迷子ひもとは

・ 迷子ひもとは、子どもが親から離れないよう、子どもにつける道具。幼児用ハーネスとも呼ばれる。幅広の布ベルトを子どもの両肩・腰に巻きつけるタイプと、リュックサックの形状をしたものがある。親は迷子ひもの先端を手で持ったり、自分のベルトにくくりつけたりして使う。

・ 迷子ひもが日本で見られるようになったのは2000年代からである。迷子ひもを使う親はまだ少なかったが、2014年にテレビ番組『とくダネ!』で迷子ひもが特集されたことをきっかけに、世間で認知されるようになった。その後も迷子ひもはマスメディアやインターネット上でたびたび話題となり、2016年には、卒業制作で迷子ひもを作るという川崎医療福祉大学の学生が、SNS上で迷子ひもについてのアンケートを行ったことで、迷子ひもは再び注目を浴びた。

迷子ひもへの批判

・ 迷子ひもは子どもの安全のために使われる一方で、「見た目が犬みたい」「子どもの自由を奪う」などとする批判は根強い。2015年にインターネット上で行われたアンケートでは、回答者の64%が迷子ひもに対して否定的な意見を持っていた。

・ 迷子ひもの見た目から、悪印象を抱く人は少なくない。また、実際に起こった例を挙げつつ、「迷子ひもを引くと子どもが転んでしまう」「迷子ひもを長くしていたら、ほかの人が引っかかってしまった」などと、使い方によっては危険になることも指摘されている。

takashimasama-wata
60日でTOEIC920点。"ビジネスレベル" のスピードと正確さを身につけた90日の英語パーソナルトレーニング
人気記事

迷子ひものメリット

・ しかし、迷子ひもを切実に必要としている親たちはいる。前述のアンケートでは、「親(自分)が手を離さなければ使う必要はない」の選択肢を選んだ人が33.5%と最も多かったが、親が子どもと外出する際、常に子どもの手を握っていられるわけではない。手をつなぐことを極端に嫌がる子どももいれば、急に親の手を振り払って走り出す子どももいる。また、買い物をしてレジで支払いをする際や、役所や病院で書類を書くときに、親は子供の手を離さざるをえない。親が手を離しているそのわずかな時間に、子どもが勝手に歩き回ることで交通事故に遭ったり、誘拐のような事件に巻き込まれたりする懸念は充分にある。

・ 親にとって、外出する際は常に子どもと手をつなぎ、絶対に離してはならないというプレッシャーは相当なものである。そのようなときに迷子ひもを使用すれば、多少なりとも気が楽になるだけでなく、子どもの安全をある程度守ることができる。たしかに、迷子ひもで子どもの行動を制限しつつ親はスマートフォンに夢中になったり、手をつなぐことを一切せずに迷子ひもで子どもの動きをコントロールしたりするなど、迷子ひもを不適切に使う親もいる。しかし、多くの親は純粋に子どもの安全を願って迷子ひもを用いており、迷子ひもは実際に子どもの事故を防ぐことができるため、迷子ひもに対する否定的な観点には是正の余地があるといえる。

(参考)
mamari|子供用ハーネス「迷子ひも」を実際に使った感想と、おすすめの迷子ひも5選
パミマミ|子供に『迷子紐』を使う時の注意点5つ
Business Journal|大論争の「迷子ひも」、虐待との批判は的外れ 反対派は子育て経験ない人である
ハフィントンポスト|賛否両論の子ども用迷子ひも一万人の意見を調査!犬の散歩みたい?安全のために必要?
Conobie|賛否両論で悩んだ末、私がハーネス・迷子紐を使ってよかったと思う理由
Yahoo!ニュース|子どもがペットに見えない迷子ひも 試作した大学生が問う、社会の寛容さ
livedoor NEWS|「とくダネ!」で放送された「迷子ひも」特集が波紋を呼ぶ 小倉智昭アナは「奴隷制度を思い出した」と否定的