日本のサグラダ・ファミリアとは

・ 日本のサグラダ・ファミリアとは、工事が長期間続けられている横浜駅およびその周辺を、スペインの世界遺産であるサグラダ・ファミリアに例えた表現。サグラダ・ファミリアは、建築家アントニオ・ガウディ(1852~1926)が設計した巨大な教会で、1882年から2017年現在に至るまで建造が続いている。東洋経済オンラインによると、横浜駅が現在の位置に造られたのは1928年。以来、新たな路線が乗り入れたり、改修が必要になったりするたびに工事が行われ、横浜駅およびその周辺では常にどこかしらで工事が発生しているといわれており、なかなか完成しないことから、日本のサグラダ・ファミリアと一部で呼ばれるようになった。10月30日、日本のサグラダ・ファミリアの状況について東洋経済オンラインが報じると、多くの人に注目され、日本のサグラダ・ファミリアはTwitterのトレンドに入った。

・ 横浜駅周辺では2010年以来、「エキサイトよこはま22」という都市計画が進められている。地域を「大改造」することにより、災害に対する安全を確保したり、首都圏有数のターミナル駅として魅力を高めたりすることが目的である。2017年現在、「エキサイトよこはま22」に基づいた複数の工事が、横浜駅西口を中心に進行している。「エキサイトよこはま22」における街造りの考え方を示す「まちづくりビジョン」では、横浜駅の現状について以下のように述べられている。

首都圏有数の拠点である横浜の玄関口にふさわしい、来街者や観光客などをひきつける魅力的空間、横浜らしさを感じさせる景観が不足している。
また、横浜駅周辺は首都圏有数の商業機能集積地区であるにもかかわらず、ゆとりある歩行環境が不足している。駅東西を移動する際には、地下との接続部のアップダウンなどで円滑な人の流れが妨げられ、不便さとともに混雑を高める原因にもなっている。

(引用元:横浜市公式ホームページ|まちづくりビジョン

横浜駅周辺で進行中の工事

・ 上述された「地下との接続部のアップダウン」には、横浜駅の中央通路と西口地下街の接続部、通称「馬の背」が含まれている。双方を行き来するには、階段またはエスカレーターで上がり、少し歩き、また下らなければならず、利用者に負担がかかる。馬の背の内部にはガス管や水道管が詰まっているが、これを取り除いて馬の背を平らにならし、行き来をスムーズにする工事が進行中だ。完了は2019年の予定。

・ 横浜駅西口では、駅に直結する高層ビル建設の工事も進んでいる。「海風等の自然環境」を意識してデザインされ、横浜駅西口の「新たな玄関口」となる予定だ。ビル内には商業施設や保育園が入る。この建設計画も、「エキサイトよこはま22」に基いている。

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横浜のサグラダ・ファミリアに関する意見

・ 上で言及した東洋経済オンラインの記事がYahoo!ニュースで配信されると、24時間以内に1,000件以上のコメントが寄せられた。そのなかには、「51歳になるけど子供の頃から工事してる」「工事してない横浜駅って、想像つかない」と述べる人がいたほか、「いつも汚いイメージ」「ずーっと工事してて暗くてボロい」と嘆く声もあった。

・ また、日本のサグラダ・ファミリアという呼び方から、スペインのサグラダ・ファミリアを念頭に置いて「横浜駅も『工事しているのが普通』に感じてしまい、完成してしまうと(中略)不安にさえ思ってしまいます」「ガウディの物は完成形があるが横浜駅には完成形がない」との感想を述べる人もいた。なお、スペインのサグラダ・ファミリアは2026年に完成予定。一方、横浜駅およびその周辺の工事が完全に終了する時期は不明である。

(参考)
Yahoo!ニュース|永遠に未完? 「横浜駅」工事はいつ終わるのか
J-CASTニュース|横浜駅は「サグラダ・ファミリア」を超える「未完の駅」になるのか 「本家」は2026年に完成、先を越される
はまれぽ.com|“神奈川のサグラダ・ファミリア”と名高い横浜駅はいつ完成するのか?
コトバンク|サグラダファミリア
JR東日本|(仮称)横浜駅西口駅ビル計画について
Twitterトレンド速報|日本のサグラダ・ファミリア
横浜市公式ホームページ|第8回 エキサイトよこはま22懇談会
横浜市公式ホームページ|エキサイトよこはま22