パクチストとは

・ パクチストとは、独特の香りを持つ野菜であるパクチーを好んで食べる人のこと。近年、エスニック料理ブームをきっかけにパクチーが注目されるようになり、2015年頃からパクチストという言葉が使われ始めた。

・ パクチーは、英語名ではコリアンダーといい、中国パセリや香菜(シャンツァイ)などとも呼ばれる。独特の味と強い香りが特徴で、タイ料理や中華料理、インド料理などでハーブやスパイスとして使われている。味や香りの強烈さから、好きな人と嫌いな人とではっきり分かれる野菜であると言われる。日本では静岡県や岡山県などに産地がある。

・ パクチーは、和食には使われることがない野菜であるうえ、料理の薬味、脇役といった存在として捉えられており、これまでの日本の食生活ではあまりなじみの深い食材ではなかった。しかし近年、タイ料理をはじめとするエスニック料理が人気となったことをきっかけに、パクチーに惹きつけられる人が急増。2014年頃からパクチーブームが起きている。

・ 2007年に、世界初のパクチー料理専門店としてパクチーハウス東京(東京・世田谷)がオープン。その後、首都圏を中心にパクチーを使う飲食店が増え、2014年以降パクチー専門店が続々と開業した。また、居酒屋などパクチーとは縁のなかった店舗でも、パクチーを使ったメニューを提供する例が見られるようになった。このように、飲食店でパクチーを楽しむことを「外パク」と言う。

・ 一方、家庭でパクチーを楽しむことを「うちパク」と表現する。パクチーを使った調味料(パクチードレッシングやパクチーペーストなど)やインスタント食品が続々登場し、パクチーは外食店だけでなく、家庭でも気軽に味わえるようになった。今やパクチーは、エスニック料理だけでなく和食や洋風料理にもアレンジされており、パクチー料理を特集したレシピ本が出版されたり、パクチーの家庭栽培キットも発売されたりしている。生のパクチーも、スーパーマーケットの野菜売り場で簡単に手に入るようになり、売り上げを伸ばしている。

エスビー食品は生パクチーの出荷量が平成21(2009)年から5年間で約2・5倍に拡大。今年(2016年)4~9月の上半期も前年同期比3割増の出荷量を見込む。今年はパクチーを使ったパスタソースやカレーなど7種の新商品を発売し、関連商品の拡販にも乗り出している。

(引用元:産経WEST|中国パセリに熱狂する人々 タイ料理が火付け役、パクチー使ったパスタソースやカレーも登場

・ 2016年12月に発表された2016年の「今年の一皿」に、パクチー料理が選ばれた。これは、食をテーマにした調査・研究・提言を行うぐるなび総研によって選定されたもの。近年のパクチーブーム、パクチストという言葉の登場、岡山県など国内でのパクチー生産が増えたこと、一般家庭への普及などから、世相を反映した日本の食文化であるとされた。パクチー料理は今後もさらに浸透していくことが見込まれる。

パクチーの人気の理由

・ パクチーは、エスニック料理との相性や、その味・美味しさだけでなく、栄養面でも注目されている。全日本パクチー協会によれば、パクチーに含まれる栄養成分には、以下のような美容効果、デトックス効果がある。

体内で必要量に応じてビタミンAに変換、強力な抗酸化力を持つ栄養素βカロテン、同じく細胞の老化を予防し体内の活性酸素を抑えるビタミンE、コラーゲンの生成、シミやそばかすを作る元「メラニン」を抑えるビタミンC、チアミンと呼ばれ疲労回復を助けるビタミンB1、爪や皮膚、髪などの体細胞の再生やエネルギー代謝にかかわるB2を含みます。パクチーはアンチエイジングに一役買うというわけです。
(中略)
最近では、パクチーが体内に溜まった水銀・ヒ素といった有害物質・毒素を排出するキレート作用があるともいわれており、その効果にも注目されています。

(引用元:全日本パクチー協会|2016年ブームの真っ只中、改めて知る万能食材「パクチー」とは?

・ パクチーハウス東京の店長牛田うっしぃ氏は、近年のパクチーブームの背景には、パクチー・ネーティブ(若いうちからパクチーになじんでいる今の若者世代)の存在がある、と分析している。パクチーは今後も、若者を中心に様々な世代に広まっていくとみられる。

 「ブームの立役者として、ずばり“パクチー・ネーティブ”の存在が大きいです」
(中略)
「彼らはパクチー独特の香りに『大好き』『大嫌い』『 臭い……けれど好き』と熱く語り合います。若者にとってパクチーはコミュニケーションアイテムのひとつになっているのです」

(引用元:NIKKEI STYLE|パクチー大好き、「パクチスト」急増の理由

(参考)
NIKKEI STYLE|パクチー大好き、「パクチスト」急増の理由
産経WEST|中国パセリに熱狂する人々 タイ料理が火付け役、パクチー使ったパスタソースやカレーも登場
毎日新聞|今年の一皿「パクチー料理」に決定 パクチストも登場
PRTIMES|2016年は「パクチー料理」に決定!
全日本パクチー協会|2016年ブームの真っ只中、改めて知る万能食材「パクチー」とは?
レタスクラブニュース|空前のブーム!「うちパク」「外パク」というパクチー語も
ダ・ヴィンチニュース|実は和食にだって合うんです♪おうちゴハンで楽しむ絶品パクチー料理!
cookpadニュース|【アンチエイジングにも!?】「パクチー」にはすごいパワーがあるらしい!