ロボアドバイザーとは

・ ロボアドバイザーとは、コンピューター(ロボット)が人間のアドバイザーに代わって、個人の資産運用のアドバイスをするサービス。金融にITを活用するフィンテックの分野で、特に注目を集めるサービスのひとつである。略してロボアドとも言う。

・ ロボットアドバイザーの先進国はアメリカ。ここ2、3年で顧客を増やしており、急成長している注目度の高いビジネスである。日本でもアメリカ同様の普及が見込まれており、みずほ銀行は2015年10月にロボットアドバイザーのサービスを導入。その後金融大手のほかインターネット証券企業、ベンチャー企業など数社がサービスを提供しはじめ、2016年10月時点で9社程度がサービスを競っている。

・ ロボットアドバイザーは主に、投資初心者や若年層を対象としている。通常、投資には知識や運用の手間が必要であり、知識の乏しい投資初心者や、手間のかけられない忙しい人にはハードルが高い側面があった。しかしロボットアドバイザーを使えば、コンピューターが自動で利用者に適した投資プラン、ポートフォリオ(投資資産の組合せや割合)を提供してくれるため、知識や手間が少なくて済む。少額から始められることや、有人サービスを使う場合に比べて手数料も安く抑えられることなどもサービスの特徴。こうしたメリットを売りにして、各社が個人の資産形成支援サービスに乗り出している。

・ また、資産運用の中・上級者にとっても、ロボットアドバイザーは有益なサービスである。投資においては、相場変動が起きた際などにポートフォリオの一部を売買することによる、投資資産の再構成(リバランス)を行う必要がある。これは、資産運用に慣れている人であっても面倒な作業であると言われるが、ロボットアドバイザーはこれを定期的に行うため、利用者にとって便利。ファイナンシャルプランナーのカン・チュンド氏はリバランスについて次のように説明し、ロボアドバイザーのメリットを解説している。

たとえば、株と債券が半々のポートフォリオで、株が値上がりして債券が値下がりした場合、半々にしていた割合が大きく変わる。

この場合、株を売って債券を買ったり、株をそのままに債券を買い足したりして半々に戻す。結果的に、高値の株を売って利益確定したり、値下がりした債券を安値で仕込んだりできる。定期的に行うと運用成績向上につながるとされる。

「簡単な作業にみえますが、実行するのは中・上級者でも難しい。上昇した資産は『もっと上がるのでは』と欲が出て売れないし、下がった資産は怖くて買えない。こうした感情を排し、自動でリバランスするのは大きなメリットです」

(引用元:dot.|「ロボアドバイザー投資」のメリットと落とし穴

ロボットアドバイザーの仕組み

・ ロボットアドバイザーのサービスを利用して投資を行いたい場合、サービスの利用者はまずオンライン上で、投資にまつわるいくつかの質問に答える。するとコンピューターがその人に最適な資産配分を提示。利用者がそれに同意すれば、自動的な運用が始まる。

利用者は年齢や予定運用期間、運用の目的、100万円を運用した場合に期待する利益や許容できる損失の額、大幅な損失が発生した場合にどう行動するかなど、数問に回答する。

するとロボアドが即座に複数のポートフォリオから、利用者の投資志向に適したものを提示。その割合に従って運用できるよう、株式や債券などの国内外のインデックス投信や上場投資信託(ETF)をまとめて購入できる。これがいま主流のサービスだ。

ポートフォリオの提示は原則無料。利用者が払うコストは投信の信託報酬と、投資一任契約を結んで運用を任せるなら1%程度の報酬が必要なのが一般的だ。

(引用元:NIKKEI STYLE|ロボアドバイザーで資産運用 最適な分散投資を提示

・ ロボットアドバイザーの仕組みは、各社ともおおむね上記のような流れで共通している。ポートフォリオ提示のプログラムの性能には大きな差はないので、利用者は、受けられるサービスやコストの違いを確認して利用先を決めることとなる。

・ ロボアドバイザーのサービスの中には、運用を一任するタイプや、運用の助言(ポートフォリオの作成や提案までを行う)に重きをおいたタイプなどがあり、どれを選ぶかによって投資家の関与度合いが変わる。ロボットアドバイザーは低コストで気軽に始められる点にメリットがあるが、コンピューターによるヒアリング項目が簡易的であるなど、有人のサービスにはクオリティの面でかなわない点もある。コンピューターに任せるのか、自身がどの程度関与したいのか、十分納得したうえで利用する必要がある。

(参考)
日本経済新聞|ロボ・アドバイザー成長中、投資の相棒に
NIKKEI STYLE|ロボアドバイザーで資産運用 最適な分散投資を提示
dot.|「ロボアドバイザー投資」のメリットと落とし穴
オリコン日本顧客満足度ランキング|投資初心者におすすめ! メリット多数の「ロボ・アドバイザー」とは?
日本経済新聞|野村、運用指南「ロボアド」参入 若年層を開拓
株1|ロボ・アドバイザーの資産運用初心者向け特徴と比較まとめ
THE WALL STREET JOURNAL. 日本版|【WSJで学ぶ経済英語】第256回 ロボ・アドバイザー
Money Motto!|最新のロボ・アドバイザー比較と、おすすめポイント一覧