「サルバトール・ムンディ」とは

・ 「サルバトール・ムンディ」(Salvator Mundi、救世主)とは、ルネサンス期の天才と称される芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)によるキリスト画。2017年10月、ニューヨークで11月15日に競売にかけられることが発表され、世界中で話題となっている。

・ ダ・ヴィンチによる絵画で現存しているのは20点に満たず、そのすべてが美術館の所蔵である。このたび出品される「サルバトール・ムンディ」は、唯一の個人蔵であるため、同作品をオークションで扱う競売会社クリスティーズは、これを「最後のダ・ヴィンチ」と呼んでいる。予想落札価格は1億ドル(およそ112億円)で、美術品の落札額として過去最高になる可能性がある。

「サルバトール・ムンディ」の来歴

・ 「サルバトール・ムンディ」は、英国王チャールズ1世(1600~1649)に所有されていたが、国王に対して議会の優越を主張する議会派が起こしたピューリタン革命でチャールズ1世が処刑されると、絵は1651年に公益を目的として売られた。しかし、1世の息子であるチャールズ2世(1630~1685)が1660年にロンドンへ帰還し、王として承認されると、「サルバトール・ムンディ」は再び英王室の所有となった。

・ 1763年から1900年まで、「サルバトール・ムンディ」の行方はわからなくなっていた。チャールズ・ロビンソンなる人物に購入されたときには、キリストの顔や髪は大きく描き変えられており、ダ・ヴィンチの弟子による絵だと考えられていたという。

・ 1958年に競売にかけられたあとは再び所在が分からなくなったが、2005年に米国の美術商組合に買われ、「サルバトール・ムンディ」は長期にわたる修繕と鑑定を受けた。米国や英国、イタリアの専門家たちによる精緻な鑑定によって、ダ・ヴィンチの作品だと断言されたあと、「サルバトール・ムンディ」は2011年に英国のナショナル・ギャラリーで展示された。

uemura965-ec
3ヶ月でTOEIC965点到達! "第二言語習得研究 × パーソナルトレーナー" なら英語力は伸ばせる!
人気記事

「サルバトール・ムンディ」に関する反応

・ Yahoo!ニュースにおいて「サルバトール・ムンディ」の競売を報じる記事が配信されると、海外ニュースに興味を持つ人などがコメントを寄せた。「一桁違うんじゃないの?ってくらい安い」「112億からスタートって意味かと思った」など、メディアが落札予想価格として報じる1億円という数字に疑問を呈する人が目立った。

・ また、「どこが落札するのか分からないけれど、できれば美術館で展示してほしい」「秘蔵せずちゃんと一般公開してくれるところが落札してほしい」と、「サルバトール・ムンディ」が人類の財産として社会に共有されることを望む人も多かった。「サルバトール・ムンディ」は、オークションに先立ち、世界の数ヶ所で公開される。日程は、10月13日~16日(香港)、18日~20日(サンフランシスコ)、24日~26日(ロンドン)、28日~11月4日(ニューヨーク)。落札されて以降、「サルバトール・ムンディ」が一般公開されるかどうかはわからないが、競売前にこれらの場所に行けば見ることができる。

(参考)
Christie’s|The Last da Vinci
ハフポスト|ダ・ヴィンチの“幻の作品”が競売へ 112億円で落札の見込みってどんな絵?
毎日新聞|ダビンチの作品、競売へ…NY、予想価格112億円
コトバンク|レオナルド・ダ・ビンチ
コトバンク|チャールズ[1世]
コトバンク|チャールズ[2世]
日テレNEWS24|ダビンチの幻の絵画、米国で発見
Yahoo!ニュース|ダビンチ「幻の作品」、来月競売=キリスト画、112億円か―NY