「女は大学に行くな、」とは

・ 「女は大学に行くな、」とは、神戸女学院大学が2018年4月に掲出している電車内広告におけるメッセージの一部。「女は大学に行くな、」が1行目に大きな文字で書かれ、2行目の「という時代があった」へ続く。掲出期間は、JR(普通電車)で4月1日~30日、阪急電鉄(全線)で同3日~16日。インパクトやメッセージ性から、同広告はインターネット上で注目されている。

・ 「女は大学に行くな、」から始まるメッセージの全文は以下の通り。

女は大学に行くな、という時代があった。
専業主婦が当然だったり。寿退社が前提だったり。
時代は変わる、というけれど、いちばん変わったのは、
女性を決めつけてきた重力かもしれない。
いま、女性の目の前には、いくつもの選択肢が広がっている。
そのぶん、あたらしい迷いや葛藤に直面する時代でもある。
「正解がない」。その不確かさを、不安ではなく、自由として謳歌するために。私たちは学ぶことができる。
この、決してあたりまえではない幸福を、どうか忘れずに。たいせつに。
私はまだ、私を知らない。

(引用元:神戸女学院大学|交通広告を掲出します!

「女は大学に行くな、」製作の背景

・ Webメディア「ねとらぼ」が神戸女学院大学に対し行った取材によると、「女は大学に行くな、」をはじめとする広告を掲出している大きな目的は、2017年に制定された同大学のタグライン(※)「私はまだ、私を知らない。」を周知すること(※企業・団体のロゴマークに併記される理念)。同タグラインには、「18歳で将来を決めるのは、きっとまだ早い」「神戸女学院で学ぶことで、いままで気づけなかった、新たな可能性に気づいてほしい」などのメッセージが込められている。

・ この広告では「女は大学に行くな、」が大書されているものの、本当に伝えたいのは「『正解がない』。その不確かさを、不安ではなく、自由として謳歌するために」の部分だという。神戸女学院大学の担当者はねとらぼの取材に対して、「何事にも正解を見いだしにくい今の時代だからこそ、本学が志向するリベラルアーツ教育の意味がある」と主張し、大学を卒業したあとも卒業生には学びつづけてほしいと述べた。リベラルアーツとは、大学における教養教育。神戸女学院大学は、同校における教育を支える3つの柱のひとつとして「リベラルアーツ&サイエンス」を掲げており、「幅広い教養を身につけつつ専門性を伸ばす教育を展開」していくのだという。

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「女は大学に行くな、」への反応

・ ねとらぼの記事「『女は大学に行くな、』―― 神戸女学院大学のメッセージに『泣きそうになった』と反響 胸を打つ広告はいかにして生まれたか」がYahoo!ニュースで配信されると、2日間で1,200件以上のコメントが寄せられた。また、Twitter上でも多くの人が意見を述べている。広告内のメッセージについて「勇気付けられる言葉」と称賛する人や、「たかだか30年ほど前、男女雇用均等法ができる頃までは、女性の働き口は非常に限定されていたし、寿退社が当然とされていた。女性の挑戦はまだ始まったばかり」と、男女間の不平等が大きかった時代を振り返る人もいる。

・ 一方、「女は大学に行くな、という時代があった」という一文について、「過去の話ではない」と主張する人もいる。「お父さんは女を大学にやることに反対しなかったの?」「なんで女なのに(大学)院へ行く必要があるのか」と言われたと証言する女性が複数確認された。

(参考)
神戸女学院大学|交通広告を掲出します!
神戸女学院大学|タグラインを制定しました
神戸女学院大学|リベラルアーツ&サイエンス カリキュラム
ねとらぼ|「女は大学に行くな、」―― 神戸女学院大学のメッセージに「泣きそうになった」と反響 胸を打つ広告はいかにして生まれたか
Twitter|女は大学に行くな
Yahoo!ニュース|「女は大学に行くな、」―― 神戸女学院大学のメッセージに「泣きそうになった」と反響 胸を打つ広告はいかにして生まれたか