Jアラートとは

・ Jアラート(J-ALERT)とは、全国瞬時警報システムの通称で、災害や武力攻撃などの緊急情報を国から住民へ直接伝達するシステム。2007年から総務省によって運営されている。Jアラートは、緊急地震速報や弾道ミサイル発射情報などを伝達の対象としている。北朝鮮による弾道ミサイル発射で緊張の高まる昨今、Jアラートへの意識が人々のあいだで強まっている。

・ 2016年と2017年に北朝鮮の弾道ミサイルが近海に落下した秋田県男鹿市では、2017年3月、ミサイルを想定した住民避難訓練が全国で初めて行われた。訓練では、弾道ミサイルが発射されたと仮定し、Jアラートなどを通じて発射情報が国から秋田県と男鹿市に伝えられた。つづいて、男鹿市が住民に防災無線やメールで避難を促し、住民は公民館や校舎といった屋内へ避難した。

・ 2017年4月16日、弾道ミサイル1発が北朝鮮から発射されたが、直後に爆発したため、発射は失敗したと考えられている。19日時点で、空母「カール・ビンソン」などで構成される米軍部隊が朝鮮半島近海に向かい移動していることから、今後も軍事的緊張の更なる高まりが懸念されている。そのため、日本の住民のあいだでは弾道ミサイルへの不安が強まっており、19日に宮城県大崎市で、Jアラートによるミサイル発射情報の試験放送が誤って市内全域に放送された際には、現地住民のあいだで混乱が起きた。

Jアラートの仕組み

・ Jアラートは、緊急性が高く、対処する時間的余裕の少ない情報を国から送信することで、市町村の防災無線を自動的に起動させ、市町村の職員が勤務していない夜間や休日でも、住民に情報を伝達することができる。

・ Jアラートによる緊急情報のうち、地震や津波などの災害情報は気象庁から、武力攻撃に関する情報は内閣官房から、それぞれ消防庁に送られる。次に、消防庁から送られた情報は人工衛星などを介し、市町村のJアラート受信機で受信される。市町村で受信された情報は、自動起動装置を通して、防災無線などで住民への通知が行われる。また、消防庁は携帯電話会社にも緊急情報を送信することになっており、それによって個人の携帯電話に緊急情報が届けられる。

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Jアラートによる弾道ミサイル発射情報

・ 2017年1月、「内閣官房 国民保護ポータルサイト」内のページ「北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システム(Jアラート)による情報伝達について」が更新された。それによれば、北朝鮮から予告なく弾道ミサイルが発射された場合には、24時間いつでもJアラートが使用され、緊急情報の伝達が行われるという。

・ 弾道ミサイルの発射に関してJアラートが使用された際には、(1)日本に落下する可能性があると判断された場合、(2)日本の上空を通過した場合、(3)日本の領海外の海域に落下した場合で、それぞれ伝達される情報が異なる。いずれの場合でも、ミサイルが発射された旨と、「続報が入り次第お知らせします」というメッセージが伝達される。

・ (1)の場合、「直ちに避難。屋内に避難してください」という避難指示がJアラートによって伝達される。弾道ミサイルによる爆風などで怪我をする恐れがあるため、屋内にいるときは窓を閉めてカーテンを閉じ、窓から離れるなどの対策をとる必要がある。また、屋外にいる場合は、頑丈な建物や地下街に避難する。その後、落下場所などについての情報がJアラートで伝達される。

・ (2)の場合、「先程、この地域の上空をミサイルが通過した模様です」とJアラートによって伝達される。(3)の場合、「先程のミサイルは、○○海に落下した模様です」と落下場所などの情報が伝達される。

(参考)
内閣官房 国民保護ポータルサイト|北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システム(Jアラート)による情報伝達について
総務省| 全国瞬時警報システム(J-ALERT)の整備
総務省消防庁|国民保護
国土交通省|全国瞬時警報システム(J-Alert)について
Yahoo!ニュース|ミサイル情報だけでないJアラート。どんな時にどう動く?
J-CASTニュース|ミサイル接近なら、その時この音が鳴り響く 覚えておきたい「国民保護サイレン」
コトバンク|Jアラート
日本経済新聞 電子版|全国初のミサイル避難訓練、なぜ秋田・男鹿で?
朝日新聞デジタル|弾道ミサイル、男鹿半島沖に落下 3発はEEZ内
大崎市ウェブサイト|【緊急情報】防災行政無線の「ミサイル発射情報」の誤報について(平成29年4月19日)
ロイター|「強力な艦隊」派遣とトランプ氏、北朝鮮は核攻撃を警告