レバレッジとは

・ レバレッジ(leverage)とは、てこの作用のこと。てこを用いると少ない力で重いものを持ち上げることができることから転じて、少ない資金や力で大きな成果を生み出すことを指す。

・ レバレッジという言葉は、特に金融の分野で使われることが多く、株式投資や外国為替取引に関する用語として用いられる。また、ここから派生してビジネスや勉強などの幅広い分野でも使われている。

・ 少ない力で大きな成果を生み出そうとすることを、「レバレッジをかける」「レバレッジを効かせる」などと表現する。

金融用語としてのレバレッジ

・ 金融の分野で使われるレバレッジとは、少ない手持ち資金で大きな金額の取引を行うこと。借入金によって投資を行うことで、実際に持っている資金の何倍もの金額の取引を行うことができるシステムを指す。レバレッジは特に、FX(外国為替証拠金取引)でメジャーなシステムである。

・ 通常、レバレッジについては倍数で表現される。手元の資金が100万円でレバレッジが4倍であれば、400万円分の投資を行うことを意味する。差額は外部からの借金ということになる。自己資産を担保に借金をして、投資をするという仕組み。

・ 手持ち資金とレバレッジ、借入金額、投資金額の関係について、以下の例に分かりやすく説明されている。

例えば資産100円の人が、現在日本のFX業者で最大レバレッジである25倍を利用して取引をしたと仮定します。

すると、100円(実際の自己資産)×25倍(レバレッジ)=2500円となり、2500円(取引高)-100円(自己資産)=2400円(借りてきた資金)となり、2400円を借りてきて取引を行ったと言う事になります。

もしも、100円の自己資産で10%の利益を出していたとすると、利益は100円の10%である10円となります。しかし、今回の例の場合、レバレッジ25倍を利用して自己資産の25倍の取引を行っているので、2500円(レバレッジを利用した取引高)×10%(利益率)=250円(利益)となり、自己資金100円の人が250円もの儲けを出した事になります。

(引用元:FX初心者の外為入門|レバレッジとは?

・ 少ない手持ち資金で大きな金額の取引をしたとき、成功すれば得られる利益は大きくなるが、失敗すればその分損失も大きくなる。特にFX初心者が取引を始めようとする文脈では、レバレッジはハイリスク・ハイリターンであるので、慣れるまでは高いレバレッジの倍率で取引を行わないほうがよいとされる。

・ 2016年7月18日、ソフトバンクグループは、イギリスの半導体設計大手アーム・ホールディングスを約3.3兆円で買収することを発表した。3.3兆円はすべて現金で賄われ、その資金の一部を調達するために、みずほ銀行と最大1兆円のつなぎ融資契約を結んだ。ソフトバンクは、借金をてこにして成長をはかる「レバレッジ経営」が代名詞とされる。今回のアーム買収も、そのレバレッジ経営の一環であると言われている。

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ビジネスにおけるレバレッジ

・ ビジネスにおいては、金融用語としての使い方から派生して、少ない努力で大きな成果を生み出すことを指す。また、ビジネスシーンだけでなく勉強や日常の場面でも、同じように表現されることがある。

・ 一橋大学大学院国際企業戦略研究科特任教授の名和高司氏は、企業が自社だけでビジネスの拡大を模索するよりも、他社と手を組むほうが、より大きな規模で成功する確率が高まる(=レバレッジが効く)と述べている。

東レはユニクロと組むことで、衣料繊維事業を急拡大させました。また、炭素繊維事業では、ボーイングと独占供給契約を結んで大ブレークしました。顧客と密着するユニクロやボーイングが東レの技術を必要とし、濃密なパートナーシップが組まれたのです。

一見するとユニクロの商品であり、ボーイングの飛行機であるのですが、中に東レが入っていることが価値を高めている。
(中略)
高い技術を持つ日本企業、中でも素材メーカーなどにとっては、このビジネスモデルは自分たちだけでは実現できない異次元の成長を遂げる上で極めて有効です。

(引用元:DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー|現場発のレバレッジを効かせた経営

・ 少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのコンサルティング事業を
手掛けるレバレッジコンサルティング株式会社。その本田直之社長は、様々なベンチャー企業に出資し経営に携わるほか、1年の半分をハワイで過ごすという独特のビジネススタイル、そして、『レバレッジ・リーディング』『レバレッジ・シンキング』『レバレッジ勉強法』『レバレッジ人脈術』など、レバレッジを主軸にしたベストセラー書籍を数多く出版していることで話題の人物である。本田氏は、自らがよりどころとするレバレッジの概念について、インタビュー記事の中で次のように語っている。

一生懸命に働いているのに成績が伸びない人がいる一方で、はた目には決してがんばっているようには見えないのに、なぜか成果をあげる人がいる。

その違いが何なのか考えた結果「レバレッジ」という概念にたどり着いたと本田氏は言う。
「てこは支点をどこに置くかによって、持ちあげられる重さが変わるんですよ。努力しているのはみな同じだと思うのですが、力の入れどころを間違っている人と、そうじゃない人では、成果の大きさが違ってくるんです。
何も努力しないで成果があがるわけではない。ただ、同じ努力をするなら、無駄なく効率のよいやり方がある。それがレバレッジという考え方です」。

(引用元:DODAエグゼクティブ|本田直之氏インタビュー

(参考)
コトバンク|レバレッジ
金融・経済用語辞典|レバレッジとは
FX初心者の外為入門|レバレッジとは?
外為どっとコム|レバレッジとは?
ITmedia エンタープライズ|情報マネジメント用語辞典:レバレッジ(ればれっじ)
日本経済新聞|ソフトバンク、「レバレッジ経営」を加速 英アーム買収
日本経済新聞|ソフトバンク、英半導体会社買収に3.3兆円 IoT事業の布石
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー|現場発のレバレッジを効かせた経営
DODAエグゼクティブ|本田直之氏インタビュー