フォトハラとは

・ フォトハラとは、他者の写真を強引に撮影したり、その写真を無断でSNSなどに掲載したりすることで、精神的苦痛を与えること。FacebookやInstagramといったSNSが普及したことにより、自身や友人の写真をSNSに投稿して楽しむ人が増える一方、それを嫌がる声も高まっている。

・ 働く女性に向けて情報を発信するwebサイト「日経ウーマンオンライン」は、周囲の人に写真撮影を強要する女性を「フォトハラ女」とし、「写真をチェックし、何度も撮影をし直す」「必ずフェイスブックなどに投稿し、タグ付けをする」などの共通点を挙げた。Facebook上に写真を投稿するとき、写っている人をクリックし、その人の名前を入力することで、その写真を見る人が被写体の名前を知ることができるのである。

フォトハラがもたらす問題

・ 自身や友人の写真を撮影し、SNSに掲載することが好きな人もいれば、そうされることを嫌う人もいる。女性に役立つ情報を発信するwebサイト「マイナビウーマン」は、「もし載せられたら訴えたくなる」「ひと言言ってくれても」「勝手に載せるのはマナー違反」「大口あけて食べてる写真を載せられて嫌がらせだなと思った」など、フォトハラに憤る女性たちの声を紹介している。このように、フォトハラによって相手の気分を害し、人間関係にヒビが入る可能性は充分にある。

・ フォトハラは法的な問題もはらんでいる。弁護士の堀田裕二氏によると、フォトハラは被写体の肖像権を侵害する可能性があるという。肖像権とは、「何人も、その承諾なしに、みだりにその容ぼう・姿態を撮影されない」権利。「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」を認める憲法第13条などによって保障されている人格権のひとつだと考えられている。他者の人格権を侵害すると、民法第709上の規定により不法行為とみなされ、損害賠償が発生する可能性がある。

・ さらに、フォトハラが被写体を犯罪に巻き込んでしまう危険もある。特に女性の場合、知らないうちに友人・知人によって写真を名前つきでSNS上に公開され、外出先で知らない人に声をかけられたという報告がインターネット上で複数上がっている。フォトハラをする人に悪意がなくとも、被写体がストーキングなどの被害に遭う可能性が否定できないのである。

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フォトハラに対する意見

・ フォトハラの法的な問題を解説する記事「『フォトハラ』勝手に写真を撮られ、SNSにアップされた…どんな法的問題がある?」がYahoo!ニュースで配信されると、フォトハラを苦々しく思う人の意見が寄せられた。「写真upしていいか、タグつけていいか聞くのはマナー」「撮影前に一言SNSに載せていい?があれば解決する話」といった一般論のほか、「強制参加みたいな雰囲気で半ば強制的に撮られ断りもなくアップ」「公開してから『NGな人は消すので言ってくださーい』って人も結構多くてイヤだ」などの経験談もあった。

・ Twitter上でも、フォトハラに苦言を呈する人は多い。「写真に写ってる自分以外の人が許可してて断わり切れなかった」「近所に他人の子供の写真SNSに載っけてしまうフォトハラママさんいる」など、フォトハラに困っている人は少なくない様子だ。

(参考)
grape|「あの、〇〇さんですよね」 見知らぬ人に声をかけられ、理由にゾッとした
弁護士ドットコム|「フォトハラ」 勝手に写真を撮られ、SNSにアップされた…どんな法的問題がある?
日経ウーマンオンライン|集合写真を撮りたがる女たち~その無理強いは“フォトハラ”かも!
Yahoo!ニュース|「フォトハラ」 勝手に写真を撮られ、SNSにアップされた…どんな法的問題がある?
マイナビウーマン|マジないわ! SNSに勝手に写真を載せられたときに思うこと6つ
ウーマンエキサイト|犯罪に巻き込まれることも! SNSに個人情報を載せ過ぎていませんか?
e-Gov|日本国憲法
e-Gov|民法
コトバンク|人格権