オワハラとは

・ オワハラとは、2015年度の就職活動(2016年3月卒業者が2015年度中に行った就職活動)において顕著にみられ、問題視された採用企業側の行動である。内定、内々定を出した学生を他の企業に取られないようにすべく囲い込む手法。背景には、以下のような事情があった。

‐ 2015年度の就職活動は「売り手市場」だった。
少子化で就職希望学生数は減っている一方、企業側の採用予定人数は増えており、売り手市場となっていた。大卒の求人倍率は、リーマンショックの影響で急落した2009年度を上回る水準にまで回復し、企業の採用意欲が高まってきている。

‐ 2015年度就職活動において、経団連が採用スケジュールを変更した。
「採用広報活動解禁→選考開始」のスケジュールは、2014年度までは「大学3年生の12月1日→大学4年生の4月1日」であり、大手企業の採用活動が5月中旬頃に終了してから中小企業が採用活動を始めるという流れができていた。しかし、2015年度の就職活動では「大学3年生の3月1日→大学4年生の8月1日」に後ろ倒しとなり、経団連に属さない中小企業や外資系・中堅企業が大手企業に先行して採用活動を行った。そのため、すでに選考を終えた企業が内定を出した学生に大手企業の選考を受けさせない目的で行った「オワハラ」が問題化したほか、8月以降に大手企業が選考を始めると、すでに内定を得ていた中小企業を辞退する学生が続出するなどの混乱が生じた。

・ 企業の側から見ると、コストをかけて採用活動を行う以上、内定を出した学生は逃がしたくない。そのうえ、採用スケジュールの変更のあおりを受け、最終的な入社人数を予定通りに確保できるのかまったく読めないという事情があった。内定を出した学生を何らかの形で「囲い込む」ことは従来から行われてきたが、2015年度の採用活動でそれが激化した形となった。

オワハラの具体例

・ 企業が学生に対して行うオワハラの例は、以下のようなものである。

・土日が全て奪われるほどの勢いで何度も何度も面接に呼ばれる
・「就活を終わりにするって約束してくれたら内定出すよ」と言われる
・「この場で他の会社にお断りの電話をかけてくれたら内定出すよ」と言われる
・内定をもらった後に何度も懇親会を開かれ、就活をする暇がない
・ときどき人事が電話をかけてきて「入社意欲」を確認される
・内定を辞退しようと電話すると人事が怒り出す
・「内定承諾書」や「誓約書」を書かされ、就活を禁止される

(引用元:MY就活ネット|オワハラとは?オワハラ対策を考える

・ 内閣府の調査によると、2015年度の就職活動においてオワハラを受けた学生は20.6%であった。オワハラに遭った学生が実際に受けたオワハラの内容は、以下のようなものだった(選択式、複数回答)。

「内々定を出す代わりに就活をやめるように強要された」が83・7%で突出して多かった。以下、「内々定後に懇親会が頻繁に開催され、必ず出席を求められた」(19・7%)▽「長時間の研修があり、他社を受けられなくなった」(11・7%)

(引用元:毎日新聞|オワハラ 今年の就活、大学生2割 大手面接時期遅れで 内閣府調査

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2016年度もオワハラは起きるのか

・ 2016年度の就職活動(2017年3月卒業予定者が2016年度中に行う就職活動)のスケジュールは、前年度の混乱を受けて2カ月前倒しとなり「大学3年生の3月1日に採用広報活動解禁→大学4年生の6月1日に選考開始」へと変更された。

・ 2016年度は、前年度の採用活動に困難を強いられた企業が早めに選考に動くと見られている。経団連に属する大手企業さえも、リクルーター面接などの手段で採用活動を前倒しで行おうとすると見込まれているため、2016年度もオワハラは発生すると見られる。

・ 2015年度のオワハラ問題を受けオワハラの認知度は上昇しているのに加え、数多くの就活ノウハウサイトでオワハラ対策が特集されたり、学生側も大学の就職課とともにオワハラ対策を講じたりしている。とは言え、まだまだオワハラ問題は収束しないと考えられる。

(参考)
東洋経済ONLINE|新卒採用ルール、再度変更で起きる”副作用”
東洋経済ONLINE|売り手市場で横行する「オワハラ」とは?
産経ニュース|就活生を悩ませる企業の「オワハラ」とは
朝日新聞DIGITAL|「オワハラ」って何の略? 就活日程長期化で増える懸念
毎日新聞|オワハラ 今年の就活、大学生2割 大手面接時期遅れで 内閣府調査
ニュースイッチ|「オワハラ」問題は解消されるのか?就活6月解禁決定
MY就活ネット|2017年度卒の就活はこうなる!~就活戦線予想
MY就活ネット|オワハラとは?オワハラ対策を考える