インフォグラフィックとは

・ インフォグラフィック(infografic)とは、数字や文字などの情報をカラフルに色づけしたりイラスト化したりすることによって目立たせ、見る人が視覚的に情報を理解できるようにする表現方法。「情報」を意味するinformationと「図表」を意味するgraphicが組み合わさって生まれた言葉。インフォグラフィックはグラフに用いられることが多いが、歴史を説明したり、行動の手順を示したりと、さまざまな種類の情報に使われる。日本では2011年に、経済産業省の主導でwebサイト「ツタグラ [伝わるINFOGRAPHICS]」が開設され、インフォグラフィック作品の投稿が奨励されたことをきっかけに、インフォグラフィックの認知が広まった。

・ インフォグラフィックは情報を効果的に伝えられるとして、ビジネスの場におけるプレゼンテーションに使われるほか、マスメディアによる報道でも多く使用されつつある。特に朝日新聞はインフォグラフィックに注力しており、NPO日本タイポグラフィ協会が主催し、優れた文字デザインを選出する「日本タイポグラフィ年鑑2017」で、インフォグラフィックス部門の最優秀賞を受賞した。受賞したインフォグラフィックは、2016年3月11日付朝刊の別刷り特集に掲載された「福島第一原発 終わり見えぬ汚染水」。汚染水や汚染ごみの量を青いグラフや円で表現したり、汚染水への対策をイラストで解説したりといった工夫がされていた。

インフォグラフィックの例

・ インフォグラフィックは、さまざまな分野のさまざまな企業・団体によって広告や啓蒙に利用されている。たとえば、人材あっせんを手がける株式会社リクルートキャリアは、SNS「Tumblr」に「みんなのはたらくを見える化する はたらく×インフォグラフィックス」と題したページを設け、「東京 働く女子事情」「ハッピー残業日本地図」といったインフォグラフィックを公開している。いずれのインフォグラフィックもデザイン性が高く、イラストを多く用いて情報をカラフルにまとめている。

・ また、市場調査などを手がける株式会社ドコモ・インサイトマーケティングおよび株式会社角川アスキー総合研究所は、世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット」の来場者に関するインフォグラフィック「コミックマーケットはやっぱりすごい!」を公開している。このインフォグラフィックでは、来場者の出身地や趣味といった多様な情報が、1枚の大きな画像に集約されている。

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インフォグラフィックのメリットと問題

・ コンテンツマーケティングを手がける株式会社エコンテによれば、インフォグラフィックのメリットは、「退屈な数字ばかりの資料も、興味深いデータを抜き出してインフォグラフィックで表現する」ことによって分かりやすくなり、人目につきやすくなること。インフォグラフィックは、活字離れが指摘されている若年層の目にもとまりやすく、特にインターネットユーザーから支持されているのだという。

・ しかし、インフォグラフィックはデザイン性に優れて分かりやすい表現手法である一方、問題を抱えている。インフォグラフィックでは、作成側が特に伝えたい情報がデザインによって誇張されるため、見る人が事実と異なるイメージを受け取って誤解するおそれがある。また、インフォグラフィックのデザインに凝るあまり、むしろ情報が読み取りにくくなってしまう場合もある。

・ 上記のような問題はあるものの、インフォグラフィックは情報に興味を持ってもらえるきっかけになるのだと、NHKの社会番組部ディレクターである阿部博史氏は語っている。

データを可視化する際に重要なのは見る人に「驚き」を与えることです。それができなければ、誰にも興味を持ってもらえません。わかりやすさと共に驚きもある。その入り口がきっかけになって、データの裏にある複雑な背景に目を向けてもらえればと思っています。

(引用元:ハフィントンポスト|阿部博史氏×櫻田潤氏対談(後編)~ビッグデータとジャーナリズムの可能性と課題~

(参考)
インフォグラフィック.jp
はたらくビビビット|インフォグラフィックって何?|仕事百科
ハフィントンポスト|阿部博史氏×櫻田潤氏対談(前編)~データジャーナリズムとインフォグラフィック~
ハフィントンポスト|阿部博史氏×櫻田潤氏対談(後編)~ビッグデータとジャーナリズムの可能性と課題~
朝日新聞デジタル|部門最優秀賞に朝日新聞社作品 日本タイポグラフィ年鑑
ヨミウリ・オンライン|なぜ今、インフォグラフィックスなのか
ITmedia NEWS|これからのこと、インフォグラフィックスで考えよう 経産省、投稿サイト「ツタグラ」開設
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PR TIMES|コミックマーケット来場者の実情がわかるインフォグラフィックスを制作、CCで公開!