「急ぎません。便」とは

・ 「急ぎません。便」とは、ファッション通販サイト「ロコンド」が2017年9月14日にスタートした、商品の発送を従来より遅らせ、送料を値引く配送方法。実施の背景には、物流業界の過酷な労働環境に対する社会的関心の高まりがあり、「急ぎません。便」はwebメディアで取り上げられたりソーシャルメディアで話題になったりと注目を浴びている。

・ ロコンドに「急ぎません。便」をはじめとする新たな配送方法が導入された目的は、「お客さまの幅広いニーズに対応しながら、物流業界の課題も配送会社様と共に解決していく」ことである。運営元のロコンド社は、今回の新たな配送方法導入を「配送革命」と銘打ち、プレスリリースにおいて以下のように意気込みを語った。

不在時の再配達問題など消費者のライフスタイルの変化に伴う、国内物流業界の課題が広がっていく中、弊社も通販サイトとしてこの問題に取り組む事に致しました。

当社は、再配達の増加、およびそれに関連するサービス対価の適正化は、通販サイトと配送会社が一体となって取り組む重要な社会問題であると考えています。
そしてその解決策は「お客さま、配送会社様、当社」の3者すべてにとって望ましいもの、いわゆる「三方良し」でなければならない、と考え、2017年春から本格着手して参りました。
今後もロコンドは「業界に革新を、お客さまに自由を」の実現のため、スピーディに様々な課題に取り組んでまいります。

(引用元:株式会社ロコンド|配送革命!実質無料の当日夜間・翌日早朝便やトラック位置情報、急ぎません割や日時指定割も!

ロコンドの新たな配送方法

・ ロコンドは従来、標準の配送方法として「翌日お届け便」(税込486円)を提供していた。14時までに注文すれば、当日中に商品が発送されるというサービスである。これは「お急ぎ便」(税込390円)と名前を変え、対照的な名称の「急ぎません。便」(税込290円)が導入された。商品は注文から1日~3日後に発送されるという。配送会社の配達員が目にする伝票には、「急ぎません。便(翌日でも可)」と記載される。

・ ロコンドの田中裕輔CEOによると、今回の「配送革命」の目玉は、「急ぎません。便」ではなく「エクスプレス便」(税込490円)だった。「エクスプレス便」とは、「お急ぎ便」よりもさらに早く商品を受け取れる新たな配送方法。受け取り時間を、当日の21時〜24時、翌日6時〜9時のあいだに指定できるほか、商品を載せたトラックの位置をリアルタイムで確認できるという。しかし、田中氏は「お客さまから好評だったのは『急ぎません。便』でした!」とTwitte上で報告。「日時指定便」(税込290円)と同額にもかかわらず、導入初日の9月14日に受けた注文の約20%が「急ぎません。便」で、「日時指定便」と「ほぼ同水準の割合」だったと田中氏は話した。

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「急ぎません。便」への反応

・ 2017年は、ヤマト運輸で宅配員を中心に多くのサービス残業があったと発覚し、およそ230億円もの未払い残業代が約59,000人に支払われたことや、ヤマト運輸や佐川急便が宅配料の値上げを発表したことが報道されたため、物流業界の動向は社会的な関心を集めている。ロコンドが「急ぎません。便」を導入したこともインターネット上で話題となり、多くの人が意見を述べている。

・ そのなかには、「積極的に使ってこ」「あらゆる流通で普及して欲しい」など、「急ぎません。便」を好意的に受け止める声が多い。しかし一方で、「配送業者が楽になるわけでなく通販業者が楽になるだけじゃないの?」と疑問視する人や、商品到着日の幅が広がって家が無人になる可能性が高まることで「再配達が増えてしまうのではないか」と懸念する人もいる。

(参考)
株式会社ロコンド|配送革命!実質無料の当日夜間・翌日早朝便やトラック位置情報、急ぎません割や日時指定割も!
靴&ファッション通販 ロコンド|ロコンドのサービス案内
Twitter|Yusuke Tanaka
Twitter|急ぎません。便
Yahoo!ニュース|最速、最安は本当に必要?通販サイトが「急ぎません。便」導入 狙いと反響を聞く
Yahoo!ニュース|ファッション通販サイトに導入された「急ぎません。便」が話題に 「望んでいたサービス」「アマゾンにも導入してほしい」
東洋経済オンライン|ヤマト元社員が訴える「宅配現場」本当の疲弊
朝日新聞デジタル|ヤマト、未払い残業代を一斉支給 総額230億円の大半