オンラインサロンとは

・ オンラインサロンとは、会費を支払った会員が同じ興味・関心のもとに集う、オンラインのコミュニティサービス。会員だけが参加できるFacebookグループが使われることが多く、会員は実名で参加し、サロン運営者と意見をやり取りしたり、参加者同士で情報交換したりできる。

・ オンラインサロンのテーマは、ビジネス、スキルアップ、ライフスタイル、グルメ、スポーツなど多種多様で、月額会費は約1,000円~10,000円前後の間で設定されていることが多い。オンラインサロンは、テーマに関する著名人や芸能人、専門の知識やスキルをもつ人、企業などによって運営される。例えば、ブログの運営方法を教えるサロンであれば月間○○PVを達成しているブロガー、美容関係の専門スキルであれば美容サロンの経営者や美容室を手掛ける企業が運営者となる。オンラインサロンは、専用のプラットフォーム内で運営されるものが多いが、企業や自治体などが独自に開いている例もある。

・ オンラインサロンは、2012年頃にはすでにいくつかのコミュニティが開催されていた。現在オンラインサロンの代表的なプラットフォームとして知られるSynapseもこの時期にサービスを開始し、その後1~2年のうちに大きく注目される存在となった。特に話題を集めたのが、2014年7月に堀江貴文氏がSynapseにて開設したオンラインサロン。このサロンは月額10,800円という会費にも関わらず、一晩で定員400名が満員となった。また同時期に、ブロガー・作家であるはあちゅう(伊藤春香)氏らが開設したオンラインサロンも、8,900円という高額な月額会費でありながら、一週間で450人の申し込みがあったことで注目された。

・ これらのオンラインサロンの成功例をきっかけに、オンラインサロンの運営に意欲を見せる著名人らが増えたほか、専門的な情報やビジネスチャンスを得ることができる点でオンラインサロンへの参加に関心をもつ人も増えた。Synapseは2016年6月時点でサロン数200、有料会員数1万人にまで成長した。オンラインサロンは近年、マネタイズの一つの手段として注目をあつめている。

・ Synapseのほかにも、オンラインサロンを提供するプラットフォームサービスがある。ビジネス系のほか芸能人によるサロンも多く展開しているDMM Lounge、「フランスの社交界をコンセプトに、オンラインでの有意義な交流の場を提供する」がコンセプトのSalonde(サロンド)のようにすでに大きなサービスになっているもののほか、2016年6月にスタートしたCOMMYのように新たなプラットフォームも登場している。

オンラインサロンの目的、メリット

・ オンラインサロンは、従来の有料メールマガジンの進化版であると言われている。上述の堀江氏も、2010年2月に有料メールマガジンを始めていた一人であった。しかし有料メールマガジンのブームは2013年頃には沈静化したとみられ、廃刊となるメールマガジンも多くあった。そうした経緯から、オンラインサロンは、有料メールマガジンに代わる月額課金モデルとして登場した。オンラインサロン運営で成功するはあちゅう氏は、次のように語っている。

「もともと有料メルマガ発行のオファーがあったが、毎週1回の配信で情報受信者とタイムラグのある媒体では長年ブログを書き続けリアルタイム発信の面白さを感じている自分に合わないと思ったこと、同じ趣味・趣向を持った人たちがリアルでも結びついたほうが楽しいと考え、オンラインサロンの開設を考えた」

(引用元:PRTIMES|Facebookを使った新ビジネス・高額オンラインサロンがブームの兆し!

・ はあちゅう氏の言うように、メールマガジンの場合、配信の頻度が落ちたり1通あたりの情報量が増えたりしてしまいがちであるが、オンラインサロンでは、比較的短い内容をこまめに発信することが可能になる。このように運営者からの発信が多いことや、コメントなどで意見交換できる機会が多いことなどは、参加者からも好意的に受け取られているようである。

・ このほかにも、オンラインサロンには以下のようなメリットがある。

□ 参加者側の視点
- 運営者側から一方的に情報を与えられるだけではなく、コメント欄などを通じて、参加者同士の意見交換や運営者とのやり取りが可能である。
- オンラインサロンでしか得られない、有益な情報を得ることができる。
- 実名で参加するうえ、Facebookを利用しているケースが多いので、人脈を広げる機会になる。

□ 運営者側の視点
- オンラインサロンは閉鎖的なコミュニティであり、参加者は自分の好きなサロンに有料で参加しているため、悪口を言われたり、炎上が起きたりするおそれがない。質の高いコミュニティを運営することができる。
- メールマガジンでは難しかった、写真や動画などさまざまなコンテンツを提供することができる。
- 参加者側からの意見にこまめに反応することで、参加者の満足度を高めることができる。
- 総じて、自分のファンに、効率よく情報を提供することができる。
- 参加者とのやり取りを通じて、自らのビジネスを広げたり、見込み顧客を増やしたりするきっかけを作ることができる。

(参考)
BLOGOS|サロン型有料課金コミュニティがにわかに注目。始めてみてわかったこのモデルの良い点と悪い点とは?
Yahoo!ニュース|ホリエモンは年商五千万円!?オンラインサロンってなんだ!?
PRTIMES|Facebookを使った新ビジネス・高額オンラインサロンがブームの兆し!
TechCrunch Japan|メルマガの次はオンラインサロン? ホリエモンが月額1万円の「堀江貴文サロン」始動
INCLUSIVE|オンラインサロン「COMMY」 サービス開始のお知らせ
1Design|有料メルマガよりも高収益?オンラインサロンの始め方
産経ニュース|日本最大級オンラインサロンプラットフォーム「Synapse」が、本気で成長したいビジネスパーソンに向け、オンライン・ビジネススクールを特集。
WWD JAPAN.com|ヘアサロン「アフロート」がオンラインサロンを開始。新たなムーブメントとなるか?
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