LINE LIVEとは

・ LINE LIVEは、2015年12月10日にスタートしたLINEのサービス。企業や芸能人、スポーツ選手などの著名人らによる動画をリアルタイムで無料配信する。LINEは2014年2月から、著名人や企業の公式アカウントを通じライブ映像を配信する「LINE LIVE CAST」というサービスを展開していた。これが多くのユーザーに支持されたことから、機能やコンテンツを大幅に拡充して新たなライブ配信プラットフォーム「LINE LIVE」としてサービス化した。

・ LINE LIVEには、対話用のアプリとは別の専用アプリが用意されている。対話用アプリでも視聴自体は可能だが、専用アプリを使うと番組に対してコメントを送ることができたり、他のユーザーが送ったコメントをリアルタイムで見たりすることができる。対話用アプリでLINE LIVEの公式アカウントを「友だち」登録しておくと、番組表を受け取れるほか、生放送が始まる直前にプッシュ通知で知ることができる。通知を受け取った後は、LINEのメッセージからLINE LIVEのアプリに切り替えるか、LINEの対話アプリ内で視聴する。有名人の公式アカウントと「友だち」になることによっても、生放送の開始情報をプッシュ通知で受け取れる。

・ 主にスマートフォンでの視聴を想定している(視聴自体は、PCやタブレットでも可能)。スマートフォンのゴールデンタイムと言われる昼と夜20時以降を中心に、1日10本程度の番組がライブ配信される。生放送が終了した後でも、一部の番組はアーカイブで後から視聴することも可能。広告収入(CM)により運営されているため、無料で視聴できる。

・ LINE対話アプリの利用者は、日本でおよそ5,800万人(2015年)。2016年1月の発表によると、LINE LIVEのサービス開始から1カ月間で、月間ユニーク視聴者数が1,100万人を突破し、延べ視聴者数は累計4,300万人であった。放送するたびに約100万人の視聴者を集めるヒット番組もある(『さしめし』:平日12~13時に生放送され、日替わりで2組の有名タレントがランチをしながらトークする番組)。

LINE LIVEの狙いと強み

・ LINE LIVEのサービスが始まると、「ニコニコ動画」に続く新たな動画生中継サービスが登場したとして大きな注目が集まった。その後も、マスメディアを目指すインターネットTV「AbemaTV」が2016年4月に開局するなど、ネット上での動画配信をめぐる動きが加速している。

・ LINE LIVEをサービス化した背景として、LINEは次のように説明している。

近年、スマートフォンやタブレットなどスマートデバイスの普及や通信ネットワークの向上により、自分の好きな番組を録画・アーカイブ化して自分の好きな時間に視聴したり、オンデマンド形式で人気番組やドラマを視聴したり等、時間や場所を選ばず、気軽に様々な動画コンテンツを視聴できる環境が整ってきています。その一方で、皆で同じ番組を、リアルタイムで同時に楽しみ、盛り上がる視聴体験の機会が失われつつあるのが実情です。

(引用元:LINE|【LINE LIVE】ライブ配信プラットフォーム「LINE LIVE」始動

またこれに関連して、LINE取締役の舛田淳CSMO(最高戦略・マーケティング責任者)は、「いつでもどこでも視聴できる」だけではなく「今だから観れる」という点に、スマホ時代ならではの追求すべき価値があると語っている。

・ LINE LIVEは、次のような点に強みがある。

- LINEのプッシュ通知には「開封させる」力がある点

プッシュ通知は他のアプリにもあるが、LINEの場合日常的に使うメッセージアプリであることから、ユーザーに「通知を開封しよう」と思わせる力が強い。他の動画配信サービスの場合、自分から動画を見に行く動作が必要だが、LINEで通知が送られて来れば、「とりあえず見てみる」といった気軽なスタイルで視聴者を獲得することが可能である。

- 企業や著名人、テレビ局などとも協力関係を築いている点

LINE LIVEは、スタート当初から多くの芸能人・著名人と協力し、LINE LIVEでしか見ることのできない番組(オリジナル番組だけでなく、公演中のコンサートの様子や、芸能人らのイベント前後の様子など)が多く配信されている。テレビ/ラジオ番組の放送前の様子をLINE LIVEで配信し、「続きはテレビ/ラジオで」と視聴者を促すこともでき、テレビ局・ラジオ局とは共存関係にある。メディアのコンテンツ力をうまく活用することができるサービスとなっている。

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LINE LIVEの今後

・ LINE LIVEは、前述のような強みを活かし、有名人の公式アカウントやブログ、定額制聴き放題サービスのLINEミュージックなど他のサービスとも有機的につなげてLINE全体での相乗効果を狙う。

・ 現状LINE LIVEでは、広告収入をLINEと番組提供者が分け合うことで、ユーザーへの無料配信を実現しているが、今後はユーザー課金を導入することも検討されている。その場合、番組を配信しているアーティストを応援する形で「投げ銭」として支払うスタイルが想定されている。

・ また、2016年中に配信権限が一般ユーザーにも拡大される見込み。配信権限を有名人や企業から一般ユーザーへと広げていくやり方は、LINEスタンプの販売が企業から一般ユーザーへと開放されたのと同じ動き。配信権限が一般にも広がれば、「YouTuber」のような影響力のある一般ユーザーが現れる可能性もある。

(参考)
日本経済新聞|LINE、無料動画を生配信 対話アプリで視聴促す
ITpro|LINE LIVEの月間ユニーク視聴者数が1100万人超に、サービス開始1カ月で達成
LINE|【LINE LIVE】ライブ配信プラットフォーム「LINE LIVE」始動
東洋経済ONLINE|LINEライブは、他社の動画と何が違うのか
日経ビジネスONLINE|テレビも焦る、LINE動画配信の破壊力
NIKKEI STYLE|豪華タレントがライブ配信、LINE LIVEの狙い
TechCrunch Japan|ライブ配信サービス「LINE LIVE」はコンテンツとプッシュ通知が強み
日経トレンディネット|スマホ動画「Abema TV」がこんなに好調なワケ
VIDEOSQUARE|注目の動画配信サービス「LINE LIVE」を徹底解説
APPBANK|【LINE】新サービス『LINE LIVE』が配信開始! 無料で有名人の生放送がみれるぞ