ソーシャルギフトとは

・ ソーシャルギフトとは、メールやSNSなどインターネット経由で贈る、比較的少額の手軽なプレゼントのこと。eギフトとも呼ぶ。コンビニエンスストアのスイーツやカフェの飲み物など、数百円から高くて1,000円程度の安価な品物が中心のギフトである。

・ ソーシャルギフトは、歳暮や中元のような堅苦しく高額なプレゼントに代わり、主に20~30歳代の若者の間で、今どきのコミュニケーションツールの1つとして最近広がりを見せている。日々のちょっとした感謝や謝罪の気持ちを表す際のほか、SNS上で友人の誕生日の情報が届いたとき、友人が試験に合格したなど祝うべき出来事があったことを知ったときなどに用いられている。

・ ソーシャルギフトは、相手の住所を知らなくても、SNS上のつながりやメールアドレスの情報さえあれば贈ることができる。そのため、友人同士のカジュアルなギフトとして使われているほか、普段は直接会わないがSNS上ではつながりのある知り合いに贈るケースも見られる。

・ ソーシャルギフトを贈る側は、後に紹介するようなソーシャルギフトサービスを利用してギフトを購入し、メールやSNSを使ってメッセージと共に相手に贈る。ソーシャルギフトのメッセージを受け取った側は、ギフト提供に対応した実店舗でスマートフォンの画面を提示して、ギフト商品の実物と交換する。

・ ソーシャルギフトの先進国は韓国で、日本よりも先にソーシャルギフトサービスが定着し、人気となっている。そのソーシャルギフトのビジネスを日本にも広げるために、韓国で急成長したソーシャルギフト事業者が2014年頃から日本に進出し始めたほか、日本企業も相次いでソーシャルギフトサービスに参入。矢野経済研究所は、ソーシャルギフトの市場規模は2014年度の82億円から2016年度には295億円、2020年度には1,110億円にまで急成長すると予測している。

・ また、ソーシャルギフトサービスの事業者の増加だけでなく、新たにソーシャルギフトを利用し始める店舗・商業施設も現れている。例えば、オリエンタルランドは2016年3月末より、東京ディズニーリゾートの入園パスポートや園内での買い物に使えるギフトカードをソーシャルギフトとして贈ることのできるサービスを始めた。また、東京日本橋の老舗海苔店である山本海苔店は、2015年よりソーシャルギフト商品を導入。いずれの例も、ソーシャルギフトによって来場・来店客を増やすことを狙ったものであり、今後も様々な店舗がサービスを取り入れるとみられる。

ソーシャルギフトサービスの例

・ cotoco(コトコ)

韓国発ソーシャルギフトサービスのcotocoは、2014年8月に日本に進出。サービス加盟店は洋菓子や外食店などの全国3万店舗で、会員数は直近の1年で約5倍増のおよそ10万人(2016年7月)。上述の山本海苔店は、このcotocoのサービスを導入している。

贈り主はコトコのサイトからギフトを選び、贈り先のスマホに商品のURLとメッセージカードを送信。贈られた側が店舗で現物を受け取る。カードは「ありがとう」「おめでとう」「ごめんなさい」など千種類以上。自分の言葉も書き込めるが、全てデジタルで完結するためカード代・送料もかからない。

(引用元:産経ニュース|親しい仲でも聞きづらいアレを解決 ソーシャルギフトって何?

・ giftee(ギフティ)

日本発で、ソーシャルギフトサービスの大手。KDDIのインキュベーションプログラムから生まれたサービスで、2011年3月以降事業を拡大。2016年末時点で会員数は約52万人に及ぶ。全国約3.3万店舗でサービスを利用できる。

2015年12月にギフティのサービスを導入したカフェ「アフタヌーンティー・ティールーム新宿小田急サザンタワー」では、以下のように、ソーシャルギフトによる新規利用客が増えた。

店を運営するサザビーリーグ(東京)アイビーカンパニーマーケティング部の南雲克明さんは「若い女性を中心に、日頃の感謝をSNSで手軽に伝えたいというニーズが高まっており、20~40代の女性の利用が多い当店との相性が良い。母の日やクリスマスなどに新規の顧客の利用が増えた」と効果を実感する。

(引用元:産経ニュース|広がるソーシャルギフト、住所なしでもお礼簡単 メールやSNSで送信

・ 上記のほかにも、NTTドコモは「ギフトコ」、ソフトバンクグループは「ポチッとギフト」、LINEは「LINEギフト」といったように、通信・インターネット関連の大手企業がソーシャルギフトサービスを展開している。今後のさらなるサービス拡大に注目が集まる。

(参考)
産経ニュース|広がるソーシャルギフト、住所なしでもお礼簡単 メールやSNSで送信
産経ニュース|親しい仲でも聞きづらいアレを解決 ソーシャルギフトって何?
Kabutan|【特集】<話題の焦点>=カジュアルギフトの代表格に成長したソーシャルギフト
日本経済新聞|SNS、チョコっと贈り物 感謝の思い、手軽に伝える
ITmedia Mobile|韓国で人気のソーシャルギフト、日本での普及には何が求められているのか
日本経済新聞|LINEで贈るディズニー入園券 ギフト需要狙う 
マイナビニュース|ドコモのソーシャルギフト「ギフトコ」 – 当初はローソン、スタバなど
MarkeZine|7人に1人がソーシャルギフトの利用経験者あり【ジャストシステム調査】
ECzine|ソーシャルギフト市場は1,110億円の拡大基調を予測 [矢野経済研究所調査]