サロネーゼとは

・ サロネーゼとは、自宅をサロンとして、知識やスキルを生徒に教える教室を開業する女性のこと。2006年に女性雑誌「VERY」の編集長が命名した言葉で、当時流行していた「シロガネーゼ」に似せた造語である。この雑誌で特集されたことをきっかけに、サロネーゼという言葉が広く知られるようになった。今では、カリスマ的なサロネーゼもおり、申し込みから受講までに何年も待たなければならないほど人気のサロンもある。

・ サロネーゼが教える内容は、料理、手芸、整理整頓、フラワーアレンジメント、ベビーマッサージ、食器づくり、テーブルコーディネート、茶道など、多種多様。授業料は、内容や開催場所により変わるが、1回あたり3,000~10,000程度。サロネーゼが開いている講座を地域・ジャンル・時期別に探せるポータルサイトもある(例:Dreamia Club)。

・ サロネーゼは、育児に専念するために仕事を離れた女性や、主婦業をしている女性でも、空き時間を利用して自宅で趣味を生かしてできる仕事であることから、女性の働き方のひとつのモデルとして注目されている。主婦のプチ起業、ママ起業などと呼ばれることもあり、サロンの経営の仕方を専門的に教えるサロネーゼ養成スクールもある。また、サロネーゼが行うべきマーケティング法として、InstagramなどSNSの活用法を指南する企業もある。

サロネーゼを取り巻く状況

・ サロネーゼに学ぶ生徒は、単にスキルを学ぶためにサロンに通うのではなく、サロネーゼのライフスタイルに憧れて学びに行くという傾向がある。また、サロンとはもともと応接室という意味。サロネーゼには、憧れて学びにくる生徒たちを、応接室で客に応対するようにおもてなしする力も問われていると言われており、生徒の満足度を高めるためにコストをかけておもてなしを行っているサロネーゼもいる。整理整頓や収納術について教えるサロンを開く中村美香氏は次のように語り、ビジネスとして収入を増やすためにレッスンを増設するなどの努力をしている。

「レギュラーコースではランチの料理も出しますし、そのための試作も行っています。お花の準備などいろいろなコストがかかるので、主婦のパート程度の収入です」

(引用元:東洋経済ONLINE|セレブなプチ起業、「サロネーゼ」とは?

・ サロネーゼは、自宅でサロンを開くだけでなく、サロン専用の教室スペースを借りてサロンを開くこともできる。例えば、玉川高島屋S・C内にある玉川テラスでは、教室を開きたい会員に場所を提供している。玉川テラスのホームページからは参加者としての申し込みも可能。自宅とは違った広いスペースを活用したヨガや子ども向けテニスなども開催され、サロネーゼの自宅で開かれるサロンとは違った講座を楽しむことができる。

・ サロネーゼのなかには、自宅のサロンにとどまらず、企業とのコラボレーションを行うなど活動の幅を広げている人もいる。2009年からサロネーゼ関連の情報を発信しているサイト「Dreamia Club」では、サイトとサロネーゼ、化粧品や食品企業などと共同で商品開発を行った実績もある。サイトを運営するキッチン製造大手クリナップの担当者は、企業がサロネーゼとコラボレーションすることの強みについて、次のように語っている。

サロネーゼは生徒に対しては強力なトレンドリーダーであり、インフルエンサー(消費者の購買行動へ影響を与える人物)。マスではなく、草の根でダイレクトにアプローチできる影響力を持った存在である

(引用元:日経トレンディネット|24万人の女性を動かす!? 「サロネーゼ」に企業が注目する理由

(参考)
東洋経済ONLINE|セレブなプチ起業、「サロネーゼ」とは?
日経トレンディネット|24万人の女性を動かす!? 「サロネーゼ」に企業が注目する理由
Dreamia Club
玉川テラス
NIKKEI STYLE|私も「サロネーゼ」 主婦力が拓く新市場
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東洋経済ONLINE|女性プチ起業「サロネーゼ」の意外な落とし穴
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