の箇所が多かった。ヘドロ対策としては、エアポンプを設置してバクテリアを活性化させ、ヘドロを分解させるという方法がとられる。

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『池の水ぜんぶ抜く』製作の背景

・ 『池の水ぜんぶ抜く』の関東地区における平均視聴率は、第1弾が8.3%、第2弾が8.1%、第3弾が9.7%(ビデオリサーチ調べ)と好調。しかし、番組プロデューサーの伊藤隆行氏によれば、『池の水ぜんぶ抜く』の企画には、社内で多くの反対意見があったという。

『日曜ビッグバラエティ(※)』は『元祖!大食い王決定戦』や『愛の貧乏脱出大作戦』といった特番からレギュラー化された番組を生んだ、古くから続く伝統のある枠なんです。しかし、去年は裏(同時間帯)に『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)や『真田丸』(NHK)など強いコンテンツがひしめいていて、視聴率が取りにくくなっていました。以前の“当たり企画”を放送しても数字が半分くらいになるといったこともあって、社内的に危機感があったんですよね。そういう危機的な状況で“池の水を抜いちゃいました”という企画案を上げたら『“池の水を抜いちゃいました”とは何だ?そんなものはやめろ』となりますよね

(※編集部注:『池の水ぜんぶ抜く』が放送された、日曜夜7時54分~の放送枠)
(引用元:スポニチアネックス|テレ東 なぜ「池の水ぜんぶ抜く」異色企画?最初は「やめろ」の声も

・ しかし、伊藤氏は自らの意志を貫き、番組のコンセプトもタイトルも変更しなかった。結果、第1弾『緊急SOS危険生物から日本を守れ!池の水を全部抜いて全滅大作戦』は大きな評判を呼び、「うちの池も抜いてくれ」という依頼が次々に届いたという。伊藤氏は『池の水ぜんぶ抜く』の人気に驚きつつも、「じゃあ、相当キツいけど…毎週池の水抜いちゃいますかっ!」と、毎週放送されるレギュラー番組となることへの期待を見せた。

(参考)
テレビ東京|日曜ビッグバラエティ
公園へ行こう!|見どころ
習志野市|森林公園下池の外来生物捕獲作業を行ないました
谷岡隆(たにおかたかし) 習志野市議会議員|藤崎・森林公園の環境改善へ・・・テレビ東京の撮影、ボランティアの奮闘
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