O2O(オーツーオー)とは

・ O2Oという言葉が生まれたのは2010年のことで、アメリカのあるベンチャー企業のCEOが、客をオンラインから購買まで誘導するプロセスを呼ぶ言葉として使い始めたのが最初である。はじめはEコマースの分野で使われていた言葉であるが、現在では、Eコマースに限らない幅広い分野で使われる。

・ O2Oが使われ始めたのに先立つ2000年頃、Amazonや楽天などのオンラインショッピングサイトが生まれ、「クリック&モルタル」という言葉が使われるようになった。クリックとはPC上の動作のクリック、モルタルとは実店舗という意味で、オンラインと実店舗が連携することによる相乗効果を狙うために生まれた言葉だった。しかし、2000年当時はネットの利用率は30%程度しかなかったうえ、携帯電話が普及し始めたくらいの時期で携帯からのネット利用はなく、インターネットに接続できる環境がPCに限定されていたため、クリック&モルタルの施策はあまり成功しなかったとみられている。

・ その後2010年頃になると、以下のような時代の変化から、インターネットとリアルの連動に注目が集まるようになり、O2Oという考え方が生まれた。

- スマートフォンの普及
スマートフォンを利用する人が増え、無料WiFi環境の整備によりユーザーがどこでもインターネット接続できるようになった。スマートフォンに搭載されているGPS機能がO2Oに役立てられるようになった。

- SNSの普及
SNSに投稿される情報を通じ、SNSユーザーが、他のユーザーのオフラインの行動に常にオンラインで触れることができるようになった。1人のユーザーが商品を購入し、そのレビューをSNSに投稿すれば、そのレビューに触れた別のユーザーが店舗に行き同じ商品を購入する可能性がある。そういった消費者の行動が、O2Oを後押ししている。

O2Oの具体的な手法

・ もともとO2Oは、ショールーミング(実店舗で商品を手に取って見てから、ネットで安い店舗を探して購入するという消費者の行動)対策として広まったものだと言われている。そのため、O2Oの手法は、オンラインでお得な情報、有益な情報を提供することで、実店舗での購買行動を促すというのが基本である。例えば次のようなものがある。

- メールなどでキャンペーン情報を配信する
- 店頭で使えるクーポンを配信する
- スマートフォンのGPS機能を使い、ユーザーの現在位置に応じた店舗情報やクーポンを配信する

・ 様々なサービスで多彩なO2O施策が行われている。

- メガネスーパー
メガネスーパーの通販サイト上で、店舗の在庫を見せるほか、クーポン情報を同時に提供。

- ローソン
Facebookのクーポンのシステムを利用し、「からあげクン」の半額券30万枚をたった17時間で配布。商品の店頭販売は6万個を超え、他の商品のついで買いを誘うことにも成功。

- ジュンク堂書店
サイト上で店頭在庫を確認し、店頭に取り置きできる仕組みを導入。取り置きした書籍の購入のために客を店舗に誘導し、ついで買いを誘うことに成功。

- ガスト
スマートフォンアプリ「ガストアプリ」上でクーポンを配信。無料会員登録することで利用できるポイントプログラムや会員限定クーポンの配信などで、来店を促進。

・ O2Oが浸透し、消費者は、オンラインとオフラインを行ったり来たりしながら消費行動を行うようになった。企業側は、消費者の体験をより充実させることが求められている。

様々な情報を簡単に手に入れられるオンラインと五感を直接刺激されるオフラインを同時に体験出来るO2Oによって、生活者は消費活動に新たな楽しみを見出しました。企業や店舗はこうした生活者の心理を理解し、「新しい出会いの機会を演出する」「ゲーム要素を導入して購買意欲を高める」「友人に伝えたくなるような体験を提供する」ことを意識して、コミュニケーションプランを考えることが大切なのではないでしょうか。

(引用元:SMMLab|「O2O」とは?絶対知っておきたい注目のマーケティング用語!

yoko815
苦手の文法を克服! TOEIC815点を獲得し、国際会議でスピーチ。英語力を大きく変えた3ヶ月の科学的トレーニング。
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O2Oとオムニチャネルの違い

・ O2Oと似ている考え方に、「オムニチャネル」がある。オムニチャネルとは、大手の小売りチェーンやファッションブランドなどで取り組みが進んでいるもので、オンラインであっても、実店舗Aであっても実店舗Bであっても、どのチャネルからでも同じ買い物ができる環境を整えること。またここで買い物をしようと思わせることができるように消費者の利便性を向上させることで、長期的な売り上げ増につなげることが目的である。

・ O2Oがオンラインから実店舗への誘導が目的であるのに対し、オムニチャネルは消費者の満足感や利便性を高めて囲い込むことが目的である。

・ オムニチャネルの例

米国で最も進んだ事例として知られる百貨店においては、全米の店舗在庫が一括管理され、目の前に在庫がなくともその場で他店から自宅に配送する注文ができます。
国内の事例としては、とある雑貨通販ブランドが、ライフスタイルを提案するコラムと商品紹介ページをシームレスに掲載し、「ウィンドウショッピングを楽しむ」や「店頭ディスプレイで一目惚れする」のと同様の買い物体験ができるWEBサイトデザインを採用しています。

(引用元:俺のクラウド|O2Oとオムニチャネルの違いとは!?

(参考)
Startup Today|O2Oとは、クリック&モルタルからの流れ
SMMLab|「O2O」とは?絶対知っておきたい注目のマーケティング用語!
コトバンク|知恵蔵2015 O2O
俺のクラウド|O2Oとオムニチャネルの違いとは!?
SATORI|O2Oマーケティングの成功事例
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