Spotifyとは

・ Spotify(スポティファイ)とは、世界で1億人以上(うち有料会員が4,000万人以上)が利用する、世界最大級の定額制音楽配信サービス。2008年に、創業地スウェーデンでサービスが始まり、以後世界各国にサービスを拡大していった。ソニー・ミュージックエンタテイメント、ワーナー・ミュージックグループ、EMI、ユニバーサルミュージックから成る4大レコードレーベルを中心に幅広い楽曲をカバーし、現在4,000万曲以上の楽曲が提供されている。

・ Spotifyは、2016年9月26日、60番目のサービス開始国として日本でのサービスを開始した。それまで、日本上陸の噂がたびたび流れており、待ち望まれての日本上陸となった。日本でのサービス展開は、当面の間はエントリー制となる。公式サイトで利用を申し込み、招待コードが送られてきたら登録が開始できる。2016年内には本格的なサービスが開始するとみられる。

・ Spotifyはフリーミアムの音楽配信サービスで、無料プラン(Spotify Free)と、月額980円(税込)の有料プラン(Spotify Premium)がある。スマートフォン、タブレット、パソコンのほか、PlayStation 4と3からも利用もできる。それぞれのプランの主な特徴は、次の通り。

‐ 無料プラン(Spotify Free)

・数曲に1回広告が表示される。
・スマートフォンでは、シャッフル再生(アーティストやアルバム、プレイリストの単位で、シャッフルされた曲順で再生)のみ可能。好きな曲を好きな順に聞けるわけではない。
・スマートフォン以外からは、好きな曲を選んで再生できるが、再生可能時間は30日あたり15時間までに制限される。(15時間を超えるとシャッフル再生のみとなる)

- 有料プラン(Spotify Premium)

・広告は表示されない。
・デバイスに関係なく、好きな曲を選んで再生可能。
・無料プランに比べ高音質になる。
・曲のダウンロード、オフライン再生が可能。

Spotifyのユニークな特徴

・ Spotifyが日本でサービスを開始するまでに、すでに日本では、国内外発祥の定額制の音楽配信サービスが複数始まっていた。Apple Music、Google Play Music、LINE MUSIC、AWAなどがその例であり、Spotifyは最後発ともいえる。しかし、既存の定額制音楽配信サービスはいずれも有料であるため、無料プランが用意されているSpotifyは新規ユーザーの関心をひきやすい。

・ 料金プランの他にも、何点かユニークな特徴があり、注目が集まっている。

‐ 独自のレコメンド機能

Spotifyは「音楽発見サービス」と呼ばれ、レコメンド機能の質の高さが評価されている。Spotifyは、ユーザーの視聴履歴やフォローするアーティスト情報に基づき、毎週プレイリストを自動で更新してユーザーに提案する。好みに合わせたプレイリストだけでなく、曜日や時間帯に応じたプレイリストや、例えばランニング中であればランニングの速度に合わせたプレイリストなどを提案する機能もある。

このように、ユーザーが利用すればするほどユーザーに合った音楽を提案する仕組みとなっているのが、Spotifyの大きな特徴。特にシャッフル再生の場合、好きな曲をピンポイントで聞くことはできないが、Spotifyから提案されるプレイリストを聞くことで、新たな楽曲や知らなかったアーティストに出合う機会となるのがユニークな点である。

‐ 歌詞表示機能

モバイル機器で曲を再生する時に歌詞が表示される。この機能は、日本のカラオケ文化に合わせたものとして用意され、他の国に先駆けて日本で先行導入された。

‐ 楽曲の共有機能

Spotifyで出合った曲は、LINEやFacebook、TwitterなどのSNSを通じてシェアすることが容易な仕組みとなっている。

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Spotifyの日本展開に関する可能性

・ Spotifyは、日本でサービスを展開するにあたり、上記のような特徴を生かし次の3点を公約として掲げている。スポティファイジャパン代表取締役社長に就任予定の玉木一郎氏が、その公約について次のように述べている。

まずは「日本の音楽ファンを世界中のアーティストと結びつける。楽しいとき、悲しいとき、嬉しいときに、その気持ちに沿った音楽を配信していく」。次に「日本で活躍する音楽の才能あふれるアーティストの楽曲を世界中に届けることで、日本の音楽業界に貢献し、ひいては日本の音楽文化を世界に伝えていく役割を果たす」。最後に「音楽をいつでもどこでも楽しめるSpotifyのサービスを実現するため、あらゆるパートナー企業と一緒になってサービスに適した環境をつくっていきたい」

(引用元:マイナビニュース|世界最大級の音楽配信サービス「Spotify」上陸! – 日本市場における狙いと競合との差別化は?

・ Spotifyは、日本でのサービス開始をきっかけに音楽産業の健全な発展に寄与したい、としている。日本の音楽市場は、デジタル配信が広まり始めたとは言えCDが占める割合はいまだ大きく、デジタル配信の割合は15%にとどまっている。そのため、Spotifyのサービス開始により定額配信サービスの利用者が増やし、無料会員から有料会員への転換をうながせれば、音楽市場全体の拡大に貢献する可能性があるとみられている。音楽市場が日本と似ていると言われるドイツでは、Spotifyのサービス開始により次のような影響があった。

Spotifyによると、先行してサービスインしたドイツでは、日本と同様に音楽市場が縮小傾向にあったものの、Spotifyが始まった12年3月以降、4年連続で拡大傾向に。Spotifyを含めた定額制サービスによる収入が年々拡大し、15年上半期には50.43億円、16年上半期には93.35億円に達したという。

(引用元:ITmeiaビジネスオンライン|遅すぎた? 「Spotify」ついに日本上陸 そのインパクトは

・ 音楽の定額配信サービスについては、アーティストの収入低下につながることが懸念されることから、アーティスト側・レコード会社側からの反発が強いとも言われている。Spotifyは、ストリーミング再生数に応じてアーティスト側に利用料を支払う形を取り、2016年現在で総額で50億ドル(約5,000億円)以上をアーティストに支払い、音楽業界に還元してきた。Spotifyは、サービスの普及により定額配信サービスの利用者を広げ、音楽産業における新たな収益源を確立していく方針である。

(参考)
日経トレンディネット|無料プランも! Spotifyが日本でサービス開始 世界最大の音楽ストリーミングサービス
マイナビニュース|世界最大級の音楽配信サービス「Spotify」上陸! – 日本市場における狙いと競合との差別化は?
engadget日本版|聴き放題音楽サービスSpotifyがついに日本上陸。遅れた理由は「4年かけて準備したため」
J-WAVE NEWS|無料で音楽聴き放題!「Spotify」って?
ITmeiaビジネスオンライン|遅すぎた? 「Spotify」ついに日本上陸 そのインパクトは
Wikipedia|Spotify
ASCII.jp|Spotifyの無料プランはどのくらい使えるのか試してみた
東洋経済ONLINE|Spotifyは日本の音楽市場を変えられるか
@DIME|ようやく上陸した音楽配信サービス「Spotify」、ブレークするか?
日本経済新聞|音楽配信スポティファイ、今秋日本に 有料版は月980円