「新しい青」とは

・ 「新しい青」とは、2009年にマス・サブラマニアン教授(米・オレゴン州立大学)が発見した、青色の新しい色素。2017年5月、子ども向け画材メーカーの米クレヨラ社によって、この「新しい青」がクレヨンとして発売されることが報道され、「わくわくする」「素敵」とインターネット上で話題になっている。

・ サブラマニアン教授は、「新しい青」を精製するのに使用した元素記号のアルファベットから、この色を「YInMn(インミン)ブルー」と名づけた。しかし、クレヨラ社はクレヨンを発売するにあたり、「新しい青」につける名前を公式サイト上で募集するキャンペーンを行っている。キャンペーンは2017年5月5日から6月2日まで開催されており、応募者のなかから抽選で毎週1名に100ドルが当たる(米国およびカナダの居住者のみ)。インターネット上では、「ヴィーナス・ブルー」「コズミック・ブルー」など、「新しい青」につける名前を考えて発表する人も現れている。

「新しい青」の発見

・ 「新しい青」がサブラマニアン教授によって発見されたのは偶然だった。教授と学生たちは、電子工学で利用できそうな物質の実験中、酸化イットリウム・酸化インジウム・酸化マンガンを混ぜて華氏2,000度(摂氏約1,093度)で加熱したところ、サンプルのひとつが鮮やかな青に変化したという。

・ サブラマニアン教授は、「新しい青」について「予期せぬ発見で、嬉しい偶然」であるとし、クレヨンとして発売されることは「本当に名誉」であると語った。また、青という色は「開かれた空間、自由、直感、空想、表現力、ひらめき、感受性」に結びつくとし、「新しい青」の発見を世界と共有するパートナーとしてクレヨラ社は最適だと教授は述べている。

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「新しい青」の今後

・ この「新しい青」は耐久性に優れており、水や油に強く、色あせないことが特徴だという。そのため、中世から使われているが経年劣化してしまう青色顔料「ウルトラマリン」の代替品として美術品の修復に役立つと考えられており、専門家も「新しい青」に興味を持っているのだとサブラマニアン教授は話している。

・ 「新しい青」の商業化に向けて動いているのはクレヨラ社だけではない。顔料の製造・販売を手がける米シェファード・カラー社も、オレゴン州立大学と共同研究を進め、「新しい青」のサンプルを販売しはじめている。とはいえ、「新しい青」が一般に普及するまでには、まだしばらく試験を重ねる必要があるという。

(参考)
The Telegraph|First new shade of blue discovered for 200 years to be turned into Crayola crayon
Yahoo!ニュース|「新しい青」200年ぶりに発見、クレヨンとして年内発売へ
Crayola|What would you name the NEW BLUE?
HIGHSNOBIETY|Crayola Has a New Blue Crayon Color & You Can Name It
The Washington Post|The newest Crayola crayon color comes straight from the lab
Oregon State University|Licensing agreement reached on brilliant new blue pigment discovered by happy accident