マクロビとは

・ マクロビとは、マクロビオティックという言葉を縮めたもので、健康志向の人から注目されている食生活の実践方法のこと。玄米菜食、穀物菜食、自然食などとも言われる。マクロビオティック(Macrobiotic)の語源は古代ギリシャ語で、「マクロ=大きい、長い」「ビオ=生命」「ティック=学、術」を組み合わせた言葉。元は、古代ギリシャの医師で西洋医学の父と言われるヒポクラテスが、「偉大な生命」「長寿」を意味するマクロビオスという言葉を初めて使った時点にまで遡るとされる。

・ 近年食生活、食事法として普及しているマクロビオティックは、日本の食文化研究家である桜沢如一氏によって1930年代以降に確立された。桜沢氏は、日本に古くから伝わる食養生(食事、栄養を踏まえた養生法)を基本に東洋思想の陰陽の考え方を加えた「正食」を確立。それを世界にも伝えるために「マクロビオティック」という名をつけ、欧米を訪れて現地での普及に取り組んだ。その後、桜沢氏の後進がマクロビオティックの体系化やさらなる普及に努めたことにより1970年代には欧米の人々に広く受け入れられ、その後逆輸入されるかたちで日本でも広がり始めた。

・ 欧米では、特に健康や美容に関心の高い人の間でヘルシーな食事法として注目されており、マドンナやトム・クルーズなどの有名セレブが実践していることで知られる。日本でも雑誌で特集が組まれたり専門のカフェができたりして、2005年頃にはすでに話題になり始めていた。近年では、マクロビオティックの食事法にはダイエット効果があることでも注目されている。

マクロビの考え方

・ マクロビオティックの普及活動を行う団体として桜沢氏が創設した「日本CI協会」は、マクロビオティックの食事法では「食品の品質基準」「食品の選択基準」「食品の摂取基準」「生活習慣に関する原則」「マクロビオティックの料理方法」の5つの基準を満たす必要があると解説している。

- 食品の品質基準
国内産、地産地消の食品を優先する「身土不二(しんどふじ。仏教用語の身土不二とは異なる)」、無農薬有機栽培(オーガニック)を基本とすること、など。

- 食品の選択基準
主食は玄米または分づき米など全粒に近いものを使用すること、動物性食品は小魚程度にとどめること、白砂糖などの精製糖は使わないことなど。

- 食品の摂取基準
一口ごとに30回以上咀嚼することや、食事量は腹8分におさえること、旬の野菜を食べることなど。

- 生活習慣に関する原則
タバコを禁止すること、酒や間食は健常者に限り少量許容すること、睡眠を十分にとり、毎日運動することなど。

- マクロビオティックの料理方法
「一物全体」を基本に、食材は丸ごと使用する。皮は剥かず、芯や根も工夫して調理し、灰汁も抜かない。

・ また、マクロビオティックでは、「陰陽調和」の考え方も重視している。これは、食品を陰と陽に分け、陰と陽の食品をバランス良く食べることが重要であるとする考え方。また、調理法にも陰陽があり、以下のような特徴によって分けられる。

- 陰
食品:体を冷やす、水分を多く含む、早く育つなどの特徴がある食品。例えばナス、キュウリ、トマト、キャベツなど。
調理法:火を使わず時間をかけない調理。例えば、サラダや冷たいものなど。

- 陽
食品:体を温める、水分が少ない、ゆっくり育つなどの特徴がある食品。例えば、ニンジン、ゴボウ、梅干しなど。
調理法:火を多く用い時間をかける調理。例えば、煮込み料理など。

・ 上記の原則から分かるように、マクロビオティックとは単なる食事法ではなく、食事から心身の健康を得るための生き方を提唱するもの。食事を中心とした日常生活の送り方に関する指針である。

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マクロビの実践方法

・ マクロビオティックの基準に沿った食事では、肉などの動物性食品や砂糖でできた甘いものなどを避ける必要があるため、ストイックなものと考えられることもあるが、日本の伝統的な食事を基本としたものなので、以下のような食事をイメージすると比較的取り組みやすい。

玄米をはじめとした穀物を主食に、旬の野菜や海藻の入った味噌汁、それに漬物を添えていただく。それだけで、立派なマクロビオティックの食事になります。

(引用元:正食協会|マクロビオティックについて

・ マクロビオティックの食事を実践し続けると、肉類や砂糖を減らすことになるため、カロリーや脂質の摂取量を削減することができる。また、玄米は白米に比べ血糖値が上がりにくいという特徴があるほか、歯ごたえがあるため噛む回数が自然と増え、満腹中枢が刺激されやすくなる。その一方、マクロビオティックでは食事量を極端に抑えることはしない。このような理由から、続けやすいダイエット法として注目されている。

・ マクロビオティックへの関心の高さから、マクロビオティックを冠した菓子(森永製菓 マクロビ派ビスケット)や、マクロビオティックを体験できる宿泊プランを用意した旅館も登場している。また、マクロビオティックを気軽に体験してみたい人向けの商品「マクロビオティック1週間体験セット」も販売されている。

(参考)
正食協会|マクロビオティックについて
日本CI協会|理念~現代のマクロビオティック
日本CI協会|マクロビオティックを辞書で引くと…
Wikipedia|マクロビオティック
Wikipedia|身土不二
美容・健康のオーガニックセレクトショップ Lilcoco|流行のマクロビとは?オーガニック生活を送るヒント・マクロビオティックに注目
CHAYA|マクロビオティックの基本
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