LO活とは

・ LO活(ろーかつ)とは、「local」と「就活」を掛け合わせた造語で、都市に住む若者が地方で就職するために就職活動をすること。厚生労働省が2015年7月から始めた「LO活プロジェクト」により、この言葉が生まれた。

・ 厚生労働省は、地方自治体などと連携した人材還流促進事業として、地方への就職を希望する学生などを支援するためにLO活プロジェクトを実施。民間事業者(インテリジェンス)に委託し、事業を進めている。厚生労働省によるLO活プロジェクトの趣旨は、次の通り。

東京一極集中を緩和し、地方へ必要な人材を送り込むため、首都圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)と近畿圏( 大阪府・京都府・奈良県・兵庫県・滋賀県)の大学の学生などに対してセミナーや個別相談を実施することで、地方への就職を希望する人材を掘り起し、ハローワークの全国ネットワークを活用して地方の求人とのマッチングにつなげていきます。また、東京に設置されている「移住・交流情報ガーデン」や地方自治体、労働局などと協力して地方への移住に関する情報を収集し、WebサイトやSNS上で提供します。

(引用元:厚生労働省|地方への就職を希望する首都圏と近畿圏の学生などを支援する地方人材還流促進事業「LO活プロジェクト」をスタートします

・ LO活プロジェクトの実施期間は当初2016年3月末までであったが、2016年度も引き続きLO活プロジェクトは行われている。またLO活プロジェクトの対象者は、大学新卒者(2015年度)から、学生を含むおおむね35歳未満の若者(2016年度)にまで拡大された。

・ LO活の公式サイトでは、地方就職のためのノウハウや、自治体ごとに行われている就職支援情報、各自治体のおすすめ企業などに関する情報が提供されている。求人情報が掲載されているわけではなく、地域や地域企業について知るきっかけとなる情報を提供している。

LO活支援が注目される背景

・ 政府が推進している地方創生の取り組みでは、働く人材を大都市圏から地方へ送り込むことが重要な課題のひとつとされている。地方移住のあっせんや、LO活に代表される若者の地方就職支援などが、その具体的な取り組み例。

・ 国の総合戦略では、2020年に向けての目標として、地方から東京圏への人口流入を6万人減らす一方で東京圏から地方への流入は4万人増やすこと、地方の若者の雇用数を5年間で30万人にすること(2015年時点では5.9万人)などが掲げられている。厚生労働省からLO活事業の委託を受けているインテリジェンスの担当者柳沢恵美子氏は、今後について次のように解説する。

「国の政策でいうと、2014年からの5年計画で地方創生に向けた総合戦略がつくられているので、LO活の取り組みは縮小していくというよりは継続、ないし拡大していくだろうと思います。
(中略)
(インテリジェンスとして)また、ターゲットを拡大していく試みも始めています。若年層をメインとしてフリーターの方や、一般の求職者の方などが対象になってくれば、地方で活躍するビジネスパーソンも増えていくでしょう」

(引用元:キャリアコンパス|地方での就職を支援する「LO活プロジェクト」って?

・ 地方就職には、Uターン、Iターン、Jターンなど様々な形がある。地方就職を検討する若者が非常に少ないというわけでは決してなく、2015年に都市圏に住む地方出身の若者を対象に行われた調査によれば、Uターン・Jターンの意向がある大学生は全体の46.6%であった。

・ しかし、地方就職の意向があっても、都市圏で大学生活を送る若者が地方への就職活動を進めるのは難しいことである。例えば、就職活動をするには何度も現地に赴かなければならず日数や交通費・宿泊費などがかかること、地方での就職活動に関する情報は点在していて集めるのが難しいこと、大企業が少ないため、優良企業であっても名前が知られていない企業の情報が得にくいことなどの問題がある。

・ LO活プロジェクトでは、上記のような問題を解消するためのさまざまな取り組みを行っている。例えば、LO活のウェブサイトにLO活関連情報を充実させたり、都市圏の大学で地方就職を促すセミナーを開催したりしている。2015年度中には以下のような取り組みが行われた。

「LO活プロジェクト」では、(中略)2015年度は、東京圏で48回・近畿圏で25回、計73回の大学学内セミナーを始めとする地方就職への理解を促すセミナーを開催し、延べ2,767人の若者にご参加いただいたほか、1,555人に個別相談を実施。公式サイト「LO活」には約20万人(のべ人数)に来訪いただきました。

(引用元:インテリジェンス|地方への就職を希望する若者を支援する地方人材還流促進事業「LO活プロジェクト」を受託~東京圏と近畿圏に居住する学生を含むおおむね35歳未満の若者24,000人の支援を予定~

・ LO活は、就職のひとつの形として注目されているだけではない。都市圏の若者が、地方就職と移住を現実的に考えることができるよう、求人紹介と住まいの相談、移住者の体験談などをつなげた情報を提供するビジネスも登場している。LO活を推進するには、LO活に欠かせない移住に関するサポートがより一層求められる。

(参考)
厚生労働省|地方への就職を希望する首都圏と近畿圏の学生などを支援する地方人材還流促進事業「LO活プロジェクト」をスタートします
LO活 Local+就活
キャリアコンパス|地方での就職を支援する「LO活プロジェクト」って?
綜合キャリアグループRECRUIT SITE|【地方創生事業】若者が地方に就職しない理由は
キャリアパーク!|LO活の意味と知っておきたい活動内容2つ
SankeiBiz|地方就職「LO活」厚労省が支援
株式会社クイック|LO活
インテリジェンス|地方への就職を希望する若者を支援する地方人材還流促進事業「LO活プロジェクト」を受託~東京圏と近畿圏に居住する学生を含むおおむね35歳未満の若者24,000人の支援を予定~
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