「栽培マン」とはどんな用語か

・ 「栽培マン」とは、スタートアップ業界を中心としたオピニオンメディア「The Startup」で使われている用語。

・ 「The Startup」は、2011年1月にスタートしたメディア。株式会社The Startup代表取締役の梅木雄平氏が執筆・運営している。梅木氏は、「The Startup」を通じてスタートアップ業界の動向についての分析を発信するほか、ベンチャー企業向けのマーケティング支援、起業家・投資家を交えたオンラインサロンの運営も手掛けている。

・ 漫画「ドラゴンボール」に登場する「スーパーサイヤ人」と、その敵キャラ「栽培マン(サイバイマン)」との関係にかけて、梅木氏の言う「栽培マン」の対義語は「スーパーサイヤ人」である。「スーパーサイヤ人」とは、

IPOやM&AでのEXITなど一定以上の成功を収めた起業家、ないしはそのポテンシャルを有する起業家

(引用元: The Startup|栽培マン の一覧

・ 2014年7月の記事の中で梅木氏は、どんな組織力にも勝てない圧倒的な個、それがスーパーサイヤ人であると表現した。そして、スーパーサイヤ人になるにはどうすればよいか考察し、次のように述べた。これが「栽培マン」の初出のようである。

僕もどんな批判でも「栽培マンたちが何か言ってるぜ」くらいの余裕をかませる、スーパーサイヤ人なメディア人となれるよう、研鑽致します。

(引用元: The Startup|スタートアップ経営における、圧倒的な個の力(スーパーサイヤ人)の必要性:B Dash Report

・ 以後、「The Startup」では、栽培マンを脱却するためのマインドや、栽培マンではなく起業家としての行動を起こすにはどうすればよいかなどを解説した記事が多く掲載されている。

「栽培マン」の特徴

・ 梅木氏によると、栽培マンの特徴として次の5つが挙げられる。(The Startup|栽培マンを脱出するための5つの心得より、編集部まとめ)

‐ 物事に対し、「そのうち」やると言いながらやらない。「前向きに検討する」で逃げる。
‐ 決断が遅い。自分で決断した経験が少ないので、いざという時悩んでしまい決断できない。
‐ お金・時間についてのコスト意識がない。どんぶり勘定。限られた時間でいかに生産性を高めるかを考えていない。
‐ 人付き合いが大事だと思い込み、目的のない飲み会に毎日のように参加する。
‐ 過去の栄光にしがみつく。昔はよかったと言う。

・ 梅木氏は、栽培マン批判に偏っているわけではない。スタートアップ企業におけるサイヤ人と栽培マンの理想的な比率について、次のように述べている。

社長だけサイヤ人というのでは目線が低いままのことも多いので、自分より能力の高いサイヤ人的人材を「何人か」は雇う必要がある。幹部層をレベルの高い人材で揃えつつ、現場は栽培マンを鍛え上げるのが良いのではと。
(中略)
サイヤ人も栽培マンも両方必要。ただ、この比率が最適化できていないスタートアップが多い気がします。
(中略)
サイヤ人1割と栽培マン9割が本誌が提唱するスタートアップ組織の最適比率です。

(引用元:The Startup|1割のサイヤ人と9割の栽培マンがスタートアップの最適な構成比率か

・ 「栽培マン」は一般にも浸透し始めている。あるブログで、40歳を過ぎてから初めての職種に転職しようとしている人について、以下のように表現されている。

梅木さん的に言えば「栽培マン」ですし、イケハヤさん的に言えば「まだ就職で消耗しているの?」です。

(引用元:30歳男性医療事務員の戯言|40歳の男性が未経験で医療事務に転職する?

※「まだ就職で消耗しているの?」に関連する解説はこちら→STUDY HACKERはやり言葉辞典「まだ東京で消耗してるの?

(参考)
The Startup|栽培マン の一覧
The Startup|スタートアップ経営における、圧倒的な個の力(スーパーサイヤ人)の必要性:B Dash Report
The Startup|栽培マンを脱出するための5つの心得
The Startup|1割のサイヤ人と9割の栽培マンがスタートアップの最適な構成比率か
30歳男性医療事務員の戯言|40歳の男性が未経験で医療事務に転職する?
the Incubator|梅木 雄平 Incubator’s Interview