スマホ当たり屋とは

・ スマホ当たり屋とは、スマートフォンを見ながら歩く「歩きスマホ」をしている人にわざとぶつかる人、あるいは他人にぶつかって自分のスマートフォンが壊れたと虚偽の主張をし、修理費用を不当に請求する人を指す。2017年7月、神戸市の駅ホームで歩きスマホをしていた女性が、60代の男性から故意にぶつかられて転倒、頭蓋骨を骨折したというニュースが報道された。この男性は傷害の容疑で逮捕され、「女性がスマホを見ていて前を見ていなかったからぶつかっただけ」と供述した。以前にも歩きスマホをしている人とトラブルを起こしたという。このニュースをきっかけに、歩きスマホをしている人にわざとぶつかる「スマホ当たり屋」が注目され、多くのwebメディアで取り上げられた。

・ また、あらかじめ壊れているスマートフォンを隠し持ち、他人にわざとぶつかって、自身のスマートフォンが壊れたと虚偽の主張をすることでスマートフォンの修理費用を不当に請求する人も、スマホ当たり屋と呼ばれる。2016年2月には、埼玉県さいたま市でスマホ当たり屋行為をした20代の男性が、詐欺未遂の容疑で逮捕された。

スマホ当たり屋が発生する背景

・ 東京消防庁の発表によると、都内において歩きスマホに関係する事故で救急搬送されたのは、2016年で少なくとも50人。2012年の34人から増加していた。2012年から2016年までの合計は193人で、そのうち「ぶつかる」事故に関わった人は45.6%。「ころぶ」(28.0%)、「落ちる」(23.3%)に比べて多かった。

・ 総務省の「平成28年度版情報通信白書」によれば、スマートフォンの世帯保有率は年々増加しており、2015年の段階で72.0%だった。スマートフォンの普及にともなって歩きスマホをする人が増え、それを狙ったスマホ当たり屋が発生したと考えられる。

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スマホ当たり屋への意見

・ スマホ当たり屋行為によって、歩きスマホをしている人を負傷させることは、「マナーを正すための注意喚起」と考える人もいる。スマホ当たり屋行為を特集し、Yahoo!ニュースで配信された記事「増える“スマホ当たり屋”対処法は?」には、「歩きスマホをやめりゃそもそも狙われない」「歩きスマホで前を見ずにフラフラしてる奴を見ると加害者の気持ちが少しわかる」など、歩きスマホをする人に対し批判的なコメントが多く寄せられた。

・ 一方、他人にぶつかって自身のスマートフォンを弁償させようとするスマホ当たり屋からは、歩きスマホをしていなくとも標的にされる可能性がある。弁護士の坂野真一氏は、スマホ当たり屋にぶつかられ、スマートフォンの修理費用を請求された際の対処法を以下のように説明した。

その場で、当たり屋が要求する金銭をわたすことは、当たり屋の思うつぼなので、すべきではありません。当たり屋に対しては『あなたは私がぶつかったというが、あなたのほうからぶつかってきたのであれば、私が被害者の可能性もある。一緒に警察に行って話を聞いてもらおう』と申し出ることで、当たり屋が不当な要求を引っ込める可能性もあります。
実際には、民事不介入といって、警察が味方になってくれない場合もありますが、常習的な当たり屋であれば、警察と関わることは避けたがるでしょう。

(引用元:弁護士ドットコム|「歩きスマホ」の新たなリスク! 「スマホ当たり屋」に遭ったらどう対処すべき?

(参考)
弁護士ドットコム|「歩きスマホ」の新たなリスク! 「スマホ当たり屋」に遭ったらどう対処すべき?
日テレNEWS24|増える“スマホ当たり屋”対処法は?
ITmedia NEWS|「スマホ当たり屋」にご用心 自らぶつかって修理代請求
Yahoo!ニュース|増える“スマホ当たり屋”対処法は?
Infoseekニュース|多発する歩きスマホ事故 防止策は?
東京消防庁|歩きスマホ等に係る事故に注意!
総務省|第2部 基本データと政策動向