世界大学ランキングとは

・ 世界大学ランキングとは、世界中の大学を一定の評価指標に基づき順位付けしたもの。国際的な大学ランキングとして、上位にどのような有名大学がランクインするか毎年注目が集まっている。

・ 世界大学ランキングには様々な種類がある。雑誌や新聞、政府や教育系の第三者機関など、多様な団体がそれぞれの指標に基づきランキングを作成している。全世界の大学を対象にしたランキングだけでなく、ヨーロッパ大学ランキングやアジア大学ランキングのように、地域を絞ったランキングもある。特に著名な世界大学ランキングとしては、「THE世界大学ランキング」「QS世界大学ランキング」「世界学術大学ランキング」などがある(それぞれについて詳細は後述する)。

・ 世界大学ランキングの最も古いものは1967年に発表されていたと言われるが、評価方法が公表されておらず懐疑的な見方をされることが多かった。その後グローバル化が進み、研究者や学生(留学生)の国際的な移動が増えてきたことを受け、世界中の大学を対象とした明確なランキング資料が必要とされるようになった。そうした状況の中、2000年代に入り相次いで世界大学ランキングが作られた。世界大学ランキングは、学生が留学先を選択する際の参考資料として活用されることが多い。

・ 世界大学ランキングには、各国の教育機関や政府などが高い関心を寄せている。日本の大学も世界大学ランキングでの上位入りを目指しているが、多くのランキングで、英語の論文数や留学生数などが指標とされていることから、日本の大学の順位は低くなりがちである。文部科学省が2014年に創設した「スーパーグローバル大学創成支援事業」では、大学教育のグローバル化を進め日本の大学の国際的な存在感を高めるために、世界大学ランキング100位以内を目指す大学を指定。毎年約4.2億円の財政支援を10年間にわたり行っている。

・ 一方で、世界大学ランキングについては、順位の情報だけが独り歩きしてしまうきらいもある。2015年に発表されたTHE世界大学ランキングでは、評価方法の変更が日本の大学に不利に働いたことから、日本の大学が順位を下げる結果となった。これを受け、東大や京大など11校で構成する「RU11」が以下のような見解を公表し、世界大学ランキングを成果達成指標として安易に利用することへの警鐘を鳴らした。

ランキングという順位指標は導出方法のわずかな変更でも大きく変化することから考えても、世界大学ランキングという指標に過度に依存した大学改革は、大学の価値を自ら損なう惧れもある。私たちは、世界大学ランキングについて過剰な反応をすることなく、あくまでもある側面から大学を見たときの外部の視点・意見の一つとして冷静かつ客観的に受け止めながら、今後の大学改革に生かしていきたいと考えている。

(引用元:RU11|世界大学ランキングに対する RU11 の見解について

THE世界大学ランキング

・ THE世界大学ランキングは、イギリスの教育専門誌『タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)』が2004年から公表しているもの。世界大学ランキングのなかで最も参照されることが多いランキングである。

・ THE世界大学ランキングは、以下のような指標により大学を順位づけしており、研究重視のランキングとして知られる。

教員数や博士号取得者数といった「教育力」、研究費収入や論文数といった「研究力」、論文引用数からみる「研究の影響力」、海外留学生数や国際共著者論文数といった「国際性」、産業界からの研究費収入といった「産業界への影響力」に着目したもので、全部で13の指標により決定される。全世界の評判調査(アンケート)を重要視していることがその特徴だ。

(引用元:マイナビニュース|東大が苦戦する「THE世界大学ランキング」 – 国別構成比は日本が世界第3位

・ 2016年9月に発表されたTHE世界大学ランキング2016-2017では、それまで5年連続トップだったカリフォルニア工科大学(アメリカ)が2位に順位を下げ、オックスフォード大学(イギリス)が1位となったことが話題となった。日本の大学で上位200校入りしたのは、東大と京大の2校のみ。トップは東京大学で39位(昨年43位)、次は京都大学の91位(同88位)。東大はアジア全体でみると4位だった。

1位 オックスフォード大学
2位 カリフォルニア工科大学
3位 スタンフォード大学
4位 ケンブリッジ大学
5位 マサチューセッツ工科大学(MIT)

39位 東京大学
91位 京都大学

・ 日本の大学の順位が振るわないことについて、THEは次のように懸念を示している。

THEのフィル・バディ編集長は、日本の大学の資金不足や海外の大学との共同研究の少なさを挙げ、周辺国の大学が順位を伸ばす中で「日本は後れを取らないようにしなければならない」と警告した。

(引用元:日本経済新聞|東大アジア4位、再び首位逃す 世界大学ランキング、英誌調査

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QS世界大学ランキング、世界学術大学ランキング

・ THE世界大学ランキングと並び参照されることが多いのが、以下のランキングである。

- QS世界大学ランキング

QS世界大学ランキングは、イギリスの大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(略称QS)が2004年から公表しているもの。2016年9月に発表された「QS世界大学ランキング2016」は以下のような結果であった。

1位 マサチューセッツ工科大学(MIT)
2位 スタンフォード大学
3位 ハーバード大学
4位 ケンブリッジ大学
5位 カリフォルニア工科大学

34位 東京大学
37位 京都大学

QS世界大学ランキングでは、以下のような基準に基づいて大学をランク付けしている。

QSによる2016年の世界大学ランキングは、世界の900大学を対象に「研究者からの評価(40%)」「企業による評判(10%)」「学生1人あたりの教員数(20%)」「教員1人あたりの論文引用数(20%)」「外国人教員比率(5%)・留学生比率(5%)」を基準に評価し、上位400の大学を選出した。

(引用元:リセマム|QS世界大学ランキング2016、東大が国内1位奪還・国内全体で底上げ

- 世界学術大学ランキング

世界学術大学ランキングは、中国の上海交通大学が2003年から発表しているもの。大学の研究力を評価するランキングで、科学研究の業績のみを対象とし、人文学の業績は含まないのが特徴。

評価指標は以下のようなもの。

トムソン・ロイター社が提供する科学論文のデータベースを元に大学の研究力を評価し、ノーベル賞やフィールズ賞などの重要な賞を受賞した卒業生や研究者の数など6つの指標でランキングしている。

(引用元:Wikipedia|世界大学ランキング

2016年の世界大学学術ランキング結果は以下の通りであった。

1位 ハーバード大学
2位 スタンフォード大学
3位 カリフォルニア大学バークレー校
4位 ケンブリッジ大学
5位 マサチューセッツ工科大学(MIT)

20位 東京大学
32位 京都大学

(参考)
コトバンク|世界大学ランキング
Wikipedia|世界大学ランキング
マイナビニュース|東大が苦戦する「THE世界大学ランキング」 – 国別構成比は日本が世界第3位
リセマム|THE世界大学ランキング2016…東大39位、京大は91位へ
日本経済新聞|東大アジア4位、再び首位逃す 世界大学ランキング、英誌調査
リセマム|QS世界大学ランキング2016、東大が国内1位奪還・国内全体で底上げ
日本経済新聞|世界大学ランキング「安易な利用避けて」 東大など見解
RU11|世界大学ランキングに対する RU11 の見解について
リセマム|ARWU世界大学ランキング2016、東大・名大が健闘
STUDY HACKER|スーパーグローバル大学